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指導者によってスポーツを「やらされて」いませんか?

「シュート打てよ!」「なんで今パス出さへんねん!」ベンチから飛ぶ指導者からの罵倒。おかしいと感じたことはありませんか?

好きでそのスポーツを始めたはずなのに、気づいたら監督、コーチに怒られないためのプレーになっている。日本のスポーツ現場はそんな環境ばかりだと感じています。

【引用】Sports Graphics Number

中学、高校年代の選手に部活を辞めた理由のアンケートをとったところ、人間関係が1番多くみられました。
この人間関係の部分を構築するのも指導者の役目だと考えます。

指導者は選手の学びの機会を創出するファシリテーターにしかすぎないはずなのに、指導者は選手に対して教えすぎてしまう、いいすぎてしまう場面が多く見られています。

それでは、選手やチームを磨き育てるために指導者は何が問われているのか。

大阪府大会進出した時の指導の様子

指導者はまず選手のことを理解してあげなければならない。
選手としてしかフォーカスするのではなく、選手だって中学生、高校生であり、親からすれば我が子、ガールフレンドからすれば恋人である。色んな側面を理解し、1人の人間としてサポートするべきである。

僕はまだ大学生ではあるが、海外の指導現場を様々学んでいる。それは、今現在中学生を指導しており、中学3年間という大事な時間を預かっていることを理解しているからである。

ヨーロッパでは、選手の自主性、自己アピールが段違いにすごい。対照的に、日本の現場では、怒られるからやっている、負けているからもういいといったプレーが多く見られる。それは指導者が上から目線で指導しすぎた結果「やらされているスポーツ」になっているからだと考えている。

僕は現在大学3年で中学校の部活動指導員として配属されているが、参加した際にはゲームメイクもメニューも全て任してもらっている。
大学一年時にはジュニアチームの監督として指導しており、教え子がセレッソ大阪Jrユースやガンバ大阪Jrユースへと羽ばたいた。卒団式の時に、選手の保護者が息子に「はるとコーチと連絡先交換しとかんでいいの?」と問いかけたところ、教え子が「いいねん。俺が高校サッカーで全国大会出て、はるとコーチが指導者として全国出てそこでまた会うから」と言っていたのは今でも覚えている。

大学一年時の指導の様子

今指導している中学でも先週、教え子から「今日将来の夢を考える授業だったんですけど、山口コーチみたいになりたいとおもって将来の夢指導者にしました!」と言って貰えた時は感無量だった。

大学3年時の指導の様子

このように選手たちに言ってもらえ、大阪府大会に導いたり、ジュニアユースチームに教え子を送り出せたのも「教える指導」ではなく「やる気を促す、選択肢を広げる指導」を行い続け、選手と同じ目線でサポートし続けてきたからであると学生ながらに感じている。

完璧な指導者はいない。子どもたちと共に成長し続ける。この気持ちを忘れずこれからも指導していきたいし、この日本の指導現場をよりもっと良くなるように行動し続けたいと考えています。

学生レベルの考えではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!


                                                         山口覇斗

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