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【天皇賞春(G1)回顧】推奨馬サリエラ12着~何処??

【天皇賞(春)結果】
テーオーロイヤルが長距離重賞3連勝 人馬ともにGI初制覇

28日、京都競馬場で行われた第169回天皇賞(春)(4歳上・GI・芝3200m)は、道中は好位につけ、最後の直線で先頭に立って後続を突き放した菱田裕二騎手騎乗の1番人気テーオーロイヤル(牡6、栗東・岡田稲男厩舎)が、後方から猛然と追い上げた5番人気ブローザホーン(牡5、栗東・吉岡辰弥厩舎)に2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは3分14秒2(良)。

さらに1/2馬身差の3着に6番人気ディープボンド(牡7、栗東・大久保龍志厩舎)が入った。なお、2番人気ドゥレッツァ(牡4、美浦・尾関知人厩舎)は15着に、3番人気サリエラ(牝5、美浦・国枝栄厩舎)は12着に終わった。

勝ったテーオーロイヤルは、父リオンディーズ、母メイショウオウヒ、その父マンハッタンカフェという血統。ダイヤモンドS、阪神大賞典に続く長距離重賞3連勝でGI初制覇を果たした。鞍上の菱田裕二騎手、本馬を管理する岡田稲男調教師にとってもこれが初のJRA・GI勝利となった。

【天皇賞(春)】~騎手コメント~

1着7-14 テーオーロイヤル(牡6、菱田裕二・岡田稲男)
「生きていて一番うれしいです。言葉にいい表せないです。(騎手を目指すきっかけとなった天皇賞観戦時の)20年前の自分に見といてくれ、という気持ちで乗りました。あの時の自分にありがとう、という感じ。直線は後ろがわからないので、一生懸命追ってました」

2着3-5 ブローザホーン(牡5、菅原明良・吉岡辰弥)
「課題の折り合いは問題なく運べました。位置取りが2列ぐらい後ろになって、もう少し位置を取りたかったんですが、後ろでリラックスしたぶん、しまいは切れました。後ろから来た馬は他にいませんし、強い競馬でした。メンコを着けて、ハミを換えた効果もありました」

3着3-6 ディープボンド(牡7、幸英明・大久保龍志)
「京都でこの条件が馬も大好きなのか、頑張ってくれました。やっぱり能力が高いですね。勝ち馬は抜けていましたが、まだまだやれると思います」

4着8-17 スマートファントム(牡4、岩田望来・石橋守)
「いい感じで内、内でリズム良く運べました。最後、空いたところを伸ばしたら、すごくいい脚でした。ゲートに課題はありますが、折り合いがつけば逆転できる可能性もあると思います」

5着2-4 ワープスピード(牡5、三浦皇成・高木登)
「前に行きたいと思っていましたが、反応がひと息でした。ゲート内で落ち着きが出て、スタートしてからのリアクションが遅く、ステイヤーになってきています。内が空いてよく頑張ってくれましたが、理想はもう少し前でスタミナを生かしたかったですね」

6着5-10 サヴォーナ(牡4、池添謙一・中竹和也)
「ポジションを取りにいって、いい形で運べました。向こう正面で内に入って勝負にいき、勝ちにいくレースをしました。直線で勝ち馬に離されてしんどくなりましたが、自分のやりたいレースはできました」

7着4-7 タスティエーラ(牡4、J.モレイラ・堀宣行)
「スタートして、レース前の想定通りの中団のポジションを取れた。内の方が馬場がよかったので、ロスなく、リズムよく折り合ってレースができました。いい展開と思ったけど、直線に入って伸びなかったです」

8着7-15 メイショウブレゲ(牡5、酒井学・本田優)
「この馬の競馬に徹して、脚をためました。ジリジリと最後は伸びていたし、差を詰めてくれた。このメンバーでよく頑張ってくれたと思います」

9着4-8 ゴールドプリンセス(牝4、田口貫太・寺島良)
「スタートを決めて、道中もポジションを取れましたが、(下がってくる馬がいて)下げる形になったのがもったいなかった。馬は最後まで伸びているし、ここでもやれる力は持っています」

10着2-3 プリュムドール(牝6、和田竜二・奥村豊)
「4コーナーまでは理想的でしたが、最後は思ったよりも止まったので、京都の硬い馬場がもうひとつかな。状態よく、ある程度攻める競馬ができたので、力をつけてくれれば」

11着7-13 スカーフェイス(牡8、松若風馬・中竹和也)
「前半行きたがるところがありましたが、すぐに折り合いがつきました。直線でも反応はあったんです。現状の力は出してくれたと思います」

12着1-1 サリエラ(牝5、武豊・国枝栄)
「いいところが取れたと思ったけど、力んで走っていましたね。2周目の3コーナーからついて行けなかったです。1周半する競馬に慣れていないのかな」

13着6-11 マテンロウレオ(牡5、横山典弘・昆貢)

14着8-16 チャックネイト(セ6、鮫島克駿・堀宣行)
「テーオーロイヤルやドゥレッツァを見る位置で運べました。2周目からついていこうと思いましたが、下り坂で加速できませんでした。こんなに負ける馬ではないので、アクシデントでなければいいのですが」

15着6-12 ドゥレッツァ(牡4、戸崎圭太・尾関知人)
「人気にこたえられず申し訳ありません。道中、真面目に走っていましたが許容範囲で、いいリズムで運べていました。3角手前から内にささって、肩ムチで促しましたが反応できませんでした。馬群にのまれるようになり、直線は苦しくなってしまいました」
(尾関知人調教師)
「勝負どころから手応えが…。何ともなければいいんですが」

*レース後、馬主であるキャロットクラブのホームページで、軽度の熱中症の疑いがあることが発表された。

16着5-9 シルヴァーソニック(牡8、M.デムーロ・池江泰寿)
「最後で歩様が悪くなりました。途中まではすごくよかったんだけど…」

中止8-18 ハピ(牡5、浜中俊・大久保龍志)
*競走中に疾病〔右前肢跛行〕を発症したため1コーナーで競走中止。

取消1-2 ヒンドゥタイムズ(セ8、団野大成・斉藤崇史)
*疾病〔左前肢跛行〕のため出走取消。

【天皇賞・春】長澤まさみが表彰式プレゼンター
「昨年に引き続き、天皇賞・春のプレゼンターを務めさせていただき、大変光栄です。長い歴史と伝統を有し、厳かで特別な雰囲気の中で行われるレースを観戦でき、うれしく思います。レースを制したテーオーロイヤル号と関係者のみなさま、騎乗された菱田裕二騎手、本当におめでとうございます。雄大なコースをさっそうと駆け抜けるサラブレッドに目を奪われ、レースの迫力に息をのみ、レースが終わってしばらくたった今もまだ、感動の思いがやむことはありません。また、トークショーでは菱田騎手、そして最終レース後も競馬場にお残りいただいた多くのお客様と、白熱したレースを振り返ることができ、今年も京都競馬場で忘れられない思い出をつくることができました。春のG1シーズンも中盤に差しかかり、ますます盛り上がっていきます。引き続き多くの方々に競馬の魅力をお伝えできるよう、私も頑張ってまいります。みなさんにとってのHEROを探しに、来週からも競馬場へのご来場をお待ちしております」

推奨馬サリエラ(3人気)は、スタート良く先行6番手辺り追走。向こう正面辺り外側に出して3~4角辺りで追い出されると反応鈍く伸びを欠き、直線で馬群に沈み込み12着惨敗…残念。

レースは、最後の直線で先頭に立って後続を突き放したテーオーロイヤル(1人気)が、後方から猛然と追い上げたブローザホーン(5人気)に2馬身差をつけ優勝。さらに1/2馬身差の3着にディープボンド(6人気)が入り、中波乱決着!?

当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。


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