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南アフリカの治安はいいのか、悪いのか

世界平和度指数(Global Peace Index)ランキングとなるものがあるらしい。

らしいと書いたのは、南アフリカの治安について書こうと思った今、簡単に調べてこの言葉を知ったからだ。
普通は、渡航前に調べるものだが、既に行くと決めていた私に、治安の良し悪しはそこまで関係しなかった。
とはいえ、僕にとって未開の地であったこの国の情報をもつ人、数名に南アフリカのことを聞くと、治安は悪い。と異口同音に答えていたのは確かだ。

その世界平和度指数で、僕の予想は最下位近くに位置するのだろうと思った南アフリカだが結果的には130位のようだ。
163カ国を対象にしているのでの悪いことに変わりはないがないが150位くらいと思っていた。
日本は、9位でアジアではシンガポールの6位についで2番目に治安が良いようだ。1位はアイスランドなど上位3位は北欧の国が占めており、その次はニュージランドやオーストラリアがランクインをしている。(https://eleminist.com/article/2794 参照)
なお、これは、国内紛争や治安悪化、軍事力強化など平和維持への不安要素が大きいほど指数は高くランキングを下位にさせる要因だそうだ。

アメリカは131位なので、そう考えると南アフリカに行くのが冒険と言われるが、危険度で言うとアメリカと変わらないので、アメリカに行くのも冒険といえば冒険なのかもしれない。
ちなみに、尾田栄一郎さん曰く、冒険の対義語は母なので、ワンピースの今後はそこに注目が置かれているようだ。

そんな、南アフリカの治安について自分の目と現地の人に聞いたことを書いていく。

結論、1人(特に女性)で、”情報を持たない”状況でこの国に訪れることはやめた方が良いなとは思っている。
僕は、日頃から運動をしているし、比較的情報ももち警戒心をもって街中を散歩しているので特に危ない目には遭っていない。
しかし、少し人通りが少なかったり、夜に1人で歩こうものなら、Deth or money、いや Deth or F○○Kの可能性が高いようだ。

年末が夏真っ盛りのケープタウンは、多くの観光客が見られる。11月からの1ヶ月で、1,2人程度の日本人にしか会ってこなかった私が、12月末の1週間だけで、10人の日本人に遭遇をしたのだが、その多くはやはりそこまで警戒心をもっていなかった。
僕は、老婆心ながら彼女、彼らに、本当に気をつけてくださいね。と、自分が教えられたことを伝えまわった。何故だか日本人を守らなきゃという使命感をもっていた(笑)

余談だが、日本の綜合警備保障株式会社で有名なALSOKからわざわざ日本人の治安保護、管理のために、ケープタウンへ担当者が派遣されているくらいこの街は危険である。
その担当者は、ケープタウンにある領事所に滞在していて、日本人の留学生や駐在員などにわざわざ毎回1時間程度、この国の治安について説明をしてくれる。また、この国で事件がある度に登録したメールやLINEに情報を伝えてくれるのでその都度身が引き締まる想いをしてくれているのでとても有り難い。

具体的に何が危険か、どんな事件が起きるのかというと、”強盗”である。日本の治安が悪いとは意味が違う。日本で治安が悪いと聞くと、コンビニの前にたむろしてる若者や酒に酔った奴が絡んでくるとか、暴走族が夜な夜なブンブンいってるとかそういうレベルだ。しかし、ここでは死ぬか、狩られるか、命がたまたま残るか。というレベルなのである。

観光地 シグナルヒルから見下ろした景色

例えば、観光地での強盗。
テーブルマウンテンやシグナルヒル、ライオンズヘッドといった観光地×ハイキングが楽しめる場所がある。
現地の人にも大人気で、週末には多くの人が朝早くから、登ったりランニングしたりして楽しんでいる。また、夜景を見たり昼でもこの美しい景色を見たいと思う人が多く、観光地としても有名な場所である。
しかし、それ故にそこを突き入る犯罪者が多い。ここに情報を持たない邦人が1人で訪れて、すれ違いざまに荷物をひったくられる、それどころかナイフを突きつけられるという事件が多発している。そのため、必ず複数人以上でここに訪れることは言われている。

また、これは観光地だけではなく、街中でも気をつけなくてはならない。
一見、街が栄えているように感じるものの、一本道を変えると、その100mは何もお店がなく、街灯がないという道も多い。そのようなところを狙っている人も多く、路駐の車から人が出てくるケースもあるようだ。
そもそも、夜は道を歩くな。飲みに行くなら必ずUberを使え。300m先でもな。と言われているくらいである。

ホームレスももちろん多い。南アフリカは経済格差が特に大きい国の一つである。
見た目は華やかで、経済が発展しているように見えるが、実態は多くのホームレスが蔓延う街でもあり、繁華街から、100m離れるとホームレスが多々いる。
また、街中にあるゴミ箱を多くの人が漁っている。この姿は少し怖い。ゴミ箱を漁り、ジュースの残り物を口にしたりする姿を目にした時には申し訳ないが、身の毛がよだつ恐ろしさであった。

他には、ATM詐欺やスキミングなども起きているようだ。
街中で、声をかけられ、いろいろな嘘をつき(駐車詐欺、タクシー詐欺や許可証が必要だ詐欺)ATMに連行しながら、スキミングしたりカード情報を見られたりして、やられるという一見そんなことありえないだろうと思うような事件も多い。
南アフリカに来て、色々と不安な中、親切心を装ることで隙いるようだ。
あいにく、英語が通じない僕は、この手の詐欺には全くかからない。何故なら、何をいってるかわからないから相手も俺を相手しないのだ。笑
とにかく、街中で声かけられても一切の無視をする強いマインドが必要な国である。

あと、車を借りる際は、間違いなく荷物はトランクに置いておく必要がある。
万が一、助手席に置いておこうものなら、窓を割られて必ずいかれる。ここでは、窓が割れている車をよく見る。レンジローバーの窓が割れているのを目にした時に思わず写真を撮ってしまったものだ。

さらに車を運転する際には、Googleマップにも気をつけなくてはならない。これは非常に盲点かつ、誰も悪くないがとんでもない事件が起きた経緯がある。
空港で車を借りたアメリカ人が、Googleマップに従い渋滞を避けたルートを使い運転していた。しかし、そのルートは、ケープタウンで最も危険と言われる低所得者層の街だった。そこで、強盗に遭い銃で撃たれ、荷物を取られるという惨すぎる事件が起きた。
現在は、グーグルマップとケープタウン市長が会合を行い技術革新を行なっているようだ。
渋滞であろうとできるだけ、主要な幹線道路を使い、近道を避けタウンシップを通ることは絶対に避けてもらいたい。

と、僕が聞いた事件でもこのように情報があがる。それ以外にもクラブで薬を盛られるという事件も起きている。

僕は、ケープタウンが正直大好きだ。
自然に溢れいて、人も文化も豊かだ。しかし、この街をもし離れなきゃならないとしたら、この治安の悪さが理由になるだろう。

警戒心をもって暮らせば、今の僕のように特に何も被害が起きることはない可能性はあるし、アルソックから来ている兄さんも3年住んで特に事件に巻き込まれたことはないようだ。
しかし、それでも明日は我が身である。
今日も、街ではパトカーの音が鳴り響く。(笑)
それでも、この街は楽しいと思う僕は変態かもしれないが、でもぜひ足を運んで欲しいなとは思う。



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