見出し画像

全世代で楽しむ朝活、「ラジオ体操」のススメ。

リモートワークを始めて習慣化されたことの一つに「散歩」がある。
家の目の前が都内でも有数の大きな公園であることから、その公園をぐるっと一周、時間のない時でも半周することが日課になった。

当初は7時に家を出て30分〜1時間歩いていたが、5月を過ぎると一気に暑くなったため、朝食の時間と入れ替え、一杯の水を口にして朝6時前には家を出るように。

正直すでに暑い。
それでも太陽の光を身体全体で浴びると、自然とエネルギーが湧き上がる。「今日も一日が始まる!」と気持ちが高まり、欠かせない時間になった。

6時前の公園には、走る人やバスケの練習をする人、犬の散歩をする人…など世代を問わず各々が自分の時間を過ごしている。

その中に圧倒的な存在感を見せる方々がいるのだ。
ラジオ体操に参加される皆さん」だ。

なぜ分かる?と思う方もいるだろうが、皆さんほぼ同じ格好をしている

******

実は緊急事態宣言期間中に「公園でのラジオ体操」に出会い、時間に余裕のある土日は参加させてもらっている。
様々な格好の小学生からお年寄りまで50〜60人。

これが普通だと思っていたが、あくまでも有志によるものだったようだ。

******

宣言解除後、公園内の景色が一変。
NPO法人全国ラジオ体操連盟の皆さんによる、ラジオ体操が再開した。

公園の柱に年紀の入った「◎◎公園ラジオ体操会場」と書かれた看板がくくりつけられ、大きなアンプも完備されている。
実はこの運営をされる方も普及資格の認定試験を合格された皆さん。
その皆さんが全国各地(都内でもたくさん)で毎朝活動をされることで、大小問わず「ラジオ体操コミュニティ」ができているのである。

お揃いの白いポロシャツを来た方々が大集合
6時を過ぎると一気に人が集まり、あちらこちらで世間話が聞こえてくる。
ざっと100人くらいはいるだろうか。

ラジオ体操はご存知の通り6時30分から。
しかしその5分前、25分にはある曲が流れ体操がスタートするのだ。

みんなの体操」をご存知だろうか。
(私はこの場でラジオ体操をするようになって初めて知った)
1999年9月に制定をされ、ラジオ体操第一・第二と共に普及活動がなされているそうだ。

ラジオ体操ほど大きな動きは少ないがしっかりやると随所で負荷がかかる。

軽く身体を動かして、整ったところで迎える6時30分
ラジオ体操のオープニング曲が流れ始ると、皆その場で足踏みを始める。
そのまま流れるラジオ体操の歌。もちろん皆で歌う。

まるで運動会だ。
(私自身もラジオ体操の歌を最後に歌ったのは思い出せないくらい昔の記憶であるが、意外に歌うことができた。習慣って恐ろしい…)

その流れから本題である、ラジオ体操第一・第二へ。
(今回、実は第一と第二の間に軽いストレッチがあることを初めて知る)
終了の6時40分には「ありがとうございました」といって解散をする。

なお私が行く公園は結構な広さがあるため二か所で行われている。
私自身は散歩ついでに家から遠い方の会場に行くが、皆考えることは同じ。
だからこそ終わった後はまさに民族大移動
皆が世間話をしながら公園内を散歩したり、家路に向かう。

******

お名前も知らないが、いつもの時間に行くと会うことができる。
そして「おはようございます」と挨拶をする。

3年前から住む、東京の若干下町の空気が残るこの街で、新たな発見があった6月頭の出来事。

毎日顔出して、元気なこと知らせてよ
今週のある日の朝、あるおじいちゃんとおばあちゃんの会話が聞こえた。
どうやらおばあちゃんは久しぶりの参加だったみたいだ。

こうしてそれぞれの一日がスタートをする。
まさに「ラジオ体操」は全世代の朝活にもってこいのコンテンツである。
特におじいちゃん・おばあちゃんにとっては、皆で楽しく年を重ねる場なのかもしれない。

このコミュニティでは新米の身である私。
太陽の光を浴びながら皆で身体を動かすと自然な一体感を覚え、勝手に親しくなった気分に。
さらに自分の身体と向き合うからか「何者かにならないと」と焦る私の気持ちは自然と消えていき、周りの人に優しくなれる気がしている。

毎日続けることで、加齢や生活の偏りなどが主な原因となる体のきしみを取り除き、人間本来が持っている機能を元の状態に戻し、維持する効果があります。
(株式会社かんぽ生命保険 ラジオ体操Q&Aより)

ラジオ体操はやはり身体にもいいみたい。
この際、近くの公園でラジオ体操に参加してみることをオススメします。


ありがとうございます。今の私はたくさんの人生の先輩方にお世話になったからこそだと感じています。いただいたサポートでは、後輩が迷った時に話を聞く際のカフェ代に恩送りさせていただきます。