太極拳の剛的風格と柔的風格!!継承者の特性による剛柔の割合!!
太極拳には、複数の門派(流派)があります。細かい系統を含めれば、さらに種類は増えます。
太極拳の特性と風格
これらの太極拳は、一定の技術をもっている訳ではありません。
それぞれの太極拳門派は、全く別物と言える内容だと言えます。
太極拳は、柔的な技術に特化した武術ではありますが、全てがそうだとは言えない部分があります。
これは、継承者の特性によっての変化が影響していると言えます。
新陰流という日本古流剣術
例えば、日本の古流剣術に、新陰流という流派があります。
この流派を色濃く継承していると言われる、柳生新陰流の技術は、中国武術的な表現をするならば、柔的なものだと言えます。
実際には、色々な技術が内在しているので一概には言えない部分がありますが、後の先と呼ばれる、相手の攻撃の後に技を発動させて勝つ技術が得意な流派だと言えます。
本来とはニュアンスが違いますが、現代人に解りやすい言い方をするなら、カウンターに特化した剣術だと言えます。
柔的剣術から生まれた剛的剣術
一説には、この柔的な剣術から、薩摩の剛剣とも呼ばれた、示現流が生まれた(影響を与えた)と言われています。
厳密には、新陰流からタイ捨流という剣術が生まれ、ここから示現流が生まれたと言われています。
つまり、柔的剣術から、究極の剛剣が生まれたという事です。
長春八極拳の風格
このような事は、他にもあります。八極拳という中国武術があります。
この八極拳に、長春八極拳という系統があります。
異論もあるかもしれませんが、一般的にこの長春八極拳は、剛的な風格が強い武術です。
外家拳と呼ばれる、身体の外骨格を鍛えるのに特化した武術の風格が強い八極拳だと言えます。
この長春八極拳の名人の一人だと言われる、霍慶雲の動きは、太極拳のように柔らかいものだったと言われています。
つまり、剛的な武術である長春八極拳でありながら、柔的な風格であったという事です。
剛柔の特性と継承者
このように、柔的武術から剛的武術が生まれる。または逆の現象もあります。
これは、継承者の特性によるものだと言えます。
柔的武術を学んでいる者が、必ずしも柔的技術に適応できるとは限りません。
これは個人の特性によるものです。簡単に言えば、剛が得意な人間もいれば、柔が得意な人間もいます。
学んだ武術と反対の特性を持つ者の場合、これを逆転させた技術体系を構築する場合があるという事です。
選択肢のない時代と環境
現代では、自分に合った武術を選択する事は容易です。
しかし、昔は武術流派を選択する事は、難しかったと言えます。
武術流派の面子もあるため、簡単に他の流派に鞍替えできない事情もあったと思います。
また、そもそも自分の生活圏に、複数の武術流派がなく、選択肢自体が存在しない場合もあったと思います。
そのような場合、自らが学んだ武術の技術内で工夫し、自らの特質にあった形に変化するしかなかったと言えます。
剛的太極拳
これは太極拳も同じで、本来、柔的武術であった太極拳であっても、剛的技術に特化した練習者が学んだ場合、剛的な要素が強くなります。
そのため、現代に伝わる太極拳の中には、相手を押し飛ばす剛的な技術に特化した太極拳が少なからず存在します。
これは、継承者の特性によって、変化した結果だと言えます。
太極推手クラスの太極拳と武術クラスの武術の剛柔
当教室の太極推手クラスでは、究極の柔とも言える太極拳を目指して練習しています。
また、武術クラスでは、剛的な技術が強い八極拳や、柔的な技術が強い太極拳や八卦掌など、練習者の特性に合わせて選択できる練習内容となっています。
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