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Asian Reading アジアの活読

海の友情」は海洋国家同士の紐帯本

読売新聞連載「時代の証言者」に、息子阿川尚之さんがでていました。     海自とUS.NAVYを描いたこの本は知っていましたが、今回初めて手に取りました。一気読みでした。

横須賀の第12埠頭に舫をつないだ、CV-63 Kitty Hawkを見学したときに昼食会場の壁に31ノットバークの額があったのを覚えています。P122 Aegis艦にその名前を残す海軍大将のエピソードは面白く。

ロンドン海軍軍縮会議で妥協したと詰め腹を切らされた山梨勝之進大将の最初から犠牲になるつもりで臨んだから、いまさらどうということもないという言辞にはしびれました。P78

筆者は、法律家ですが父の影響もあってか海軍とは縁が深く、この本をまとめました。中公新書ということでは、アジアの活読が尊敬する渡部昇一先生の「ドイツ参謀本部」も、英語学の大家が独語も詳しくなって書くべくして書いたのとの類似を感じます。何かを深く学ぶと、他の分野でも本を書けるくらいの知識や洞察がえられるということでしょうか。


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