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【#創作大賞感想】スズムラさんに内在する「優しさとおかしみ」

スズムラさんとは昨年のピリコグランプリを通して仲良くなりました。彼女の「全ワード使い切り術」が秀逸過ぎてツボに入ってしまったのです。

それ以来、彼女のコメント欄で「スズムラー宣言」をし、勝手に妄想映画宣伝やWEB帳面町という嘘ニュースを書き散らかしています。

そんなバカばかりしている私をスズムラさんはいつも優しく受け止め素敵な言葉を返してくれます。最近は私のリアルが忙しくコメント欄のおふざけが減ってしまいました。スズムラさん向けのコメントは「ロケットランチャーから塩酸」まで沢山用意しているのに。

この前、久しぶりにスズムラさんの記事を読みに行くと、ガツンと心打たれる記事で「#創作大賞2024」に応募されていました👇

私はエログロが基本苦手なのですが、スズムラさんの文章は平気です。スズムラさんがどんなに解体しようと復讐劇をしようと「スズムラさん素敵💕」となってしまいます。

スズムラさんの文章にはある種の品があり、読んでも平気なのです。スプラッターを書かれても温かな人柄がにじみ出てくるため拒絶反応が起きません。押しつけがましさのなさもまた良きなのです。

スズムラさんが綴る文章が「私に合っている」という点も受け入れられている要素だとは思います。最近はほとんどnoteのTLを追えず、ご無沙汰ばかりしていますが、スズムラさん以外の記事をフォローしたりスキをつけたりするのは「私に合う文章」ばかりです。

noteは上手な文章が集まっているので、その中から自分に合った記事を見つけられるのは本当に幸運なことです。スキをつける時は心地良さに包まれます。

私に合う文章といいながら、実はスズムラさんの「女子留置所」シリーズはこれまであえて避けてきました。ご本人にも以前伝えたのですが、軽快なコメント欄での交流を楽しむだけの私が気軽に踏み込んで良いものか、判断に迷っていたため読むのをためらっていました。お気楽に読んでいいのか、失礼にあたらないか心配だったのです。

そう迷っている時にスズムラさんは「女子留置所の中」を創作大賞に出してくれました。これは私へのスズムラさんからの助け舟かもしれない、そう感じて勇気を出して飛び込むことにしたのです。

「女子留置所の中」にはいつものスズムラさんの流れるような文章は姿をひそめ、スズムラさんの魂が込められた言葉が並んでいました。読み進めると目の前に彼女の魂があり少し手を伸ばせば触れられそうな感覚に陥ります。

痛い、辛い、苦しい。全スズムラの魂が叫んでいるようなたどたどしい文章が並び、それがリアルさを正確に伝えてくるのです。

このたどたどしさはわざとか。
それとも記録として残したゆえか。

どちらだったとしても、その効果は抜群です。読む側の人間の心を揺さぶらずにはいられません。

もしきらびやかな文章で流れるように書かれていたらなにも記憶には残らないでしょう。不器用な魂が大声で叫ぶからこそ、読み手をしっかりと捉えるのです。

私は普段の彼女の文章に「優しさとおかしみ」が含まれていると常々感じていました。スズムラさんの記事を読むとなぜか妄想が沸き起こりコメント欄で思い切り遊びたくなります。辛いことや悲しいことを乗り越え、noteの街にやってきてくれたスズムラさんだからこそ、ホラーやスプラッターの奥底に「優しさとおかしみ」を潜ませられるのです。

スズムラさんは現在、ホラーかミステリーで創作大賞に挑戦するか悩まれているらしいです。スズムラーとしてはぜひとも挑戦して欲しい、そして挑戦された暁には小説での「#創作大賞感想」を書かせていただきたい!

はそやmの渾身の願いです!

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