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目指せ!新規就農12|ハスカップの機能性

現在49歳。
今から準備をして、50歳を過ぎても農業を始められるのか?
その下準備を書き残しておくためのこのnote。

目指すは、ハスカップ農家。

ハスカップと私の出会いは、北海道に移住してきた9年前でした。
当時住んでいた家のご近所さんが、ハスカップを育てておられました。
いただいたのは、ハスカップのシロップ。
これを牛乳で割って飲んでみると、なんと美味しいことでしょう。

それから毎年、ご近所さんのハスカップを摘ませてもらっています。
少し離れた場所に引っ越した今でも、声をかけてもらえるのですからなんとありがたいことでしょう。

このハスカップ、味もさることながら、とんでもない健康的価値があるのです。
今回の記事では、このハスカップの機能性について、特集します。


19.健康に良い、魅惑の果実ハスカップ

こんなに小さなフルーツハスカップには、人間にとって、これから示すような驚きの健康効果があります。

①動脈硬化を防いでくれる!

体に良さそうなパワーワード「ポリフェノール」
実は、ポリフェノールは、ほとんどの植物に存在する苦味や色素の成分で、自然界に5,000種類以上あると言われています。

アントシアニン、カテキン、ルチン、イソフラボン…と聞き覚えのあるこれらも、みーんなポリフェノール。

このポリフェノールは、抗酸化作用が強く、体内の活性酸素を減らし、動脈硬化などのリスクを軽減してくれます。

ハスカップ1gあたり、28mgのポリフェノールが含まれているそうです。
ハスカップと見た目がそっくりなブルーベリー。
ブルーベリーもポリフェノールが多いことが知られていますが、その含有量は1gあたり5mgですから、ハスカップの方が5.5倍も多くポリフェノールが含まれていることになります。

②老化を防いでくれる!

体内にある不要な糖は、タンパク質が結びついて老化物質を作ってしまいます。この作用を糖化と言います。

この老化物質は、血管や血液などに溜まってしまい、動脈硬化や糖尿病の原因になったり、皮膚に溜まってシワやシミを作ったりする、いわゆる老化を進めてしまうことになります。

この糖化をおさえてくれる抗糖化作用が、ハスカップにはあります。

③肥満を防いでくれる!

マウスを使った実験で、体重の増加をおさえる働きが、ハスカップにはあることがわかったそうです。
A群のマウスには、高カロリーエサ+水、B群のマウスには、高カロリーエサ+ハスカップ水を与えたところ、43日後、B群はA群に比べて、およそ80%程度に体重増加がおさえられたというのです。
また、血中脂質、内臓脂肪の減少も見られたそうです。

つまり、ハスカップには、体重増加の抑制、内臓脂肪の減少など、肥満を防止する効果が期待できます。

④歯周病菌をやっつける手助けをしてくれる!

歯の周りの歯ぐきに炎症が起こり、さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう恐ろしい病気。

その原因菌である歯周病菌は、ねばねばしたプラークの中にたくさん存在します。このプラークが盾となって、唾液中の抗菌成分や抗菌薬が効きにくくなっているというからもどかしいことです。

ところが、ハスカップの成分が、このプラークにアタックしてくれるというのです。つまり、歯周病菌への抗菌成分のアプローチを助けてくれるという、ナイスな働きが期待されます。

⑤目の疲れが解消!

ポリフェノールの一種であるアントシアニン。その中でも抗酸化力の高いシアニジン系のアントシアニンがハスカップには豊富に含まれています。

目の網膜にあるロドプシンというタンパク質は目で見るために重要なものですが、長時間目を酷使すると、ロドプシンが不足してしまいます。
ハスカップを食べることで摂取したアントシアニンが、このロドプシンの再合成を促進する働きをし、目の疲れを癒してくれます。

⑥貧血を防いでくれる!

ハスカップには、ビタミンやミネラル成分がたっぷり含まれています。
その中の一つに鉄分がありますが、これは、貧血予防に不可欠な栄養素の一つです。

鉄分を多く含むフルーツに、ブルーベリーやプルーンなどが思い出されますが、どちらも、その含有量は100gあたり、0.2mgと言われています。
一方、ハスカップは、その3倍の0.6mg(100gあたり)。
さらに、ハスカップには、鉄分の吸収を助けるビタミンCやクエン酸が含まれるため、効率的に鉄分を吸収することができます。

⑦骨や歯を丈夫にする!

丈夫な骨を作るために、カルシウムが豊富な食品を積極的に食べている方も多いことでしょう。

なんと、ハスカップはこのカルシウムも豊富に含んでいます。その含有量は、100gあたり38mgと果物としては、トップクラス。(乳製品にはさすがにかないませんが…)
ライバル、ブルーベリーの5倍ですから、またまた圧勝です!

ハスカップはヨーグルトとよく一緒にたべますが、大変理にかなった食べ方なんですね。美味しく食べて骨や歯を丈夫にしましょう!

⑧お肌を美しくしてくれる!

ビタミンEは抗酸化力を持ち、血管や肌・細胞などの酸化を防ぐ働きから「若返りのビタミン」と呼ばれています。
ハスカップには、この若返りのビタミンEと、力を失ったビタミンEを元通りにしてくれるビタミンCが豊富に含まれています。

ハスカップを食べることで、このゴールデンコンビが、全身に血液が供給し、細胞の新陳代謝を活発にすることを助け、肌のカサカサ感を改善され、ハリが出るといった効果が期待できます。

また、ゴールデンコンビのビタミンEとビタミンCにより、紫外線によるダメージから肌を守り、メラニン色素の沈着を防いでくれ、シミやそばかすの予防になります。

まとめ

こんなに体に良いことばかりのハスカップ。
日本では、古くからアイヌ民族が「不老長寿の妙薬」、「幻の実」としてこの果実を珍重し、冬の間の保存食として利用していました。
また、「体を軽くし、不老不死に役立つ果実」として、特に心臓の弱い人や、貧血、冷え性の人に良いとされていました。

1日5粒、食すると効果が見られるそうです。
特にヨーグルトと一緒に食べると、相乗効果が期待されると、近年発表されたとも聞いています。

我が家には、冷凍庫にたっくさん、ハスカップが入っています。
毎日、少しずつ食べていますよ。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

「目指せ!新規就農」シリーズは、おかげさまで順調に回を重ね、今回で12記事目となりました。

これまでに、
1.農家の方に会いに行こう
2.公的な就農支援にはどんなもなあるか?
3.まとめ|ハードルを知り、そして向き合う

4.農業はすきなことなのか?
5.ハスカップ農園での作業体験
6.ハスカップって何?

7.アクセルとブレーキを同時に踏み始める
8.技術でてっぺんを目指す
9.「好きなことならやるべきだ!」

10.まるでルンバ!草刈りロボ
11.第三者継承という新規就農への道
12.ハスカップ農家さんから経営を受け継ぐ

13.厚真町の就農支援は手厚い!
14.農業研修施設を見てきた
15.色づき始めたハスカップ
16.農家一家に一台!?ラジコン動噴

17.厚真町で実践したいわたしの農業
18.
同じ木でも場所によって味が違う!
というテーマで書いており、次のマガジンにまとまっています。

また、他にも、教育×○○をテーマにいろいろ書いています。
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