世の中から競争がなくなれば もう少し緩やかで 生きやすくなるのだろうか 競争のない世界 お互いを較べ合うことなく 生きていることを 喜び合える世界 各々の違いを認め合えれば 人はみんなもう少し幸福に 近づくことができるようにも 思うのだが そんな想像をしてみる
がんばるとか、がんばらない そんな尺度は捨ててしまったら どうだろうか 集中する、弛緩する そちらのほうが いいように思うのだが
この社会でなんとか適応して 生きていかなければならないと 自らに強いていたことに気づいた 無理をして適応しなくても この社会のどこか 自分らしくいられる場所で どこかの片隅で ささやかに生きていけばいいのだと そう思った あるがままに 心が自由になった そう感じた
人は運命に従って 世界を創造し続けている 完成されたプログラムの通りに そこには自由意志があるように 思えるが 自由意志はないとも言える 俳優が台本通りに 舞台で役を演じるが如く 終結は定められている それは終わりとともに 始まりとなる 時空を超越した 高次な在る者のために
僕らはなぜ急いでいるのだろう なにを焦っているのだろう いずれにしても 行き着くところは終着点 なにも生き急ぐ必要はない なにも死に急ぐ必要はない 時が満ちれば 人は 必ずたどり着くのだから