見出し画像

【落選供養】1月から高橋源一郎さんの小説指南「小説でもどうぞ」に挑戦し始めました🙌とちょこっとオフ会報告!

落選供養の前にジャジャーン!

四ツ谷に来てます♪

うふふ。今notePLACEで落選供養を打っています😊

noeplace前で花丸恵さん・福島太郎さん・豆島 圭さんと待ち合わせをしたのですが。早めに行ったので誰もいないと思い、ダフやんを撮影していたら花さんに声をかけられて💦恥ずかしさのあまり爆笑してしまいました。

それをね、福島さんはずっと遠くで見ていたんです。恥ずかしさ倍増じゃないですか💦

とまあ、今日のnote主催のオフ会については明日以降に詳しくレポートを投稿します。それでは本日のメイン落選供養に映らせていただきます!

時間のある方、よろしくお願いします!

📚📚📚

文章修行のため公募チャレンジをしています。毎月応募できる「小説でもどうぞ」に2024年1月からチャレンジしています🙌

こちらは月末締切・翌々月の1日に結果発表となるのでしばらくの間は毎月1日は「落選供養」をお送りすることになります、と宣言していたのに「創作大賞」に夢中になってしまい、本日6日の投稿となりました💦

第31回「小説でもどうぞ(お題:ありがとう)」で選ばれた素晴らしい作品は
こちら👇他の方の作品を読むと「落ちるのも納得」です。やはり公募に挑戦することは失うものはなく得るものばかりだと感じました。

「トゲを抜く」

感謝される人を目指して常に「ありがとう」を欲しがった。考え着く限りの親切を四六時中考え行動している。困っていると助けてくれる人として周囲から認知され、好意に満ちた視線を楽しんできたのだが。最近「ありがとう」の質が異なってきたのだ。なんとなくチクチクするというか、トゲを感じるというか。その違和感は日に日に増してくる。
「どうして最近、モヤモヤするのかな?」
冷たい目で「ありがとう」を言いながら立ち去る同僚の後ろ姿を見ながら、ひとり呟いていると。
 方向性ガ違ッテイルンダヨ
と甲高い声が聞こえた。声のする方を見ると奇妙な小男がいる。いや、小男というより小人かもしれない。身長は50cmにも満たないのに顔はシワシワ、なのに動きは子供の用に俊敏で人間とは思えない生き物と感じたのだ。まるで童話の世界から抜け出たような。
「失礼ですが小人さんですか」
「理解が早くて助かるな、アリガトウ」
人間でないものからも「ありがとう」をゲット!しかもスッキリとした上質な「ありがとう」だ。最近では得られない高揚感に気分を良くして口が滑らかになった。
「そりゃもう、お顔はシワシワなのに俊敏な物腰のあなたを見たら、人間だなんて思いませんよ。赤ん坊みたいに元気なのに顔はシワシワ!人間と同じ二足歩行!小人さんでしかありませんよ!」
「お前、それ褒めてる?」
「もちろんです!心の底から!」
「……。アリガトヨ」
少しの間をおいて小人の口から出た感謝の言葉にはトゲが含まれていた。彼をリスペクトしているのに。心の底からの「ありがとう」を得られず、少しイラっとした。なんなんだよ!みんなどうして素直にありがたがらないんだ!
「お前、俺にイラついているだろう?」
「え?どうして?わかります?」
「わかるよぉ」
「ええ?なんで?小人だから?」
「お前の顔見てりゃ人間でもわかるよ」
急に顔を指摘され驚いた。親切を重ね続けた人生を歩んできたのだ。善意の表情しかないだろう?僕の顔がイラつきなんて出すわけない、とここまで考えているとまた小人が口を開く。
「お前さあ、親切の押し売りって知ってる?」
お、押し売り?なにを言うんだと狼狽えている僕に向かって小人はどんどん言葉を重ねる。
親切は良いことだ、しかしだ、それは相手の気持ちを思いやって行動すればの話だ。触れられたくない領域ってもんは誰にでもある。それをずけずけと踏み込んで感謝を強要したり足りないなんて顔をされたら誰もが嫌な気持ちになるよ。あと、お前は人の親切を受け入れなさすぎ。自分が親切にすることばかり気にしている。最近「ありがとう」にトゲを感じるのはそこだと思うぜ。
ショックだった。今まで正しいと信じて行動していたことが親切の押し売りだったとわかり、一気に地獄に落とされた気分になった。
「教えてくれてありがとう」
ワカリャイイノサと胸を張る小人。
上質の「ありがとう」がもらえないゲス野郎だと思うと涙が止まらなくなった。
「ううう……」
「お、おい!泣くなって」
小人が僕の肩に乗り慰めてくれるが涙が止まらない。ぼ、僕はこれからどうしたらいいんだ。これまでエセ親切で周囲の人を知らず知らずに不快にさせてきてしまった。人も自分も心地良くをモットーに生きてきたのに。人生の目標を失ってしまったせいで、その場に崩れ落ちた。
「ううう……」
おーい、そこまで落ち込むことないだろう、と小人が必死に僕を慰めるが涙を止めることができない。困ったなぁ、ちょっとアドバイスしてやろうと出てきたのに、こんなにショックを受けるとは思わなかったよ、と小人が愚痴を言っている。耳元で小人の愚痴を暫く聞きながら嗚咽していたが急に、
「やべっ」
と声がして肩が軽くなった。と同時にすっとタオルハンカチが差し出された。
「大丈夫ですか?」
顔を上げると同じ年、いや少し下くらいの女性が心配そうに立っている。
「え、いやその」
口ごもりながらタオルハンカチを受け取り涙を拭いた。あれ?なに受け取って涙を拭いているんだ。
「ごめんなさい!」
いえ、急に泣き出されたのでどうしたのかと。御加減でも悪いのですか、と心配そうに聞いてくる女性の親切な気持ちが僕の中に溶け込んできた。ありがとう、大丈夫ですと答えると女性が心底ほっとした様子で、
「あー良かった」
と言いニッコリとまぶしい笑顔で笑う。心に刺さったトゲが抜けたように感じた。
 
ソウ、ソノ気持チヲ忘レルナヨ
 
遠くで小人の声が聞こえた気がした。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?