「色んなことが遅すぎる」と。人の心の中や、過去をどうすることもできないから。今この時間を、前を向いて。
君が言葉に隠している。 本当の気持ちを知っているよ? だからさ。気付かないフリをする僕を、アトから爪を立てて確かめるんでしょう?
偽りの言葉を拾って、真っ黒な雫を加えて、グルグルと混ぜて。出来上がった「ナニカ」を僕に食べろと言うんだ。貴方は賢くて、可哀想な人。
恫喝 威圧 恐怖 慣れたくもないこれらに。慣れざるを得ない。 喉まで心臓が登ってきているような感覚を飲み込んで。ただただ、僕の役割を果たすだけ。
「ありのままの僕」がチラリと顔を出して、見つかった。あの人は、ここぞとばかりに聴きたくない言葉を浴びせてくる。「僕」は「いらない」と言われている気がして、聴かないふりをして耳を塞ぐ。
僕に届けられた歪んだ黄色は、その身に僕を映して気高く嗤う。
泳げない僕は渦に飲まれていく。そこにある理不尽と矛盾と艶めかしさで喉を詰らせて。 僕を残して浮き上がっていく呼吸は、とても綺麗なのになぁ。
あまりにも「当たり前」過ぎること。 「もう慣れたよ」って何回自分に言い聞かせたって。心の割れる音が聴こえてしまう。 僕の中に響く「カワイソウ」な音。
「もう知っている」と言いながら何も「変えない」選択をしている。だから君は、「自分で解決すべき課題」を僕に押し付けている。僕がそれをどれだけ許容できるか、そこから見ているんだね。
ただ、静かに。それすら叶わないのだから。 この、ちぐはぐな「孤独」という名の両耳を「すき」で埋め尽くして。
自分を受け容れて欲しいなら、まず相手を受け容れろ。互いを主張するだけなら、壁に向かって独り言を言っているのと同じだ。 その独り言は跳ね返る。そして、「誰か」や「ナニカ」を傷つける。