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#推薦図書

あなたのおすすめしたい本の感想やあらすじ、その本にまつわるエピソードなどを、ハッシュタグをつけて教えてください。

人気の記事一覧

本屋大賞「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈(著)

今週初め、丸善丸の内本店のランキングを見て不思議に思った。 翌日、ニュースで本屋大賞受賞を知る。 いつもは一つの本や作家を推したりはしないのだが、昨年この本を読んだ時の爽快感が心に響き noteの記事にし、多くの方に読まれたことを思い出す。 続編も記事に 著者の思うところが、時代に刺さったように思う。 「コロナ禍」という言葉が過去のものになりつつあるが、一般市民が感じる時代の「閉塞感」は続いているように思う。   現実逃避をするわけではないが、物語は楽しいものを

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読書日記|だらしな日記

 書評家藤田香織さんのエッセイを拝読いたしました。30代独身女性の生活について、書かれた1冊。とてお分厚いけれど、さらさらと読めちゃいました。  本の中には笑える話あり、でもそれだけじゃない何か。中村うさぎさんのエッセイに似ている印象が強いです。20年前に書かれた本ですが、内容としては古さを感じない。  時事ネタに関してはズレはありますが、要所要所それ分かるなと思う事がありました。私より年上な藤田さん。藤田さん世代はこういう考えの方多いんじゃないか、本を読みながら納得。今

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1月・2月に読んだ素敵な本を紹介します

2024年がスタートしてからこの2ヶ月は、いいペースで読書ができました。先月は記事を投稿しそびれたので、今回で一気に紹介したいと思います。 武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50哲学ジャンルは好きだけど、本によっては挫折することも多い私。しかし「超入門」の同書は、そんな懸念を忘れて没頭できました。エポケー、ルサンチマン、無知の知……それらをただの知識として置いておくだけでなく、現代の生活や仕事にどう応用していくかを示してくれます。一周目は「哲学っ

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【読みたいことを、書けばいい。】まさにこれ!

119話目。 どうも、あおです😄 読書好きです。 やっぱり、紙媒体が好き! 今回は本の紹介をします。 私のコンセプトがそのままタイトルになっている本を発見しました! その名も 【読みたいことを、書けばいい。】 それです!まさにそれなんです!! 「書きたいことを書く」よりも 「読みたいことを書きたい」んです! この著者さんは仕事として「書く」ことをしていたらしいんですが、どうやら書くことが嫌いみたいで、仕方なしに書いていると(笑) この本も嫌々執筆しているとか。

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十七歳の地図ーー模範的新聞少年のたそがれ

中上健次に『十九歳の地図』という小説がある。主人公は19歳の予備校生だが、とっくに大学進学をあきらめており、ほとんど予備校にも通っていない。 主人公は新聞少年でもあり、新聞を走って配って生計を立てている。 配達員の寮で暮らしており、日中そとの光の入らない週刊誌や食べかすの散らかった部屋で、寝汗と精液で湿気たふとんで眠っている。 少年は物理のノートに配達地区の地図を描いて、贅沢な家で温かいふとんに寝ている、許せないやつらの家に×印をつける。そして爆破や一家惨殺の刑を夢想して

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“台湾の旅”がもっと楽しくなる4冊

4月3日の台湾地震で被害を受けられた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。 このたび、台湾観光庁が「台湾安全宣言」という動画を公開し、台湾各地への観光を呼び掛けておりますので、きょうは台湾の旅が楽しくなる4冊をご紹介いたします。 ─── No.1 ───増補版 台北・歴史建築探訪日本が遺した建築遺産を歩く 1895~1945 片倉佳史(文・写真) 台湾在住作家である片倉佳史氏が、台北市内に残る日本統治時代の建築物を20年ほどかけて取材・撮影してきた渾身作で、豊富なカラ

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拝啓 読書様。これが私の遊びで、続く葉脈になります。

私が貸した星野道夫の「旅をする木」を手に持ち、後輩が私のもとにやって来た。 「お返しします」 私は、この後輩を密かに読書好きにさせるように遊んでいる。遊んでいるというよりかは、遊んでもらっているのかも知れない。本に興味があると言った後輩は、彼女が読んでいるという伊坂幸太郎を好きかどうかを私に聞いてきたことが始まりだった。 私は、朝会社でわざと読書をしている。わざとだ。いつか「窓際の読書さん」と呼ばれたいと期待しながら過ごしている。そっと近付く女性が、読んでいる本を閉じた

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『なんで家族を続けるの?』を読んで

文筆家の内田也哉子さん、 脳科学者の中野信子さんの5回に渡る対談本、 『なんで家族を続けるの?』を読んだ。 内田也哉子さんのご両親は、 言わずと知れた樹木希林さんと内田裕也さん。 也哉子さんが生まれる前から別居を続け、 会ったら包丁が飛び交うほど 喧嘩が絶えなかったのに、 それでも離婚をしなかったご夫婦。 中野信子さんのご両親は家でも口をきかず、 形だけの家族を続けてきたそうだ。 そんな二人が家族について語り合う、興味深い本。 頭のいい二人だから、 話は家族のことにとどまら

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【読書日記3】 クリームイエローの海と春キャベツのある家

4月5日発売のこの本が発売日を過ぎても我が町で手に入らないと愚痴ったのが、ちょうど先週の日曜日のことだった。 それから4日後(発売日から6日後)、ようやく私の手元に届いた。 ちょうど今の季節に合う、柔らかな色合いの装丁に、「創作大賞2023」の文字。 裏表紙の帯には、9人のnoterさん達の感想コメントが並んでいる。 同じnote界のすみっこに生息する身として、本当に誇らしい。 土曜日の昨日、拝読した。 note掲載時の作品を読んだ時も感じたことだが、タイトルが本当に

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そして「輪」が閉じた 『おカネの教室』新潮文庫に入ります

『おカネの教室』の新潮文庫版が3月28日に出ます。 予約が今日2月15日から始まりました。 まずは恥も外聞もなく。 今すぐ、ご予約を! 「コレ、Kindleで読んだなー」という推計5万人のアナタ。 文庫版、税込み693円です。単行本より1000円以上安い。 1冊、手元に置いておいて、損はありません。 さりげなくその辺に放置すればお子さんが読むかもしれません。 今すぐ、予約を! 迷っている方、以下の錚々たる推薦コメントをご覧下さい(順不同) みなさま、絶賛の嵐、ありが

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夜の図書館で時を過ごす。

ある金曜日の夕方。 今日も残業か〜と思っていたら一通のメールに気付きました。 ✉️予約取置のお知らせ 予約されていた資料がご用意できました。 下記の受取館に期日までにお越しください。 題名:イラク水滸伝 取置期日:2024年**月**日 受取館:○○市立図書館 半年以上前に図書館に予約した本でした。 どうやら人気本らしく、私の後にも予約している方々が大勢いるようです。 だとするとサッサと借りてサッサと返すのがよさそうですね。 仕事はまだ終わってないけど、もう今日は

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太宰治『津軽』を読む

 日本の小説と縁が薄かったわりには、太宰治の小説はそれなりに読んできた方です。『人間失格』『斜陽』『富岳百景』など代表作を読んできたのに、『津軽』だけはなぜか読んでいませんでした。太宰が好きな知人が津軽を旅して、太宰の生家である斜陽館に行った話も聞いたのに、縁がありませんでした。  今回、津軽を読んで思うのは、太宰のファンだけでなく、私のように太宰を好きとは言いきれない者でも『津軽』は好きにならずにはいられないということです。太宰の魅力である優しさや繊細さ、ユーモアのセンス

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火傷するくらいの情熱

数日前の深夜1時すぎ。私はベッドに寝ながら枕元にiPadを置いて、あるコンビの漫才を観てゲラゲラ笑っていた。 1時間ほど前「そろそろ寝るか」と思ってベッドに横になったはずだったのに。おかげで翌日は無事、寝不足となった。それもこれも、寝る前にちょっくら読もうと手にとった『復活力』のせいだ。 サンドウィッチマンといえば、国民から愛される芸人として定着している。もうすっかりテレビで活躍する姿に見慣れてしまって忘れてしまいそうになるけれど、彼らが一躍有名になったのは、2007年の

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【第153回】【新刊】災害復興学事典(朝倉書店)

質問 「災害復興学事典」について教えてください。概要 ➀災害復興学事典(朝倉書店)が23年9月に発刊  ②多数の著者が、幅広い学問領域からのアプローチでハード・ソフト両面から執筆  ③主な目次 解説➀災害復興学事典(朝倉書店)が23年9月に発刊  23年9月に災害復興に関する理論、復興支援の実践等を解説する中項目事典「災害復興学事典」(朝倉書店)が発刊されました。 ②多数の著者が、幅広い学問領域からのアプローチでハード・ソフト両面から執筆  本辞典は、2~4頁ごとに

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読後ノート08 ずっとやりたかったことを、やりなさい

久々に読んだ本について書いてみる。 今回読んだのは、「ずっとやりたかったことを、やりなさい」という本。 1 モーニング・ページのやり方がわかる 2 エクササイズが楽しめる 3 自分を振り返るキッカケとなる言葉に出会える この3点が良かったと思えたポイント 1 モーニング・ページのやり方がわかる 実はこの本の内容については、読む前から知っていた。 どこかで知って、おもしろいと思い、いろいろなところから情報を得ていた。だから、この本が提唱するモーニング・ページもすでに行って

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すべて忘れてしまうから。

年初めに、 「今年は毎月1冊以上は本を読む!」といって早くも4ヶ月経った。 1月に1冊読み終えてから2冊目を読み終えるのに2ヶ月半ほどかかった。早速目標を達成できていない(笑)なんなら今回紹介するのは去年から読み始めていたものだからすごい時間がかかっている。でも時間をかけてでもしっかり読みたいものだったからそれはそれでいいのかも。 そんな今回紹介したい本が、燃え殻さんの『すべて忘れてしまうから』(新潮文庫)。 Xで紹介されているのを見て気になっていた本。読んですぐ「紙で

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太宰治『右大臣実朝』 滅びを予感した悲劇の人

 『右大臣実朝』は太宰治の長編小説です。実朝って、地味な人ですよね。ネットの感想を見ても、『鎌倉殿の13人』関連で読んだという方がほとんど。  このドラマを観ていないので、ウィキをちらっと眺めたところ、三谷さんの解釈は、「現代の視点では、もうこれしかないだろう」というものでした。文書には残っていないので、歴史学的に「実朝には同性愛的傾向があった」とは書けないと思いますが、まだ二十代半ばなのに「実朝には後継ぎができない」前提で話が進んでいるわけですから。同性愛ではなくても、女

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新しい自分に出会ってみない?【右脳の強化書】読んでみた

127話目。 どうも、あおです😄 新たな自分を覚醒中です。 きっと驚くぞ! 今回は、読んでみたら面白かった本の紹介です。 コチラはオススメ出来ます↓ (Amazonアソシエイトをやっています) 【右脳の強化書-左手をもっと使えば弱点が逆転できる!】 体調を崩してからというもの、脳科学とか習慣についての本を読み始めるようなりました。 元々は、体調を改善する為だったんですが、そしたらそれが面白くて、そんな本ばかり読んでます(笑) そんな中、たまたま目に付いた【右脳の強

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Webライターに挑戦しようと思って読んだ本を紹介

こんにちは! ひだまりです! 最近 自分の失敗談や大好きな猫のことについて 夢中で記事を書きまくっていたからか 右手にやや痛みを感じてきました。 こんなに手を使って字を書くことは 小学校の漢字ドリルか 専門学校の膨大な課題ぐらい。 夫から 『毎日、卒論書いてるみたいだね( *´艸`)』 って言われちゃいました(^^♪ 今日の記事は ちょっと短めに書きます。 私には ココしかないから! 頑張ります!! ということで、今日は Webライターに挑戦してみようと 思った時

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遠い親戚だと思っている

私は熊本市で生まれ育ちました。(30歳くらいまでですけど) 小中学校は熊本城の真下に位置し、 授業中は窓の外に見えるお城をぼんやり眺めては授業とは関係ないことばかり考えていました。 私が通っていた学校のすぐそばに 文豪・夏目漱石の記念館がありました。 (正確には「夏目漱石内坪井旧居」という名です) 徒歩5分で行ける距離。 こういう「学べる場所」が近くにある場合、どうなるかというと、 しょっちゅうそこに行くことになります。 特に当時の小中学校は自由度が高く、 先生もなんだか

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