デリカシーはリテラシー。 経験を、想像を総合する能力及び状況や立場を考慮する能力加えて人との関係こそ自分のあれこれを結局は否応なく左右してしまうことを理解しそれを重んじるべく我慢し折り合いを良くするよう勤しむこと、これは勉強に等しい。よってデリカシーはリテラシーなのである。
読書について。 蔵本が増えることに喜びを感じるのはその「本を得ること」においては正当であるが、例えばそれがより多くの知を得られたと考えるのは危険な考えである。なぜと言うに、読書とは元来「知る」でもなく「教わる」ためのものでもなく、いかにもそれは「考える」ためのものであるからだ。