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Astell&Kern PA10

noteをサボりにサボってた結果、Astell&Kern PA10を導入。
詳細スペック諸々はメーカーHP参照。早い話、アナログポータブルアンプ。これ以上も以下もなく、アナログポータブルアンプ

Astell&Kern PA10 【IRV-AK-PA10】
定価・約8万円
※量販店ポイント獲得による差し引き実質価格も含む。

M15S×PA10。うーん、分厚い。

以下パッションレビュー。
※接続元はM15S。

・サウンドの厚みが増す。
・サウンドの性質を若干ウォームに寄せる。
・音と音の繋がりが滑らかに。
・解像感の損失は感じない。
・CROSSFEED機能による音場の拡張が心地良さに繋がる。ただ、驚くほどの拡張という程では無い。「別に意識を向けて、ながらで音楽を聴いている状態の感覚に近くなる」が最もしっくり来る表現。
・全音域量感が増すが特に低域の質が明らかに向上。深く沈みながらじわっと余韻を残すような低域が心地良い。

基本的にポジティブな印象しかないような内容だが当然ネガティブ要素と感じた点も存在する。

・元々量感のあるもの、もしくはウォーム傾向の強い機器/イヤホン/ヘッドホンとの組み合わせの場合、量感が増す&ウォーム傾向が増すことで解像感の損失が感じられないと言えど、楽曲によっては音が埋もれていると感じる場合がある。
・充電時にバッテリーチャージをスルーして給電が出来ない&充電残量確認が電源ON/OFF兼用ボリュームダイヤル傍にあるランプの色にて判断する為、曖昧な残量しか把握が出来ない。
※100〜70%→白色/70〜30%→黄色/30%以下→赤色
・バッテリー持ちに関しては最大12時間との事だが3.5mm接続&各部スイッチ機構全最小時(またはOFF)での値だろう。フルに楽しむ場合は全ONのバランスである事がほぼだと思うが、その際のバッテリー持ちはそこまで長くない(体感6時間程度)ので、ヘビーユーザーであればあるほどバッテリー管理が求められる。
※その為、バッテリーチャージスルー可のDC駆動切り替えスイッチ等が欲しかったとより強く感じる。

・4.4mmミニミニケーブルが未付属の為、バランス接続を楽しみたい場合は追加で出費が発生。
※ミニミニケーブルの線材、質などでも音質変化が発生した為とりあえずでの感覚購入は非推奨、専門店などでの試聴が望ましい。
※筆者はeイヤホン・ラボのJet Short cable 4.4mm to 4.4mm(¥12,100-)を購入、使用。

筆者は購入した結果、ネガティブなポイントを加味した上で非常に満足。個人的には音が細いと感じるエントリーUSB DAC等での使用もオススメである。
※ただ、初めてエントリーUSB DACを買ってわーい!音が良い〜!となった後に導入する順序やステップ先としてここ(PA10)でいいのかという懸念は正直残る。幸福値的には新たなイヤホンやヘッドホン、DAPに着手する方がいいような気がするのはきっと野暮なのだろう。元々満足指数の高いDAPやDACを所有していて、音質強化したいと思った際に組み合わせるのがきっとベスト。

ちなみにイヤホンによってはリケーブルのやり直しが発生するくらいには音の傾向変化(M15Sのみと比較して)が発生した。その中でも相性が特に良いと感じた上で導入しやすい価格帯のオススメのイヤホンを2本紹介する。バランス接続は前提でのオススメだ。

・ KZ ZAS (約¥7,000-)
& KBEAR KBX4913 純銀 8芯(約¥4,000-)
※QDC端子


最高にパワフルなイヤホン。知っている、聴いた事がある、既に所有している方も多いのではないだろうか。特筆すべきは凶暴な低音域と中高音の解像度による暴力的なサウンド。筆者は銀線にリケーブルする事で更にソリッドな鳴らし方をするようにチューニングしているのだが、PA10と組み合わせる事で音全体に上質さが備わり、不足感のあった中〜高音域の量感が増す。元々過剰とも言える程の明瞭なサウンドを鳴らすイヤホンであるが、上記の編成とPA10の傾向により刺さるか刺さらないかギリギリの高音域と重みと量感のある中域も手に入れ、的確に鼓膜を打ち鳴らしてくるハードパンチャーなボクサーから爆速を維持したまま身体全体でタックルしてくる、筋肉隆々なアメフト選手のようなイヤホンに変化する。もちろん低音域は言わずもがな、飛ぶぞ。オススメってなんだっけ。

・ Kinera Gumiho(約¥6,000-)
& JSHiFi 銀月 銀メッキ・単結晶銅混合(約¥6,000-)
※2pin

まずはこの2点をカートに入れよう。
このイヤホンの詳細は

で見れるので見て欲しい。見なくてもいい。その代わり買おう。

冗談はさておき、銀月を合わせることで量感が増してパワフルさが増す。そしてこのイヤホンが元々持つ広い音場、解像感のあるサウンド。難点はステムが短い為長めで密閉度の高いイヤーピースがほぼ別途必要な事が推奨な点。なに?編成にイヤーピースが書かれてない?買うとなれば値段が変わる?なるほど。

話は変わるが、パワフルさがリケーブルで増したと言えど量感のあと一歩感が否めないこのイヤホン。こんな記事を上からここまで読まれた画面の向こうにいるあなたならもう分かるだろう。これにPA10を繋ぐと、どうなると思う?───。

オススメの順序で言えば
Kinera Gumiho > KZ ZAS
である。
体脂肪率1桁のヘビー級タックル歓迎な方はZASから行ってもいいだろう。低音ジャンキーな方にとってはきっと乾いた砂漠のような渇望に対して「いや、ちょ、辞めてもういいって!」
〜数日後〜
「ZAS……ZAS……」
と、まさしくジャンキーな無垢な潤いを与えてくれるだろう。

この記事はPA10のレビューに見せ掛けた、手に取りやすいオススメイヤホン(リケーブル込み)を布教する巧妙なnoteである。


〜このnoteに関して〜
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※ このレビュー記事は筆者が思った事、感じた事をそのまま書き起こしてる為、表現、言い回し等で不快を与えてしまう場合がございます。そのような意図は一切ありませんので我慢してください。勘違いです。
※ 最早レビューではない箇所が随所に散りばめられてますが、枯れ木は山の賑わいになりますし星は暗闇の中で輝きますのでそういう事だと思ってください。



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