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この花なーんだ

暑い一日だった。

動物園の動物たちも寒いところ出身の動物は気を使っている。夏になると暑さで体調を崩さぬよう舎内で過ごさせることが多くなる。
夏はすぐそこである。

そんな暑い中、ヤブイヌの放飼場の前に美しく咲き誇る花がある。
今日は園内に生えている植物の話。

先日の休園日にゆっくりコーナー内を見ることが出来たので、周りに咲いている植物などを撮ってみた。この記事のカバー画像の写真の花、なんという花かご存知だろうか。

答えは、キキョウ である。
私のみている動物たちの周りには青と白のキキョウが沢山咲いている。

調べてみると6-10月に咲く夏の花らしい。
今、最盛期である。

動物園には自生のキキョウ以外にも花を植えたりもしている。春になるとサクラも満開になる。

これら植物の世話も飼育係がするかと言うとうちの園では少なくともそうでは無い。
自然の中にある動物園なので、植物の管理もかなり大変である。そのため植物や樹木関係の仕事を専門にする緑地係という係があり、植えた花の世話や剪定、草刈りなどをしている。
飼育員は展示場の近くで切ってほしい木などがあったら剪定をお願いしたり協力して仕事をしている。

ベテラン飼育員や緑地係の皆さんは植物に詳しい。この草は動物も食べられる。とか、この植物は早めに切らないと展示が見えづらくなってしまう。とか。飼育をしている中でも植物のことを知っていた方がいいこともある。ベテラン飼育員になると葉の形を見てすぐになんの植物か言い当ててしまう。

私はまだまだ植物にあまり詳しくないので、先輩や上司の方から教えて貰いながら少しずつ覚えているところである。

最近覚えた植物をご紹介。

先程の花からいっきに地味になった。写真だとわかりづらいが皆さん1度は見た事あると思われる植物だ。
これは、ヤブガラシという植物らしい。
つる性の植物で気づくとどんどん周りに広がっていく。ヤブを覆って枯らしてしまうほどの生命力からヤブガラシ。小さいうちから取っておかないと、すぐヤブガラシ畑になってしまう。

こちらは、皆さんも食べたことがあると思う。シソ。隅っこに生えていた。

こちらは動物がよく食べると教わった植物。クワである。プレーリードッグなんかは喜んで食べる。そのためこれは取らずに生やしている。

こんな感じで動物園では植物とも関わりながら仕事をしている。遊びに来た時に植物も見てみると面白いかもしれない。ぜひ自然まるごと楽しんでみてください。

今日はキキョウが咲いていた日

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