羽鳥湊

羽鳥湊と申します。 小説、エッセイを書いています。 よろしくお願いします。

羽鳥湊

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マガジン

  • 小話

    ショートショートまとめです。 基本超短編。 すぐ読めます。 週三回 月、水、土曜日更新予定です。

  • 羽鳥の戯言エッセイ

    毎日更新エッセイです。 羽鳥のどうでもいい日常や過去のことなどを書き散らしています。 教訓も謎解きも全くありません。 頭を使う要素は一切ありませんし、堅苦しい作法や事前知識も不要です。 どうぞ肩の力を抜いてベッドやソファーに寝転んでお気軽にお立ち寄り下さい。

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ご挨拶

羽鳥湊と申します。 小説投稿サイトエブリスタ、カクヨムで小説を投稿しています。 こちらではエッセイを書かせていただこうと思っております。 とはいえ全く立派なものではございません。 羽鳥のどうでもいい日常や過去のことなどを書き散らしていく予定です。 教訓も謎解きも全くありません。 頭を使う要素は一切ありませんし、堅苦しい作法や事前知識も不要です。 どうぞ肩の力を抜いてベッドやソファーに寝転んでお気軽にお立ち寄り下さい。 読んでいただける方の時間が少しでもいい感じに潰れたら幸いで

    • 【小話】店長、頑張りました

      【お客様のお声をお聞かせ下さい】 もっと快適なスーパーにしてほしい。 【店長より】 いつもご来店、ご利用頂きまして誠にありがとうございます。 お客様により一層満足して頂けますよう、従業員一同、努力してまいります。 出来ましたら、どのようにすればお客様にとってより快適にお買い物が出来る様になるかのご提案を頂けますと、早期の改善に繋がるかと思います。 今後とも◯◯、△△店をよろしくお願い申し上げます。

      • 他に予定ないのにね

        美容室ってさ、「自分の姿を鏡で見せつけられる時間」、長すぎない? 毎回思うんだけどさ。 おっきい鏡の前に座ってさ。 髪切られてる間も染められてる間も、矯正もしくはパーマをかけられている間も、視線から自分が離れないよ。 女子力低めで生きているこちらとしては、日常生活でそんなに長時間自分を直視することってないわけ。 むしろちょっと目を逸らし気味に生きているわけ。 夜の窓にふと映る自分とか、恐怖の対象でしかないわけ。 だから、美容室で長時間自分を見せつけられると、なんか、こ

        • これ以上本屋さんを奪わないで

          図書カードをいただいた。 図書カード良いよねえ。 もらった瞬間から「どの本買おう」ってわくわくするもん。 私のAmazonカート『あとで買う』には十冊以上の本が常にインしているけど、それはいわば「買う予定の本」。 本屋さんに求めるのは予定外の「出会い」なんですよ。 表紙を見ていいなと思う、把握していなかった新刊を見つける、POPや特集コーナーでときめきを得る、そういうことをしたいんですよ。 ネットで買うと、基本、既知の情報からしか選択肢を得ないので、想定外が怒りづらい

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        マガジン

        • 小話
          51本
        • 羽鳥の戯言エッセイ
          240本

        記事

          【小話】忘却

          忘れてしまうおじいさんがいました。 孫の名前も。 昨日食べたご飯も。 今日の予定も。 昔はドライブが好きで、休みの日の度に出かけていました。 しかしそれはもう過去の話。 今は免許も返納して、日がな1日、ほとんど家を出ることもなく、お茶をすすりながら縁側でぼーっとして過ごすのでした。 時々話しかけると返事はしますが、あまり会話は続きません。 娘は、それはそれは心を痛めて居ました。 ああ、なんて寂しい老後なんだろう、と。 おばあさんは、私もああなりたいなあと思ってい

          【小話】忘却

          子供の頃にしか叶えられない夢がある

          昔、「少年アシベ」のアニメが放映されていた。 私はビデオで繰り返し視聴していた。 タイトル通り少年のアシベが主人公の日常アニメ。 アシベはゴマちゃんという名のアザラシを飼っている。 ゴマちゃんは大変愛くるしい顔とフォルムを誇りながら主役ではなく、あくまで主要キャラクター。 ゴマちゃん頼りではなく人間たちの日常を主題に描いているこのアニメ、すごい好きだったんですよ。 私は大人になってから原作漫画を買い直して読んでいる。 私の見ていた当時のアニメは配信してなくて再視聴が出来な

          子供の頃にしか叶えられない夢がある

          推しに会ったらどうする?

          美容室で「推しに会ったらどうする?」という話になった。 もしも推しに会ったら。 美容師さんの推しは星野源さん。 もし万が一いつ会ってもいいように、スマートフォンのロック画面は星野源、聞いてる音楽も星野源。 いつでも準備万端ウエルカム。 抜かりのない布陣。 興奮して嫌われないように、あくまでさりげなく声をかけ、しっかりと距離は保つ。 スマートフォンの画面を見せ、今現在なんの曲を聞いていたか伝え、「そこに立っていてもらうだけでいいので!」と言って自分の隣に少し遠い星野源さん

          推しに会ったらどうする?

          【小話】馬鹿ばっかり

          「えー本当?」 「本当なんだって」 「それは腹立つわあ」 「でしょー? だからあたしもさあ……」 友達との長電話はやめられない。 話しても話しても話題は尽きることがない。 枝分かれしてどんどん展開していく。 あんなことがあった、こんなことがあった。 こう思った、こうあるべきだと思った。 誰がこう言った、何をした。 いつまでだって喋っていられるけど。 私達の結論は大体いつも一緒。 「本当、馬鹿ばっかりで嫌んなっちゃうよ」 「ね。馬鹿ばっかり」 世の中には私達の精神に負

          【小話】馬鹿ばっかり

          遊び心お線香

          お線香って、色んな種類が出てるんだよね。 白檀、金木犀、桜、ラベンダーとかは定番だよね。 「それっぽいもの」って感じする。 外箱見ると「見たことある」って思う。 安心の香りだね。 でも私はもう少し攻めた方が好き。 企業コラボで色々出てるんだよね。 コメダ珈琲のコーヒーの香りとか、ボンタンアメ、ミルキー、あずきバーなんかもある。 私はそういう「美味しそう」系の線香が好き。 何故なら食いしん坊だから。 でもさ、考えても見てよ。 お線香は仏壇でご先祖様に供えるものじゃない?

          遊び心お線香

          「地区担当になりましたのでご挨拶を」訪問の多さよ

          インターフォンが鳴ったとき、一瞬息を潜める。 「居留守」という可能性を残すために。 宅配は基本置き配だし、そもそも把握していない荷物が届くことなんてないから、心当たりのないインターフォンは警戒対象でしかない。 だってさ、馬鹿正直に出るとさ、 「この度地区担当になりましたのでご挨拶を」 って言われるんだよ。 高確率で。 「玄関先までお願いします」じゃないんだよ。 どこに所属していてなんの管理をしている誰なのか、情報が一切入ってないんだよ。 あれって、名乗ってる詐欺じゃない

          「地区担当になりましたのでご挨拶を」訪問の多さよ

          【小話】母親

          え?  ええ……。 そうです。 はい。 間違いありません。 はい。 私の教育が至りませんで……。 申し訳ありません。 はい。 そうですね。 ええ……。 あの……。 はい……。 ランニングに行くと行って外出していたもので。 特に疑っておりませんでした。 夜の方が人目がなくて走りやすいとかで。 あの……こちらからも少しお伺いしたいんですが、息子は具体的に何をしたのでしょうか…? あ、はい。 痴漢としか…。 え? あ、被害者の方に? はあ……。 そんな事を……。

          【小話】母親

          ぬいぐるみが捨てられない

          ぬいぐるみって捨てられないよねー。 別になくても生活に支障はないんだけどさ。 でも捨てられない。 困ったもんですよ本当に。 クッションだと捨てられるんだよ。 布と綿だと認識できる。 でも、その布の形が何かを模していたり、顔が付いてたりしたらもう駄目。 だって愛着湧いちゃってるもん。 UFOキャッチャーの中にいるうちは「ぬいぐるみ」なんだけど、連れて帰ったらもう「うちの子」なのよ。 ぬいぐるみと私の間に「絆」が芽生えちゃってるわけ。 分かるよ。 それが錯覚だということ

          ぬいぐるみが捨てられない

          人は大体二十代が終わりそうになると焦る

          二十代終わりそうになると焦るよね? 「人生どん底まで行ったけど奮起した」人の年齢とか、もしくは「それまでの生活を捨てて一念発起した」人の年齢は二十八、九が多い気がする。 完全に私見。 完璧に偏見ですけど。 でも、その気持ち、分かる。 私も二十八歳で八百屋を捨てる決意をした。 当時の私、十八でバイト先のスーパーに就職したので、かれこれスーパー歴十二年。 社員歴十年。 十年やれば、知識も技術もそれなりに身に付く。 仕事のやりがいはあった。 ブラックだったけど。 始発終電で

          人は大体二十代が終わりそうになると焦る

          お別れしたくない民なので

          大河ドラマは良い。 大河ドラマは良いんだ。 大事なことなので二回言った。 大河ドラマは(しつこい)以下略。 毎月一本大河ドラマ視聴を目標に掲げる今年の私。 暇さえあれば大河ドラマを視聴している。 今観ているのは『風林火山』。 ようやく内野聖陽さん演じる山本勘助が武田に仕官出来たあたり。 推しは千葉真一さん演じる板垣信方。 渋い。 渋すぎるぜ。 ついつい表情を目で追ってしまうんだぜ。 私は大河ドラマの良さを普及すべく、方々で「大河ドラマ面白いよ」とおすすめしている。 で

          お別れしたくない民なので

          【小話】CM

          「だからよお、やりすぎなんだって」 一夫が声を荒げる。 畑仕事を終え、途中で正彦の家に寄るのがいつもの日課だ。 作業着姿のまま縁側に腰掛け、麦茶を飲んでいる。 「そんなこと言ったってなあ。一応、必要なんでないかい? いずれは世話になるわけだしなあ」 正彦は盆の上に乗せた自分用の麦茶のコップを取ろうと、少し体を前に倒した。 ずきりと腰が痛む。 慌てて身体を起こし、コルセットの上から腰をさする。 「まさちゃんまでそんな事いうのかね」 「だって仕方ねえよ。俺らだっていつまで

          【小話】CM

          夜は寝るもの

          春はあけぼの、夏は夜。 じゃあ今は。 これだけ暑ければもう夏としてカウントしていいよね。 即ち、今は夜。 夜が良い時間帯なわけですよ。 私も夜、調子に乗って読書しています。 どうして人は日中より夜間の方が集中出来るんだろうね。 執筆も読書もなにもかも捗るよ。 とはいえ私は健康優良児猫様と暮らしているので、夜十時には一緒に寝室で横になっていないと怒られる。 九時ごろから圧を掛けられるからね。 まあそんなところが可愛いんだけど(馬鹿親)。 最近はベッドの中で読書している。

          夜は寝るもの