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オオカミの家 鑑賞記録 シンガーソングライター 波多野菜央

去年の10月かな?

北九州から大分・別府のシアター「別府ブルーバード劇場」にて滑り込み鑑賞した『オオカミの家』🎥
アリ・アスター監督の『ボーはおそれている』での人形劇パートでのコラボシーンもとてと印象的だった…

以下記録です!

フライヤーと告知動画そのまま、不穏な空気の続くストップモーションアニメーション。
立体と平面を凄いスピードで行き来し、こちらも息つく暇がない74分間。

チリに存在したコミューン「コロニア・ディグニダ」にインスパイアを受けていて、歴史や背景を知ると更に作品のメッセージの深さに気付く。

一見ユートピアに見えた「コロニア・ディグニダ」は蓋を開けると軍事政権とも強い繋がりを持つ、惨虐で恐ろしい場所だったそう。
何より怖いのは2005年まで実在していたこと。

マインドコントロール、環境での思考の偏り。
遠い国の話ではなく家庭でも組織でも、リンクする部分が沢山あるんだろうな、と。
誰の近くにも潜む影なのだろうか

構想含めて5年をかけて作られたその制作プロセスも面白くて、10ヶ国を跨いでの公開撮影に加え、展示としても作品残すことで強烈なインパクトを残していたそう。

私は熱しやすく冷めやすい性格なので、
制作期間が必要以上に延びると
熱も思いも醒めてしまうという考えだったが、
彼らのように時間をかけるほどに熟成されていく熱もあるのだと思えた。

この作品を観る、観ないで
私の創作人生変わってた。確実に

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