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超ダメ大学生が「プリキュア」と「ひろゆき」と「選挙公報」で就活を乗り切った話(一部上場企業に入れた話)

 こんにちは! 今回は僕が大学生の時の就活の経験について話していきたい。

 僕は大学生の時、全国の大学生の上位1%に入るレベルで、就活で使えるアピールポイントがない残念な奴だった。だからこそ、有能な人間のアドバイスを聞くより、ほとんどの人より下の僕の話を聞けば自分でも出来そうと自信が持てるはずだ。アピールポイントなし強みゼロの僕が、どうやって曲がりなりにも就活を乗り切れたかこれから話していく。

 まず、就活で定番の質問の1つとして「大学時代何を頑張りましたか?」という問いがある。大体の人は、学業、部活、サークル、ボランティア、インターン、すごい人は起業など、その辺の話をするだろうと思う。

 しかし、僕には大学三年生の時点で、そういった部活、バイト、サークル等の話せる活動を全くしていなかったのである。まず僕は、中学高校の6年間はある運動部に所属していたが、その時の部活が体罰(飛び蹴り、背負い投げ等)がめっちゃあるなかなかの厳しい部活で、休みもほとんどなかった。(ちなみにその時の顧問の方は後に問題を起こし新聞にでかでかとのっていた)そのため、大学では自分の好きな事をしようと思い、部活やサークルなどには入らず、好きな本や、漫画、アニメ、映画などに熱中し、友達と映画館や古本屋に入り浸るのんびりとした日々を楽しんでいた。

 ちなみにバイトもしていなかった。大学卒業したら嫌でも働かなければいけないのに、なぜ今働かなくてはいけないのかと思い、必要なお金は、自分の奨学金に手を出すという擁護不能のダメ人間っぷりを発揮していた。

 そして、そんな楽しい日々を送っていた僕だが、三年生になった時さすがに自分が就活で話すネタが何もない事に焦りを覚える。

 そんなとき、友達だったMくんからある情報を得る。それが「議員インターン」だ。議員インターンとは、簡単に言うと県議会議員や市議会議員の方の仕事に同行し、議員さんがどんな活動をしているかを実際に見る事が出来たり、色々とお手伝いしたりする経験が出来るインターンである。

 僕は、この「議員インターン」に参加し、議員さんの様々な活動に同行させて頂くという貴重な体験が出来て、これで就活のネタができたとホッとしていた。

 さらに、僕が運がよかったのは、その時同行していた議員さんに、ある活動への参加を進められた事である。

 その活動内容は、まず選挙の際に、政治家の方が当選した時どんなことをするのかなどの政策が公開されている「選挙公報」というものがあるのだが、それは選挙が終わると公開が終わってしまう。

 なので、選挙が終わった後も、その選挙公報を誰でも観覧できるように常時公開状態にする事で、当選した方が、どの程度公約を守ったかもわかり、次の選挙で誰を選ぶかの判断材料にもなるし、当選した政治家の人も公約を言いっ放しにしにくくなる。

 実際僕達がした事は、自治体への問い合わせて、選挙公報集をめる事、この活動をより広く知って貰うために新聞社等に記事にして貰えるように営業をかける事ぐらいで、内容はほぼ話をふってくれた議員さんが考えたものであるのだが、僕は企業面接の際、さも自分が考えたかのように話させてもらった笑 さらに、よかったのは、ほとんどの学生の話すネタは部活やアルバイト、サークルの話をするのに対し、議員インターンは、中々珍しい活動なため人事の人も興味を持って聞いてくれるし、印象に残りやすいのである。月並みだが、なるべく人がやってない事をやるのは大事だと思った。

 このように、面接でのエピソードトークの際、0を1にする嘘はもちろんダメだが、1を10にするぐらいは全然アリだと思う。(たぶん)そもそも企業の人事の方も、学生が多少話しを盛ってくるのなんて百も承知である。むしろ、問題はちゃんと話しに筋が通っているかである。話しを多少盛ろうが、ボロを出さずに論理的に説得力を持って説明できれば、それはそれで評価されるのだ。

 僕が、そういった論理的な説明や、質問に対し瞬時に返す瞬発力を少しでも鍛えるためにやったトレーニング方法が、YouTubeでひろゆきや橋下弁護士が相手を論破する動画を観る事である。そんなん意味ある?と思う人も多いだろうが、これが意外とトーク力や、論理的でわかりやすい話し方みたいな物が身についた気がする。少なくても僕の場合はそうだった。おかげで、ある会社の最終面接で、役員の方に、理論整然とした話し方だねと、お褒めの言葉を頂いたほどだ。

 そして、就活というのは、長く厳しい戦いである。いくつもの企業に落とされると、人によっては人格まで否定された気分になり、すっかり心を折られてしまう人もいるだろう。そんな時におすすめなのが、自分だけの心の支えを持つ事である。

 僕の例で説明するとそれはプリキュアであった。僕は大学時代にたまたま放送していた「プリンセスプリキュア」の第七話をみて大変な感銘を受け、それ以来プリキュアにすっかりはまってしまったのである。そしてそれは就活中の大きな心の支えになってくれた。就活というシビアな戦いで精神を疲弊しても、プリキュアの優しい世界観、素直に前向きに、困難や絶望を乗り越え、夢に向かう女の子達を観る事で、人生のある種の豊かさみたいな物を感じ、勇気が湧いてきたのである。

 実際プリキュアに限らずだが、心が弱っている時など子供向けアニメを観る事は精神衛生上いいと思う。子供向けアニメには、それ特有の「大丈夫だよ」といってくれているような優しい空気や世界観がある、疲れている時は、そういったストレートな優しさにふれることで、けっこう励まされたりするものだ。(僕のプリキュア論に興味を持ってくれた方は、note、YouTubeで語っていますのでぜひ見てみて下さい)

 まあ、そんなこんなで最終的に、一部上場企業の内定を頂く事が出来た。一部上場企業とはいっても、 有名な凄い会社とかでは全然ないのだが(失礼)、それにしても、もともとの僕のスペックや手持ちのカードを考えれば、充分すぎる程の結果である。

 という訳で、今回は僕の就活の思い出での話について語らせて貰った。他にも、ニチガスの二次面接でズボンのチャック全開だった話や、ある会社の集団面接で、プリキュアの話をしたら、たまたま一緒に面接を受けていた人の中に戦隊モノオタクの人がいて帰りの電車で意気投合したりと今思いかいせば結構面白い体験だったかもしれない。就活って大変だが、色んな場所で色んな会社の中の人に話を聞けるのは、貴重な体験だし、楽しみながら頑張って欲しいと思う。

 まあ、この会社も1年半後に、ジブリの作品制作ドキュメントに感化され、コンテンツ制作系の仕事をしたくなり、辞めてしまうのだが、その辺の話も需要があれば後々書こうと思う。


最後まで読んで頂いてありがとうございました!
ではまた!

 

 

 

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