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町の鎮守の神さまの 10月13日

noteを更新できないまま数日が過ぎ…。

その間、日々様々なことがあったわけですが、その中でもまずは
先週、7,8日、5年ぶりに開催された三春の町の鎮守、三春大神宮のお祭りのことを。(2019年は豪雨による水害のため、そしてその後昨年まではコロナ禍による影響のため中止)

今年に入って開催が決定となった三春大神宮秋の例大祭。
先月末から町にソワソワとした空気を感じるようになったのは、
気のせいなどではなかったはず。
それだけ待ちに待ったという思いと、間が空きすぎた戸惑いのようなものとが入り混じり、何とも言えない浮足立ったお祭り当日の非日常の様子は、これまでにない特別なものでした。

不思議なもので、お囃子の太鼓や笛の音に心躍る自分にハッとして。
この地に生まれ育った訳でもないというのに、アイデンティティのようなものがいつの間にか刻まれているのだろうか。
ゆらゆらと揺れる提灯の灯りや独特の掛け声。町にはいつにない人の賑わいにどこかフワフワとした心地で浮かされてしまう。
まるで夢の中に迷い込んだかのようで、お神輿の掛け声に合わせて手拍子を打っているというのに、どこかぼんやりとしてしまう。
思い浮かぶ景色はその場にいた人たちが皆笑顔で、それもまた夢のようだった。



夢から覚めた翌日は、シンと静まり返った元の町へ。
それでも耳の奥の方では地域ごとの太鼓の響きが聞こえてくるようで
まだどこか夢心地のまま時間がただただ過ぎてゆく。

三春の町のお祭りは「町の鎮守の神さまの」の言葉の通りだけれど、
それだけではなく、町の人たちによる町の人たちのためのお祭りなのだと
しみじみ思う。それが脈々と受け継がれていることや、
数年ぶりに無事に開催されたことが心から喜ばしい。
そしてそんな土地に移り住み、今こうして暮らしていることを
誇らしく思うのだった。

10月13日晴れ 最高気温20℃ 最低気温8℃
暦の「寒露」通り、早朝は辺り一面、光の粒を纏ったよう





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