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#忘れられない恋物語

「恋」をテーマにした小説、マンガ、映画、ドラマや、みなさん自身の「忘れられない恋」の体験談、オリジナルの創作作品などをお待ちしています!

人気の記事一覧

元彼の匂いがする夫

ヘアワックスを新しいものに変えてみたら、私の仕上がりを見た妻が「そのワックス、○○ってやつじゃない?」とズバリ当ててきた。びっくりしてなんでわかったのか聞くと「それ元彼の匂いがするんだよね」と言う。なんと妻の元彼と同じワックスを私は買っていたらしい。 こういう場合、現夫の私としてはこのワックスを使い続けるべきか、すぐに捨てるべきか。どちらが最善の選択なんだろう。ドラッグストアで買った1000円ちょっとのワックス。それほど高級なやつではないがまだ開封したばかりで捨てるにはもっ

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【詩】春の余韻

刻んで流した淋しさが 風に吹かれてきらきらと 鳴るように舞って行く うずくように痛むのは 往こうとしている春の余韻 もう揺らさずに 春と閉じる思い出は ずっと花の香りが残るでしょう もう私は息をする どこかであなたも息をする どこかで雲が流れるように

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【詩】まだ今の中

初夏の日差しと春の風 行ったり来たりを繰り返し 季節が少しずつ歩んでいく 思い出すには近すぎて まだ今の中 振り返るには早過ぎて まだ今の中 心には居るのに もう居ない あいまいさが涙で潤み そこに見えそうな 寂しさの中 きっと 行ったり来たりを繰り返し 心も少しずつ歩むはず 思い出すには 忘れることが必要だから あなたは今どこにいますか

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【詩】心と心

揺らしているのは 春の風 揺れているのは 心と心 曖昧が 二人をそっと近づける 曖昧に 二人がそっと傷んでしまう 目には決して映らない 心の枠を見れたなら 寄り添えるはずの 揺れる思い あなたから目を離せない

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【詩】心の跡が残る街

心の跡が残る街 笑顔ばかりが浮かぶのは もう思い出になったから 懐かしい切なさは きっと幸せだけが残ったから 悲しみは 今の私作りに使われて そっと強さに変わったはず だから一枚の写真さえ こんなにも愛おしい 戻れないと知っているから 愛おしい

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“話し合い”とは。

ゴールデンウィークラスト日です。皆さん友人や家族、恋人、パートナーと素敵な時間を過ごせましたでしょうか? 大型連休のイベントをキッカケに悶着勃発、又は計画していたけれど、喧嘩して楽しめなかった…なんて方もいらっしゃるんじゃないか?と思い本日は、他者と“話し合う”とはどう言う事なのか?を改めてお話したいと思います。 これは私の話です。元カレが一方的に“別れます”と突然言い出したのがキッカケでした。 突然言われるとびっくりしますよね?(泣笑)しかももう“(お別れ)決定”にされて

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忘れられない人を忘れるとき

忘れたくても忘れられない そんな人はいますか? 恋愛感情の意味で。 相手に対して一時的に 吹っ切れる瞬間はあっても 時間が経てば また好きな気持ちが戻る人。 私もいました。 一生忘れられないかもな… と思ってた時期もあったけど 本当の終わりを迎える時はきた。 「もういい!」 「もう嫌い!」 のような一時的なものではなく 本当の終わりの時に感じることと それに至るまでに してよかったことを書きます=) 20代をかけて好きだった人 約30年のこれまでの人生で、

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褒められる人、褒められない人

時を経て分かった気がしました。 私には正直『あまり関わりたくないな…』と、思う人がいました。 どうしてなのかな…と涙したことなんて数えきれなくて。 その人は、 直接、相手から、言葉で褒められる人。 なのです。 一体、何度褒められている場面を見て拍手しながら苦しい気持ちになったことか分かりません。 何度、仕事の成績で一位を取った姿を見たことか。 本人の努力なのは分かっています。 ただ、悲しかったのは、 優秀な成績を残したと評価され、 お祝いのケーキをネットで私に頼む

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短編 | 続編はない

 久しぶりに研修があり、入社式以来はじめて同期生が一堂に会した。 「いや~、短い間会っていないだけなのになんか懐かしいですね」 「そうですね。まだ最後に会ってから1ヶ月も経っていないのにね」  はじめて彼に会った時は、仕事を覚えることに一生懸命だったから、恋愛なんてまったく考えていなかった。ちょっとカッコいいな、とは思っていたけれど。 「どうですか?配属された部署の雰囲気は?」 「はい、私は研究職なので直接お客様との接点はなくて。同僚も先輩も男性ばかりです。理系の女

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イラスト | 恋は暗闇の中で...

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【詩】いつかの傘

咲く花に雫が跳ねて 冷たい雨が 今日は春を鎮めている あなたに貰った傘はもう 時の狭間に消え落ちて 心の中では開かない 濡れてさらに色を増す 花のように 刻んだ想いがしっとりと いつか私を潤すはずと 水色だった傘の模様が 今はただ懐かしい

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客観視することの大切さ

私は第三者として誰かの役に立ちたい。 周りの人は簡単には変わらないですし、変わろうともしない。 本当に危険なことが無ければ危機感すら持たない。 そうならないように、涙を溢す人が少なくなるように、きちんと注意ができる人間になりたい。 文章でも表現したい。 そして自分は笑っていたい。 そう思っているだけなのに、中々キツイことを言って来る人はいるものですね。 環境を良くするのは、上の人の仕事ではないのですか? 上の人が行動しなければ下はどう距離を縮めたらいいのか、縮めて良い

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一度、諦めた人 

3月が中旬に差し掛かろうとしている日曜の夜、何かに追われるように、もしくは追うような、そんな忙しない気持ちで隣町まで車を走らせた。 何があったわけでもない。ただ、靄に取り巻かれたような、すっきりしない気持ちをリセットしたかった。 車に乗りエンジンをかけるとフロントガラスが白く曇り、物凄く風の強いそんな日だった。 少しずつ暖かさを感じるはずの3月なのに、一向にそれを体感させてもらえない。それもこんな気持ちにさせる原因なのだろうか。 少し車を走らせると、1kmに渡って眺められ

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【創作大賞2024応募作恋愛小説部門】【恋愛小説】 かんざし(改訂版) 9章

                9章 神経質な仁平は、パチンコ屋で何度か手を洗う。本音ではどこの誰とも知れぬ輩の触れたハンドルを握ることすら不潔に思えたのだが、いかんせんこれはちと病的と思い直したが、時に温もりや湿りを覚えると,どうしても手を洗いたくなる。触穢観念に近いのかも知れない。そんな理由で、その日も仁平は手を洗っていた。そこに、娘がやって来たのだ。バケツを手にしている。男女二つある手洗いの正面に鏡があって、そこに若い仁平と娘とがあからさまに映っている。そんな二人の姿

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【創作大賞2024応募作恋愛小説部門】【恋愛小説】 かんざし(改訂版) 3章

               3章 悲しみを紛らわすために、夜な夜な仁平の足は居酒屋に向かうようになった。酒は医者から止められていたが、飲まずにはいられないのだ。  クリスマス・イブであった。薄っぺらなクリスマスキャロルの華やかさと、洋菓子店の前に立たされた等身大のチャチなサンタクロースの赤い服のせいだろう、仁平は酒を呷りながらふと「赤シャツ」のことを思い出した。「赤シャツ」というのは、『白鳥ホール』のあるM町界隈をうろつく地回りのあだ名である。仁平はこの男を憎く思っていた

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📕ないものねだり

「好き」 その言葉が欲しくて 何回も何回も期待をふくらませ、ガチャガチャを何年も回し続けてしまった。 一回も出てくれない。 何回やっても、めちゃくちゃ課金をしても…。 出ることは無かった。 代わりに何回も目にした言葉は、 「差別」 「無視」 「酷」 「我慢」 「涙」 「嘘」 「嫌」 「無駄」 だった。 影になっているシークレットも引いた。 「しつこい」 期待して開けた自分が情けない。 私は答えにたどり着いてしまった。 「そっか、そういう事か…期待してはいけなか

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【創作大賞2024応募作恋愛小説部門】【恋愛小説】 かんざし(改訂版) 8章

                8章 翌日、仁平は娘がカウンターの中に入るのを見届けると、まるで情念に操られた傀儡(くぐつ)さながらにその場に歩を進めていた。頭の中も、人形みたいに空洞であったのかも知れない。娘に対して何か合図を送ったのだろうか。すべて意識の埒外であった。カウンター周辺に人気はなく、一場のドラマを待っているようだ。他の店員たちの姿が、動きを止めたマヌカンみたいに見える。娘が客に対するよう、いっそ事務的に仁平に近づいてくる。それでも、カウンターを挟んで仁平と向

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【詩】キミが私を狂わせ始める

この続編です👇 恋をしていない私 とても心地よい いつも自由でいられる 何にも縛られない 苦しい思いもない 悲しく思うこともない 私はひとり身を謳歌していた なのに見る夢といえば 恋をしている夢ばかり …なぜ 私はもう恋愛は卒業したはず 恋はもう懲り懲りなのに 実は恋をしたいの? 懐かしく思っているだけだよね だってもう恋はしたくないから ちょっと懐かしい思いがあるだけ だからだよね きっとそれだけのこと …なのに私はまた恋に落ちた 何度も自分の気持ちにブレーキをかけ

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坂道を転がる自転車と恋心

定期的に購入していた雑誌は、Zipperとメンズノンノ。 オシャレに憧れて雑誌を開く私の顔のど真ん中には、オシャレとは程遠い黒縁メガネが鎮座していた。視力0.1以下の筋金入りの眼鏡っ子。 オシャレをしたいならコンタクトだろうけど、眼球にレンズが張り付くとか信じられないし、コンタクトってめちゃくちゃ痛いって聞くし、そんなの無理。メガネは可愛くない気がするけど、仕方がない。痛いのは絶対にやだし。 ポケットには懐かしのポケベル。足元には足首が行方不明になったゆるゆるのルーズソッ

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神龍ーーかぐや姫と願いごとの行方

押入れを整理していると、古い写真が見つかった。幼い私が『西遊記』の孫悟空になりきっている写真だ。 座卓の上に羊の毛皮の敷物をかぶせ、筋斗雲に見立てていた。私はその上に立ち、如意棒がわりの姉のバトンを握っていた。 赤いトレーナーを着て、頭に金の折り紙でつくった輪っかをつけている。壁にはカレンダーの裏にクレヨンで描いた牛魔王の絵が貼ってあった。 たしかこの写真は、『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』という映画を観に行って、感化されて撮ったものだ。 同じころ、アニメの『ドラゴ

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