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「昭和史(上)」を読む9ー都市の発展と地方の名士ー【第一次世界大戦前後】

台湾銀行救済緊急勅令案再考

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協力内閣運動考察

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【百年ニュース】1921(大正10)7月3日(日) 野党系の院外団を中心とした綱紀粛正会が芝浦で第1回大会開催。押川方義,大竹貫一,湯浅凡平ら現役の衆議院議員が登壇し政府を批判。一方,山口正憲一派の壮漢数名が会場で野党憲政会を批判するビラを配布。取り囲まれて袋叩きに遭う。

【百年ニュース】1921(大正10)3月13日(日) 元満鉄課長の山田潤二が上京,満鉄疑獄事件がヒートアップ。山田は塔連炭鉱買収関連の社内文書を東京日日新聞にリーク,翌月には『赤心録』を出して告発した。野党憲政会は同書を渦中の与党政友会森恪の選挙区に配布し攻撃を強めた。

【百年ニュース】1921(大正10)6月5日(日) 法政大学で新校舎の落成式挙行。木造3階建ての新校舎が現在の市ケ谷キャンパスに竣工した。後藤新平東京市長,横田秀雄大審院院長,大木遠吉法務大臣,中橋徳五郎文部大臣,若槻礼次郎憲政会副総裁ら出席。一方で明治大学は紛擾が続く。

【百年ニュース】1921(大正10)3月19日(土) 珍品五個事件が拡大。野党憲政会総裁の加藤高明が,船成金の内田信也から不明朗な5万円の寄付を受け「珍品五個領収致し候」との領収書を書いた,いわゆる珍品五個事件で,釈明を迫られた加藤は内田からの書簡を公開。しかし疑惑はより深まる結果となった。

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【百年ニュース】1920(大正9)5月5日(水)総選挙まで残り5日。与党政友会の優勢が伝えられる。争点は普通選挙の可否。今回の選挙権資格者は納税3円以上で、既得権が希薄化する普選には淡泊。解散前に普選実施を求めた野党憲政会は選挙演説で普選要求を封印し迷走。また与党による選挙干渉も露骨。

【百年ニュース】1920(大正9)5月10日(月)第14回総選挙。原敬首相が率いる与党政友会が大勝。解散前の162から278へと議席を増やし、単独で絶対多数党の地位を獲得した。野党憲政会は都市部善戦も幹部の片岡直温,加藤政之助,小寺謙吉,町田忠治が落選。普通選挙運動は下火に。

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【百年ニュース】1920(大正9)4月30日(金)第14回総選挙まで残り10日。各党ともラストスパート。原敬の持論であった小選挙区制が前年の選挙法改正で導入されたあと、初めての総選挙となる。有権者資格は納税10円以上から3円以上に引き下げられ有権者数が280万人に倍増した。

戦前政党政治の功罪③ 大正デモクラシーを前進させた軍人内閣

総裁選 2021.09.17告示 2021.09.29投開票 自民党 日本 20210917

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【百年ニュース】1920(大正9)7月19日(月)大阪市議会で城東線払下げ反対決議。前年鉄道院は事故の多い城東線の高架化を決定。廃線となる城東旧線を京阪電気鉄道(岡崎邦輔社長,政友会議員)に払下げる契約を野党が問題視。大阪市議会は憲政会優位。

【百年ニュース】1920(大正9)7月12日(月)衆議院で野党(憲政会,国民党)提出の普通選挙法案が否決される。同法案提出は普選を望む国民の期待と注目を集めたが、当日は野党の稚拙な演説(田渕豊吉ら)により滑稽劇となり、失望を呼んだ。普選運動は一旦下火となり無政府主義者による直接行動が活発化。

戦前政党政治の功罪④ 「権力 対 民衆」ではなく、政界の権力闘争だった第二次護憲運動

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【百年ニュース】1920(大正9)7月27日(火)野党憲政会の院外団主催内閣弾劾大会(日比谷公園)。院外団の森脇天涯,初当選の木檜三四郎らが演説。憲政会は国会開催期間中院外活動活発化も,閉会を翌日に控え動員2,000名程度と低調。過激化した一部が警官隊と衝突。13名逮捕。

【百年ニュース】1920(大正9)7月29日(木)野党憲政会の議員総会。築地精養軒にて。所属両院議員約80名出席。加藤高明総裁,武富時敏院内総務らが演説。前日閉会した第43国会の総括。加藤総裁は国会での代表質問を回避する等期間中存在感薄く消極性が目立ったが,憲政会内部の総会では政府を強く批判。