感情は半分しか生きておらず基本的に像としてしか存在していないのです。この世での人間の感情は弱い半分しか生きていない感情です。それに対して宇宙感情はすべてに対する宇宙愛なのです。そういう宇宙感情、そういう太陽力に較べると人間感情は半分しか生きていない、その淡い残照にすぎないのです。
一番いいのは、日常の真っ只中で、朝から夜まで現実のすべてにさらされながら、しかも魂自身の力によって、少しの間であっても、世間の喧騒からまったく離れた時間を確保することなのです。日常の現実の真っ只中にあって、しかも純粋に内面の力によってその外にいるのです。これが最上のあり方です。
(シュタイナー) 愛は感覚界での体験のもっとも大切な果実である。愛の本質、共感共苦の本質を自分の中に生かすことができれば、霊の働きが感覚界の中でどのように現れるのかが分かってくる。