ひょんなことから約30年ぶりに再読。あの頃のわたしはなにを思ったんだろう。少なくとも、恋についての「いくつになっても、気づいたらしちゃってるもの」「終わりが見えるものと、見えないものにきっぱりと分かれている」という描写は、おとなになったいまだからこそわかる。再読してよかった。
吉本ばなな「TUGUMI」 無性に夏が恋しくなりました。私もつぐみという人物と一緒に一夏を過ごした気持ち。体が弱いつぐみの奥から漲る生命力。決して優しい訳でもないし、万人に好かれるタイプでもない。でも、強さの中に弱さを持った彼女に惹かれていきました。凄く人間味を感じた一冊。