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教師を目指した理由#2


前半はこちら


今日は後半です。

教員免許取得へ

・大学へ編入
高専では、全然教育学がなかったので(当たり前ですが)、大学へ編入できると知った時はラッキーでした。共通学科を認めてもらえたようです。
当時、関西地域に住んでいたのもあり、親戚が近くにいることもあって、京都にある通信制の大学3年生へ編入しました。
昼間はアルバイト、夜は学科のレポートを書く生活となりました。
古いアパートを借りていました。
夏休みには、親戚の家に1週間ほど泊まらせてもらって、そこからスクーリングへ通いました。
なんせ、貧乏学生ですから、住んでいた明石から京都宇治まで、原付で行ったほどです。


・大震災に遭う
そこで、阪神淡路大震災を経験することになります。
地割れして、都市ガスの匂いが町中に漂っていて、古アパートの壁にも大きな亀裂が・・・。
それこそ、今までに体験したことのなかった揺れ。
慌てて、外に出た記憶があります。でも、一番心に残ったのは、近所の人が家族で避難したり、声をかけあっている中、一人で高台に避難した心細さ。反対に家に寄せてくれた近所に住む友だちの温かさでした。(詳しくは別記事で書きたいと思います)

そんなこともあり、地元の熊本に帰り、学生をすることになりました。
教員免許は、予定通りに2年で取得することができました!



採用試験失敗

さぁ、いよいよ採用試験です。
当時は倍率が10数倍ありまして、かなりの狭き門だったんです。
免許が取れたのが3月ですので、試験の7月まで4か月しかありませんでした。

しかし、そんな時間がないときほど力が発揮できるもの・・・。

難しいといわれていた1次試験にパスしたのです!
これには家族や、教育実習でお世話になった先生も喜んでくれまして、
なにより自分がびっくりした程で、
「やった!!」
となりました。

昔は、コネが通用した時代。
「でも1次試験には合格しないとね・・・」
と言われていました。
そんな中での1次試験合格!
心は踊っていました。

1次通過の通知を受け取って2・3週間後に2次試験です。
当時、2次で落ちることはほぼないと(言われていた)思っていました。



結果は、




不採用




・・・



信じられなかったし、残念でした。
少しの落ち込みの後、最初だしまぁいいか、しょうがないと前を向きました。

前を向く


それでも

逃がした魚は大きいと言いますが、
まさに、それ!!


採用試験2回目は、1次不合格です。
臨時採用職員として、近くの小学校に講師として勤めながらの受験でした。


採用試験3回目も、1次不合格です。
まあ、なんと倍率の高いことか!
講師を辞め、朝から昼までの配送バイトをして、午後は受験勉強に充てたものの、撃沈です。



採用試験4回目は、
やっぱり、1次不合格。
あの魚は何だったのか?幻のように思えました。


採用試験5回目。
受験資格は当時30代前半でした。もう目の前です。私も20代後半となり、資格さえ無くなることが見えてきていました。

もう、地元にこだわっていられない。他県も受験しなければ。

熊本と試験日の違う関東地域→山梨県を受験することに。
縁もゆかりもなかったのですが、大都会よりは、自然の多いところが自分に合っていると思ったからです。
熊本よりも倍率は低いとはいえ、それでも7~8倍ありました。




人生がかかると、力が出るものですね。
この年は、午前のバイトを続けたのですが、マンスリーマンションを借り、1か月缶詰状態となって、個人内合宿を行ったのです。

1日13時間の学習計画を立て、苦手だった数学の攻略に努めました。
本当に、休憩時間も入れずに1日13時間。
人生で一番、勉強をした!そんな1か月でした。
時々差し入れに来てくれる彼女(今の奥さん)が、一服の清涼剤となってくれました。




為せば成る?


グッドタイミング?


何かの縁?



5回とも、地元熊本は不採用だったのに、

初めて受けた山梨で、「採用」!!!!!



もう、行くしかないでしょ!?




小学校教師を夢見たチャレンジを達成することができたのでした。




※山梨県にお世話になって、必ず聞かれるのが「なんで山梨なの?」でした。上のようなお話の概略を話したり、一言にまとめたり、そのまま伝えたり100回ぐらいはしたんじゃないかな・・・。


みんなで!


最後までお読みくださりありがとうございました。

やっぱり、ご縁があったのだと思います。
23年前、車にこたつと米を積んで降り立った山梨の地は、3月31日に雪が降っていました。
一番上の息子はもう20歳!
山梨の地で、温かい山梨の人たちに育ててもらいました。



ありがとうございます!!

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