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同居離婚の赤裸々な実態①

【家庭内別居】は、夫婦で同じ家に住みながら別々に生活を営むこと。
対して【同居離婚】は、元は夫婦である他人同士が共同生活をおくることである。

色々あって離婚するとなった時、夫は「子どもたちと離れて暮らしたくない」と言った。
「せめて、パパ、パパと言って慕ってくれているうちくらいは、一緒に暮らしたい。出て行かないでほしい」

ちょうど、上の子が中学を卒業するころに家のローンが終わるタイミングが来る。
そのころまでこのまま同居生活をして、ローンが終わったら家の名義を私に移してこの家を出ていく、と言う。
(公正証書にはしていないので反故にされる可能性もあるけど、それはその時に考えることにした)


同居離婚には、お互いにメリットがある。
当然自分が子どもたちを連れてこの家を出てアパート生活をすると考えていた私は、住居費が掛からないのは助かる。
子どもたちの生活環境も変わらない。
仕事を変える必要もない(そもそも変える気が無かったけど)
児童扶養手当(母子手当)は規定により貰えないが、同居離婚でのメリットのほうが大きく、無くてもなんとかなると思った。

夫も、一緒に住んでいれば養育費がかからない(生活費として相応の金額を私に渡して私が管理)
節目の大きな出費は、私も親として折半する。

生活費を今までどおり夫がすべて持つ代わりに、炊事を含む家事全般と学校関連は今までどおり私が担う。
私は自分の給料を全額自分のお金にできるが(今までは5万入れて、残りが小遣い)、スマホ代や保険代は自分で払う。


金銭的には、夫はむしろかなり楽になると思う。
お小遣いも使い放題。
生活費だけ貰えれば私は知ったこっちゃない。

夫は自営業なので時期が来ると確定申告があるが、今後は日当を払ってくれるという。
毎月ある細かな事務作業などはサービスで。
その代わりに、私が苦手で忘れがちな車のメンテ関係は夫が助言をしてくれるという(そろそろオイル交換時期だよとか、タイヤのチェックとか色々)


そして、離婚して早5ヶ月が経過した今。
まるで普通の家族のように、そこそこ仲良く暮らしているのである。



元夫とも普通に話すし、友達みたいな感覚だ。
元夫は私が作った食事を食べ、私が洗濯した服を着る。
何も変わらない。
子どもの定期的な通院は私が仕事を休んで行くが、時には元夫が仕事を休んで連れていく。
私は時給で働いているので、あまり休みたくないと主張してそうなった。
それは離婚前では考えられないこと。


4人で出掛けることは無いが、子どもたちから「お父さんとお母さん、ぜんぜん喧嘩しなくなったね〜♪」と言われるくらいに平穏に暮らしている。

そして、私も子どもも苗字は変えていない。
健康保険は私の扶養に入れたものの、言わなければ離婚したことは誰にもわからないし、子どもたちにも離婚したことは言っていない。
ローンが終わっていざ別居する時にでも言おうかなと思っている。。。



こうしてみると、
「離婚した意味ある???」
と思われるかもしれない。
実際、お金の流れが変わっただけで、生活様式はほとんど変わっていないから。

だけど、離婚することは、私には大きな意味があった。

他人になることで、互いに甘えすぎず、家を滞りなくまわしていく共同生活者として対等な立場になれた。
「養ってやっている(からやってもらって当然)」
「養ってもらっている(から我慢しないと…)」
そういう主従的な感覚が無くなった。


元夫も親の一人として、子どもたちの監護を、当然する。
私は夜に家をあけて、友達と遊んで夜中に帰ってきたりするようになった(でも夕飯は炊事を担う責任者として用意してから出る)

そしてなにより、私は誰とセックスしても良いのだ!


今いるセフレは二人とも既婚者なので、だいぶ問題があるけど…
それでもDVセックスでレスになった元夫から「不貞だ!」と理不尽に訴えられることはもう無い。
それが一番おおきいと思う。
内縁関係とみなされて不利にならないよう、住所は同じでも世帯は分離した。
一緒に暮らしているだけの他人だ。

もちろん、離婚による金銭的な不安は大いにある。
進学とか塾とかスマホとか小遣いとか、子どもたちには不遇な思いをさせることになると思うと今から心が暗い。
「だから離婚しないで二馬力で行く」という夫婦もたくさんいるんだと思う。


だけど私は、子どもたちのために、自分の自由を諦めることができなかった。
母親失格かもしれないけれど、少なくともこれで「私は子どもたちのために自分の自由を諦めた」と恨み節をかかえながら生きずに済む。
うっかりそれを子どもに口にしたりして、毒親として死なずに済む。



2回も離婚して、もう私には人を愛する力は残っていないけど…
性欲がある限り、気に入った人たちと気持ちいいセックスをしながら生きていきたい。

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