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OWL magazineを続けていく上で悩んでいること。


OWL magazineをやっていく上で、ちょっと悩んでいることがあります。

継続するかどうかって?

そこは正直よく悩みます。というのも、OWL magazineというのはぼくの個人事業なのですが、労力がかなりかかる癖に、収益性がほとんどないからです。

黒字があった時期にいくらか入ったこともあるのですが、どう考えても収支は赤です。といってもメディアというのはそういうものです。やりたいこと、やるべきことならお金にならなくても「やせ我慢」して続けるべきなんだろうと思います。

とはいえぼくも、お金を食べて生きている二児の父ですし、この年になると色々とトラブルも増えてきて思わぬ出費に悩まされるようになります。ほんとびっくりですよね。この世で一番大事なものは健康です。

さておき、OWL magazineは昨年末で終わらせようと思っていました。手は尽くしたのですが、なかなか状況を打開する手を思いつかなかったからです。支えてくれる読者の皆様がいるから頑張りたいとは思うものの、せっかく育てたライターの定着率も十分ではなく、コロナで旅にもいけず、そもそも旅の経費分すらろくに工面できないという状況でした。

それでも続けようと思ったのは、やはり著者陣が充実してきたからというのが大きいです。単なる収益事業であれば、だいぶ前に損切りしていたほうが良かったのですが、人が育ってきているとなると話は別です。

人が育ってきているのであれば、OWL magazineで育ちきった後の場を用意すればいい。それが出版事業というわけです。

そもそも、メディア運営という事業は大きな収益を上げるのには向いていません。

大きなメディアはどこも別の収益事業を持っています。有名なところでいうと、新聞社やテレビ局は不動産業で稼いでいます。

出版業もそれほど稼げる業態とは言いがたいのですが、ぼくの知識や経験、あるいは自宅の環境などとの相性がよく、タクシーをやりながら何とかやっていけるかなという感触は持てました。

OWL magazineの著者を、書籍の著者にしてしまおう!!

その野望は目の前に!!


そういうわけで歯を食いしばって続けてきたわけです。ちなみに以下がOWL magazineの著者一覧です。ずぼらなぼくがまとめたものなので、申し訳ないことに誰かの名前を入れ忘れている可能性もあるのですが、2020年加入組(五十嵐メイ・大澤あすか世代)の定着率が高く、このあたりからうまく回り始めたことがわかります。

実はこのあたりでぼくが全責任でOWL magazineの運営をするようになり、これまでクリエイターファーストとは言いがたかった状況を変え、原稿料を無理矢理あげて、著者の育成に情熱を燃やすようになりました。

五十嵐・大澤世代は、陰の立て役者トヨジーニョに、副編集長となり何と単著の企画まで持ち上がっているキャプテンさかまきも含まれます。

つじーも仕事の関係で離脱期間があったため、実質的にはこの五十嵐・大澤世代と言えるかもしれません。

そう考えると最初のほうから書いているのはぼくと宇都宮徹壱さんだけになってしまいました。ぼくは150記事くらい出していて、宇都宮さんにも50記事以上寄稿して頂いております。


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2021年加入組も個性派揃いで、みんな定着してくれるといいなぁと思いつつ、血を吐きながら原稿に赤入れをしてきました。

最近は、中村による初期の育成が終わった後、著者と合いそうな人とマッチングした上でディスカッショングループを行うことで、さらに力を引き上げられるようにしています。

このへんは編集長と副編集長が力を貸してくれるので出来るようになったことです。みんな大好き変人あすかちゃんですが、毎月月初のまとめ記事を書き続けるうちに、文章に対する「審美眼」が備わってきたようです。最近はとっても頼りになります。

同時に、プロライターと同等の「表記」および「表現」をするための添削については、編集歴が長い矢島かよさんが入ってくれたので、とても楽になりました。

というわけで続けて行くと「色んな面白い人たちを育てていけるし、その人達に本を書いてもらえるようになったら最高だ!」というビジョンが出来たのでやめることはありません。

ただ、悩みはあります。

それは、OWL magazineの毎日更新を続けるべきか、です。


今年になってから毎日更新を続けてきたわけですが、メリットとデメリットがあることがわかってきました。

OWL magazineの更新数を振り返ってみます。

2019年2月~2020年2月くらいまで(ちょっと曖昧) 
月15記事以上

2020年2月くらい~2020年12月
月12~15記事

2021年1月~現在
毎日更新 月30記事程度

その上でメリットデメリットを考えてみます。

・毎日更新
メリット
記事が人目に触れる機会が多い
読者にも毎日コンテンツを届けることが出来る
取り回しの軽いShortletterというコンテンツを書いていける

デメリット
更新するのが大変
記事数が多いため一つ一つのネタが薄くなってしまう傾向がある
内々の話ではありますが、原稿料が嵩むのでやや赤字(中村のタクシー業から補填)


・更新数を月20前後にする
メリット

記事数が減るので一つ一つの記事の濃度が上げやすい
月に10日程度の休みが出来るので、Youtubeなどの別系統のコンテンツを作る余力が出来る
必然的に原稿料が抑えられる

デメリット
毎日更新を求める読者が離脱してしまう
一記事一記事が重くなるので、ライターの負担が重くなる


こう並べてみると、記事数を落とすほうがうまく回りそうだなという気はしています。ですが、一度増やした記事数を減らすのは、非常に怖いところです。というのも、OWL magazineというのは色んな意味で常に崖っぷちのギリギリで運営しているので、購読者が減ると途端にきつくなってしまうからです。これはどこも一緒だと思いますけど。

とはいえ、OWL magazine発の書籍発売が目の前に控えてきた状況においては、大なたを振るうことも必要になってくるのではないかと思います。

うーん、どっちかなぁ。

さっき気まぐれ編集長とは話したんだけど、まだ結論は出ていません。

あ、ちなみに、ぼくは代表ですが、今はOWL magazineの舵取りについてはだいぶ編集長&副編集長にお願いできるようになりました。

その分、出版社系のタスクが多くて、楽どころか余計にきついのですが。それもまた人生。

ただ、出版社は割と有望だと思っています。どこの出版社も「企画不足」に悩むと聞いたことがありますが、弊社につきましては既に企画数が50以上あります。まだ名前を言えない○○○文庫をフルにカウントしたら100以上です。

これを片っ端から作っていくわけです。平坦な道ではないでしょうが、目指す場所があるならば、後は進んでいくだけです。

OWL magazineは今後も大事にしていこうと思うのですが、どうしていくかは今が考えどころです。

記事数についてご意見などありましたら是非お寄せください。


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