小中学校の「道徳」の授業について①。小学校では2018年〜、中学校では2019年〜、「特別の教科」として正式に教科化。教科になる前は、道徳の時間は受験勉強や体育祭・文化祭の準備等でよく潰れていたが、教科化されて以降キチンと授業が行われるようになってきた。但し、課題は残っている。
小中学校の「道徳」の授業について③。もう一つの課題は「徳目の上っ面の部分しか教えられない」ということ。つまり、現在の指導要領では『なぜ人に親切にするの?』『なぜ努力が大切なの?』『なぜイジメはいけないの?』『なぜ命は大切なの?』という根本的な問いにキチンと答えられないということ。
小中学校の「道徳」の授業について②。その課題の一つは『教師は善悪を言わない、押し付けてはいけない、子供たちのほうで話し合いをさせるなどして考えさせる』というもの。これでは、子供たちに道徳を身に付けさせることはできないし、その結果、子供たちは動物的本能を優先する大人に育ってしまう。
小中学校の「道徳」の授業について④。「善悪の結論」や「理由」をキチンと教えられないと、「バレなければ何やったってイイ」「『「自分さえ良ければイイ』の何が悪い?」「困った時は他人のせい、環境のせいにして、被害者になって助けてもらえばイイ」という大人を量産してしまう。