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#日本史がすき

日本史がすきだと感じたエピソード、学習の記録、勉強法など、日本史にまつわる投稿を募集します!

人気の記事一覧

福岡で国をめぐり古代の謎に挑む3選

 都道府県47本勝負 九州カオスモス編、いよいよ最後の福岡県です。福岡と言えば修羅の国のイメージがありますが、日本古代史の中心地でもありました。福岡の旅写真を依り代にして、古代の謎に挑みます。 ①伊都国(糸島市)  伊都国とは魏志倭人伝に見られる国の名前で、糸島市三雲を中心地とする説が有力です。伊都国には卑弥呼が任命したとされる一大率(いちだいそつ)という役人がいて、北部九州の軍事掌握や中国に発送する文書の検閲を行っていたとされています。  伊都国から邪馬台国までの距離

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大津絵節と柊原郷土芸能保存会

※当記事は、垂水市の市報(2024年5月号)の「たるみず歴史・文化散歩」のコーナーに掲載したものを加筆したものです。 大津絵節 「大津絵節」の大津絵とは、江戸時代近江の国(今の滋賀県)の大津と京都を結ぶ逢坂関(おうさかのせき)で、旅人の手軽な土産物として売られていた民画・護符です。 中でも、藤娘・鬼の寒念仏・雷公・外法大黒・鷹匠・座頭・瓢箪鯰・槍持奴・弁慶・矢の根男という代表的画題は「大津絵十種」と呼ばれ、この画題にちなんだ歌詞の音曲や俗曲、および舞踊もうまれ、これを大津

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南薩摩と西行石と鉄道跡とごちそう

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【連載】かくれ念仏/No.20~かくれ念仏 語呂合わせ~

●かくれ念仏 語呂合わせ 鹿児島藩の真宗禁制について、現存する記録上の禁止年は1597(慶長2)年である。語呂合わせで覚えるなら「以後(15)、苦難(97)の真宗禁制」。 解禁年は1876(明治9)年5月9日で、「人(1)や(8)っと南無(76)阿弥陀仏をとなえらる、極(5/9)楽浄土の信教自由」。 大谷派は同年11月1日、松原町大門口近くの料亭 春風を借りて、東本願寺仮掛所の看板を掲げて開業式を行った。語呂で覚えるなら「一夜(18)難路(76)の冬をこえ、今日この善い

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【連載】かくれ念仏/No.19~大口の一向一揆~

●大口の一向一揆 九州は全国平均に比較して、一揆のような農民の騒擾は少ないという。 鹿児島純心女子短期大学教授で尚古集成館館長、鹿児島県立図書館館長などを勤めた芳即正先生の研究によると、〝薩藩における抵抗運動〟は「愁訴嘆願、不確かなものまで含めて19件、薩摩国5件、大隅国11件 (ほとんど奄美諸島)、日向国3件」でいずれも江戸期のものだという。しかし、この数は、最低これだけは確証があるというだけで、歴史の波間に消えてしまった一揆がまだあるだろうことは容易に考えられる。 か

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【奈良国立博物館】特別展「空海 KŪKAI─密教のルーツとマンダラ世界」の見どころを、仏像イラストレーターの田中ひろみさんが現地レポート!

奈良国立博物館 生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界」の内覧会に行ってきました。 空海の生誕1250年を記念して、「かつてない空海展になる!」と井上洋一館長が力説される奈良国立博物館の総力を挙げた展覧会は、国宝28点、重要文化財約59点*とお宝だらけ。わたしのスーパーヒーロー・空海や密教のことがよくわかる展示内容でした。 5体が揃う最古の五智如来像会場に入るとすぐに、京都・安祥寺の国宝「五智如来坐像」が、大日如来像を中心に並んでいます。5

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【自分用】軍艦マーチ、戦艦大和

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史上初!姫路城「西小天守特別公開」

 言わずと知れた世界遺産・姫路城。白亜の国宝天守はあまりに有名です。  姫路城の天守は、複数の建物が連なった「連立式天守」という形式です。ひときわ目立つ「大天守」の周りに、三つの小さな天守が付属しています。西小天守、東小天守、乾小天守です。  天守の建物群のうち、大天守はいつでも入場可能、東小天守や乾小天守は定期的に特別公開されていました。しかし、西小天守はこれまで公開されたことがありませんでした。  2024年2月、世界遺産登録30周年を記念し、西小天守が初めて公開さ

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鹿屋市上野町寺田の庚申塔

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昭和19年第六垂水丸遭難事故と満州の切手

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【歴史小説】流れぬ彗星(3)「移香斎」

この小説について  この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。  彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。  しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。  彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。  敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。  全ては、野心家の魔人・細川政元により不当に貶められた主君・足利義材を救うため。  そして自分自身

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照島神社。猫。歴史。①

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いま、この時代に『古事記』を読むことの意味

 本居宣長は明和元年(1764)、35歳のときに『古事記』の注釈に着手し、35年間をついやして、寛政十年(1798)六月十三日に、『古事記伝』全44巻を完成させた。宣長69歳のときである。この前人未踏の精確な注釈書は、近世のみならず、現代においても高い評価を得ている。そこではじめに、宣長が『古事記』に興味を持ち、その注釈を決意したきっかけを簡単に述べておきたいと思う。  宝暦七年(1757)、京都遊学を終えた宣長は、松坂(三重県松阪市)に帰り、魚町で町医者を開業していた。そ

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「立春大吉」を門に貼る風習

【スキ御礼】 道元禅師が書いた「立春大吉」  立春の日に「立春大吉」の札を門に貼ることは曹洞宗のしきたりだが、これに似た風習は中国にある。  中国では、立春と同時に、一家の平穏と招福を願って「大吉祥」や「宜春」などと書かれた札を門に掛ける風習があった。  それが日本では、禅門に取り入れられて、修行の成就や仏法の広まり、檀家の除災招福を祈念する行事となっていった。  永平寺14世にあたる建撕禅師は、道元禅師の没後約200年後に、道元禅師の伝記『建撕記』をとりまとめた。 それ

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余寒の京都旅「新熊野神社」三.京の熊野古道

古典の授業は無駄?それとも必要? 「役に立った瞬間は一度もない」と発言したカンニング竹山さんのコメントがインターネットで大きなざわつきを見せましたが、私自身は古典の知識めっちゃ役立ってます。源氏物語では恋心を学べましたし、プレバトの夏井いつき先生が指摘する「けり・なり・や」の違いを瞬時に理解できるのは授業を受けたからこそ。なんならもっと勉強しとけばよかったと後悔してて、石碑や道標の文字が読めなくていつもモヤモヤします。 何が人生の役に立ち、何が役に立たないのか。義務教育っ

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横浜の歴史を体感!「氷川丸」と「帆船日本丸」の船内に潜入しよう|オトナのための学び旅(6)

今回訪れたのは、それぞれの「戦争」を生き延びた2隻の船「氷川丸」と「帆船日本丸」なのですが、その前に、横浜の歴史を簡単にまとめておきたいと思います。 ペリー2度目の来航、交渉の舞台は横浜 「いやでござんすペリーさん」の語呂でおなじみの1853年6月、アメリカ東インド艦隊司令長官ペリーが4隻の軍艦を率いて浦賀沖に現れます。日本に開国と通商を迫る大統領フィルモアの親書を、幕府に受け取らせるための来航でした。 当時、幕府で老中首座を務めていたのは30代半ばの阿部正弘。親書の受

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【うつろいとは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第17回

お寺参りの回に続き、紫式部爆誕への助走に勢いがついた回でした。 藤原寧子の「蜻蛉日記」に自分がインスパイアされたように、自分が書いたものも誰かの宝物になる。恋文の代筆をしていたことも、頭をよぎったのではないかしら。 救い小屋を作るにしても、自分の財だけだと足りない格下道長に、あっさりと自分も投資をすると申し出る倫子、できた嫁すぎる。太っ腹具合を見せてすかさず夫の女性関係を探るのも、できた女子すぎる。嘘がつけない道長に太刀打ちできるわけもありません。 どこかで聞いたことあ

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未完成の美しさ、未完成の哲学

はじめに | 完璧vs未完成  完璧なものと未完成のものだったら、どちらが良いだろうか?  以前、池辰彦さんの記事を拝読して以来、「未完成の美」「未完成の哲学」というテーマで記事を書いてみたいとずっと考えていた。  だいぶ前ですが(-_-;)。  もう2年以上経ってるし~😅 (;゜0゜) ( ̄▽ ̄;)!!  もちろん、それだけを考えていたわけではないが、頭の片隅に「未完成」という言葉が常にあった。  まだ「未完成の記事」だが、とりあえず、少しまとめて投稿しておこうと

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【書くことの意味とは】 大河ドラマ 「光る君へ」 第15回

「源氏物語」を着想した(と言われる)石山寺の登場でした。 これまでも何度も登場した「蜻蛉日記」をここで絡め、「書くこと」と「妾」で良いのか問題を浮き彫りにする脚本、すごく無いですか。「命を燃やして人を想うことは素晴らしいけれど、妾は辛い」とまで尊敬する作家に直に言ってもらえたら、数年前の自分の決断は、ほろ苦くても正しかったのだ、と思えるようになるのではないかしら。 小説に救われたことが多々ある身としても、コトバオタクとしても、響くシーンでした。 こう言ってくれる人が1人

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詩 | ニルヴァーナ

死装束に身を包み 客人を待つ 火鉢から 静謐な香りが漂う 椀の美しさを愛でる ひとりひとりより送られる 無言の惜別の言の葉を 合わせ呑む 刻一刻と 旅立ちの時刻が迫る 他の誰も 二度とこの椀に 接吻出来ぬように 粉々に砕く 客人を黙したまま見送り 我ひとりとなる 遅く逝くか 早く逝くかの違いだと  自らの心を鎮めんとす 有限の世界から 無限の冥土への 旅立ちと思えば 何を恐れることがあろう 鳥たちの羽音と 木々の葉の軋轢の音が 次第に遠退いてゆき 我が魂は永遠の世界へと旅立っ

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