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第一線を走る経営者の挑戦【元格闘家・実業家 ピーター・アーツさん】

「大きな成果を出す人」と「現状維持から抜け出せない人」にはどんな違いがあるのでしょうか。同じルールのもとで、同じ時間を過ごしているのに、人によって成果には差が出ます。ならば、一流の実績を出している方から学び実践することで、私たちの人生も変わるのではないでしょうか。

シリーズ「第一線を走る経営者の挑戦」では、一流の実績を出した経営者さんへのインタビューを通して、仕事の流儀や価値観に焦点を当てます。第2回は、格闘家・実業家のピーター・アーツさんにお話を聞きました。

キックボクシング団体「LEGEND」と若い才能の育成 

――ピーターさんは格闘家として圧倒的な知名度があります。実業家として取り組まれてきたことを紹介していただけますか。

ピーター・アーツさんにLEGENDのお話を聞きました
ピーター・アーツさんにお話を聞きました。

引退した後、オランダでジムを開きました。
会員も順調に増えていたのですが、タイミング悪く新型コロナの蔓延が直撃してしまい、やればやるほど赤字になる状況に陥りました。
日本では国の補助が手厚かったようですが、オランダは「補助」ではなく「貸付」で、借金ばかり増える状況でした。結局9カ月で閉鎖する決断をし、とても悔しい想いをしました。

いまは格闘技団体「LEGEND」の立ち上げと、若手格闘家の育成に取り組んでいます。

「LEGEND」は、有望な若い才能を発掘することを目的としたキックボクシングの団体です。かつて私が戦った格闘家と協力して有望な若手を見出し、日本で知名度を高める機会を提供する目的でやっています。今年3月に第1回を横浜で開催しました。

若手格闘家の育成は、私のライフワークです。これまで経験したこと、磨いてきた技術を若手にすこしでも伝えたい想いでやっています。息子と娘も格闘家で、一緒に住んでいた頃は教えていました。いまでは自立し、2人とも格闘家として技術を研鑽し続けています。

マーケティングと事業計画の重要性 

――ご招待いただいたLEGENDはとても盛り上がっていましたね。U-NEXTなど大手動画配信プラットフォームでも配信されていて、大盛り上がりでした。

初めての開催で手探りのところも多分にあったのですが、なんとか無事に終わることができて良かったです。しかし、ビジネスとしての課題も見つかりました。

1つ目は、マーケティングです。
今回は初回ということもあり、敢えてスモールスタートにしました。しかし知名度はこれから高めていくべき課題です。PRやSNSの活用などやるべきことは多いですが、何よりもマーケティングのスペシャリストの必要性は実感しました。

2つ目は、事業計画の重要性です。私なりに事業計画を立てて臨んだのですが、やはり実業家としての経験の浅さが出たと感じています。自分自身が経験と知識を積むのはもちろんですが、信頼できるスペシャリストに任せることも大切だと理解できました。

価値観や方針を共有できる人と手を組む

――財務面で苦労したことはありましたか。また、どのように乗り越えて今に至っているのでしょうか。

橋本美菜
ピーター・アーツさんに、普段聞けない財務のお話をうかがいました。

わたしは実業家としての実績はまだまだなので、資金調達には苦労しましたね。
そこで私を助けてくれたのが信頼できる友人関係でした。K-1時代に気付いた友人が協力してくれて、必要な資金を集めることができたのです。
知名度があったのも助けになりました。現役時代、多くの日本の方々に覚えて頂けたのが大きかったです。

ただし、むやみに資金調達すればいいかというと、そうでもありません。
「価値観や方針を共有できる人と手を組むこと」が大切です。お金を持っている人はたくさんいますが、ここをおろそかにすると、内部調整に多大な時間がかかり、なかなかプロジェクトが進まなくなります。

技術と知識を体系化して事業にしたい 

――今後のビジョンについても、ぜひ教えて頂きたいです。

いまはLEGENDをもっと大きくして、若手格闘家が日本や世界で活躍する場を作ることが目標です。第2回大会はTIPSTAR DOME CHIBAで7月に開催することが決まっています。
現役時代に培った人間関係はあるので、世界各地で活躍の機会を設けることはできると思います。今度海外の格闘技イベントに参画するのですが、有望な若手2,3人の出場枠を押さえる予定です。

全てを一気にやることはできませんが、ゆくゆくはジムの経営もしていきたいです。
私は個人として若手の育成に取り組んでいますが、ビジネスとしては自分がミットを持つのではなく、コーチを育成してよりたくさんの格闘家を育成できるようにしたいです。
人間関係にくわえて教えられる技術や知識にも自負があるので、それを体系化してフランチャイズ化してみたいですね。

勝ち続けるには「相手を動かす」こと

――格闘技とビジネスに共通する要素もあるのではないかと思います。ピーターさんが格闘家としてトップになれた理由はなんだと思いますか。

頭を使って作戦を立て、冷静に実行したことです。
頭に血が上って感情的になってしまっては、大きなミスを犯します。
私よりも強いパンチ、強いキックを繰り出せる選手はたくさんいました。しかし私は頭を使うことで、相手を動かし、自分が有利に戦える状況にすることで勝ち続けることができました。
こうしたことは、ビジネスにも通じることではないかと思います。

お話をうかがって

ピーター・アーツさんと一緒に
ピーター・アーツさん、お時間ありがとうございました。

「相手を動かす」という高度な戦略を話してくださったときのピーターさんの表情は、現役時代のファイターそのものでした!
一流になるのであれば「戦術よりも戦略」である、これはビジネスもまったく同じだと思います。
インタビュー時間は15分ほどでしたが、ピーターさんのビジョンを改めて共有していただきとても濃い時間となりました!
当事務所は、企業の戦略をお手伝いする良きパートナーであり続けます!

橋本美菜税理士事務所は、
「社長の時間を生み出す財務パートナーに。」
「社長の成長を後押しする伴走者として。」
をミッションに掲げて、挑戦する方々をお手伝いします。
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