よたよたと可愛らしい足取りで歩いてきた幼子へ向かって傍に居た人がニコニコと手を振った。そうしたらその子がこっちを見てほんのりと笑顔を見せつつぎこちない素振りで僅かに手を振って来た『言葉を介さない位の幼子と仲良しなんだね』と言ったら『言葉は要らないよね』と。そうか、言葉はイラナイ。