ルービックキューブに 月が透ける まったく何も解けてないのに 3週前の自分ともう違う
校庭を満たす たくさんの砂粒が 五月雨にはじかれて 追い出されてゆくのを 校舎3階の廊下から 見おろしていた君 ひとり 空間の支配者だった君
窓開けっぱで冷房かけてしまってた 閉めた その日の小さな幸せすら 最後のひと押しでいつも掴みそこねている って顔してた
夕焼け ゆれる ストラップ 銀色のチェーンの1粒1粒に 夕焼けの光 消えのこって ゆれている せっかくのいい日を だめにしてしまった
この世界に わたし 偶然居合わせてしまっただけ お祭りの提灯 ゆらゆら 金色のお酒を月に掲げ 重い湿気の熱帯夜 泳ぐ およぐ この世界で わたし 失くした台本をさがしてる 寄せる人波 夜の蝉 遠雷と花火が競い合って 手を繋ぐこども きらきら お辞儀する おじぎする
若しかしてひょっとすると、神性(有性)は、苦しみ続けたいフェチ沈むがあるのかも知れない。 一瞬の類稀なる、励起の為に。 や、励起の為とも思わないだろう。 無性はそれは受け付けない。 無理…。 苦しみのため相関した愉しみが有るのなら、 どちらも、要らない。 「有と無(性)」
夜を 信頼している 気を許してる 夜が来ると 「悲しい」とか「寂しい」とか つい好きに吐いてしまう 夜なら 受け止めてくれると 信じきってるから けど夜のほうは 僕に 何も教えたりはしない 夜は 広い世界を見渡していて もっとも信頼できる人たちにだけ 大切な話をしている
平行する2本の飛行機雲は 色眼鏡を通せば春めいて見える はじまりが違うだけで 同じ目的地へ飛んでゆく それを 「寄り添っている」と表現するには まだ少し勇気がたりない
ダッフルコートに えのぐを3つしか持たないで 生まれていたころ なつかしく とても なつかしく 西日に照らされた明るい街は もう関係がない街 歩くと とても目にやきつく
去る日を見送る。 「黙って見送ればいい」と親に言われて、子供はただなんとなくついてきた。 光景は心に焼きつく。 それが何年も響き続けたりする。
「伝えやすさのために言葉を削る」みたいなことを、いくらかポジティブに捉えられるようになった一方で そこで削られてゆく、絶対に他人に伝わったり受け入れられたりしないであろう感覚や感情に執着していた自分を喪失したような気がしてたまに寂しい なお、伝わりやすさではない 伝えやすさ
記憶には 何が残って 何が残らないのだろう 日記帳の重みの分 捨てたらぼくは軽くなるのか 西の風強く 情動は疼く
冬が 一夜一夜 僕の体力を奪い 目覚めるたび 僕はほんのり傷ついていた ぼろぼろの身体でも 他に動くものがない 寒い 2014.12.10
1人1人に席があるという 孤独な勘違いをして 人は自分をそこに在らしめる うつむいて ゆられながら 口元でぼそぼそ 何を言ってる
生活でのやり取りに即興劇伴が流れて、日常が映画化していく遊びが楽しい。 訳:自分が喋ったり動いたりすると、息子が絶妙なオリジナルBGMを即興で弾いてくれて面白いです😆 写真は一切関係ありません(昨日の空)
そこが君の言う「孤独」なのかどうか知らないけど そこは点ではなく広場みたいなところで 死んでいる者も 生きてる者も みんな裸の魂だけで 区別なく混じり合っている そして何もせず 口もきかず 横たわったり 座ったり たまに 何かを待っているような素振りを 見せたりする