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小説家が作る「一晩を乗り越えるための防災ボトル」

はじめまして。作家の春乃夜永です。

(自己紹介)
22年5月に幻冬舎グループ主催の「あの日の秘密コンテスト」にて「飛燕日記」で大賞を受賞。翌年2月に電子書籍化される。

ゴールドライフオンラインにて連載中。

24年4月、かがみよかがみに衝撃のエッセイが掲載される。

Xでは火木土に短歌や俳句や都都逸、自由律俳句などを投稿しています。



さて、本題です。
みなさんは防災ボトルというのをご存知でしょうか。

22年に警視庁警備部災害対策課がXにて投稿した内容です。

防災ボトルを作るにあたって、大切なことはシュミレーションです。
シュミレーションとは様々な状況や事態を想定することです。

いつ、どこで、だれが、なにを、どうした、という想定をして防災ボトルを作ることは物語づくりに通じるものがあると感じました。

今回は小説家として、様々な状況を想定しながら「一晩を乗り越えるための防災ボトル」を作っていきます。


(防災ボトルの中身)

1.ボトル

こちらの持ち手つきのボトルを用意しました。

 ・ASウォーターボトル持ち手付き 530ml

500mlのプラスチック水筒は多数ありましたが、こちらを選んだ理由は持ち手がついているところが大きいです。

容器を持ち手付きのプラスチック製水筒にすることで、
・軽いので持ち歩きやすい
・防水で雨天時でも取り扱える
・固いので中の物(非常食や常備薬など)が潰れない
・持ち手にカラビナを着ければカバンにぶら下げられる
・手やボトルが濡れているときでも開けやすい
・ケガで握力が入りにくい時でも開けられる
などのシュミレーションができます。

2.ホイッスルライト

単4電池1本は別売りです。ボトルと同じ百均で購入しました。

ホイッスルライトを入れることで、
・省スペース
・スマホのライトを使わずに済むため充電の節約になる
・明かりで助けを求めることができる
・非常事態に声ではなく笛を鳴らすことで体力の消耗を防ぐ
などのシュミレーションができます。

3.ビニール袋

スーパーなどでもらえる一般的な袋を用意しました。
旅行やキャンプ等でも、ビニール袋があるとなにかと便利です。

ビニール袋の使い道として、
・エチケット袋にする
・非常用のおむつにする
・濡れたものや汚れものなどを入れる
・簡易バケツにする
(水は1リットルで1キロになるため、カバンに入れて水を入れれば運搬も簡単になります)
・頭からかぶって簡易的なレインコートや粉じんよけにする
・手袋にすることで水がない状況でも感染症防止や調理の際に役だつ
・簡易的な器にする
・両端を裂いて首からつるして三角巾にする
などの使用例が挙げられます。

4.簡易的な救急セット

内容は、絆創膏、痛み止め、アルコール消毒綿にしました。

痛み止め以外は百均で購入しました。アルコール消毒綿は10個入りだったので、残りは防災リュックに入れます。
常備薬の部分は各自必要な薬を入れることが大切だと思いました。

簡易的な救急セットを入れることで下記のような状況に対応できます。
・非常事態に起きたケガはもちろん、長時間歩いたことで生じる靴擦れや、急な発作や生理痛にも対応できる
・傷口からの感染症を防ぐことができる
・絆創膏を簡易的なテープとして、メモを貼ったり物の補強をしたりできる
・絆創膏を口に貼っていびき防止にする
・絆創膏を靴底のつま先と、かかとに貼って滑り止めにする
 (こちらも警視庁警備防災課のXで紹介されています)



5.マスク

個包装の使い捨てマスクを用意しました。非常時は免疫が低下するため必須です。

マスクは、
・砂埃や粉じん、火山灰などを吸いこみにくくする
・咳やくしゃみのエチケット
・避難所などでのいびき対策
などに役立ちます。

6.バンダナ

こちらも百均で購入しました。53×53の弁当などを包む一般的なサイズです。

バンダナを入れることで、
・包帯や三角巾がわりにして骨折やねんざの際に使用する
・タオル代りにする
・マスク代りにする
・ふろしきのように結んで袋の代わりにする
・頭に巻いて防災頭巾や簡易的な日除けにする
・首に巻いて防寒や日焼け防止に使う
・首の後ろで結んで授乳ケープにする
・外から見える場所に結んで自分の居場所を知らせる目印にする
などのシュミレーションができます。

7.紙とペン

普通紙のメモと油性の名前ペンを用意しました。
災害時は連絡手段が途切れるので、こちらも必須です。

紙とペンを入れることで、
・家族や知人に書置きや伝言、どこの避難所にいるかを伝えることができる
・油性にすることで雨でも滲まない
・声が出せない状況でも意思疎通を図ることができる
・長い夜の時間を潰す
などのシュミレーションができます。


8.非常食

小さいようかんを用意しました。
こちらはスーパーで購入しました。賞味期限には注意しましょう。

ようかんには、
・資質が少なく糖分補給が多いのでエネルギー補給に最適
・アレルゲンフリー(基本的には、砂糖、小豆、水あめ、寒天ですが商品によっては要確認です)
・水が無くても食べやすい
・暑さや寒さに強く、常温保存が可能
・コンパクト
などの特長があります。

カロリーバーやアメ、キャラメルなどもいいかと思います。


9.現金

千円札一枚と、十円玉五枚を用意しました。非常時はクレジットや電子マネーが使えないため必須です。

現金があることで、
・実家や親せきの家など、一時避難に必要な交通費になる
・電話ボックスを使うことができる
・個人間の簡易的な売り買いができる
などのシュミレーションができます。


10.携帯用レインポンチョ

百均で購入しました。ボールペンと比較してもコンパクトなサイズ感です。

コンパクトレインポンチョを入れることで、
・雨に対応することで低体温症を防げる
・ビニール素材のため防寒になる
・粉じんや火山灰や飛来物から身体を守る
などのシュミレーションができます。

11.連絡先

メモに、名前と連絡先と非常用連絡先を油性ペンで記入しました。
(プライバシー保護のために画像は加工しています)

連絡先を入れることで、
・電話番号を覚えていなくても家族に連絡ができる
・自分が意思表示のできない状況になっていても避難所や病院の職員が家族に連絡できる
などのシュミレーションができます。

他にも、住所や職場の電話番号、持病の有無や血液型などを記入するのもおすすめです。

12.携帯ミニトイレ

こちらも百均で購入しました。袋の中で固まるタイプです。

ミニトイレを入れることで、
・トイレのない場所や、大勢が並んでいて間に合わない場合に対応できる
・断水時にも対応できる
・衛生面を保つことで感染症を防ぐことができる
などのシュミレーションができます。

13.反射バンド

百均で二個セットで売っていたので、一つはボトルに着けて、もう一つは防災バックに着けます。

反射バンドを着けることで、
・夜間の歩行時にカバンや腕に着けることができる
・暗所でボトルを落とした際に見つけやすい
などのシュミレーションができます。

14.カラビナ

百均に売っています。

カラビナを着けることで、
・ボトルをカバンから下げることができる
・手がふさがっている時でも指にかけて運ぶことができる
などのシュミレーションができます。

15.薄いビニール

薄いビニール袋です。ボトルに袋を入れてから物を詰めていきます。

薄いビニールに入れてから詰めることで、まずボトルが必要な際に物だけを取り出すことができます。

16.リストをフタの裏に貼る

ふせんに今回入れる物を細字のペンで書きます。
切ってサイズを微調整します。
ふたの裏に貼ります。
見えづらいですが、セロテープで補強しています。

リストを貼ることで、
・混乱していても内容物を思い出し、適切に使うことができる
・身分証カードが入っていることを他者に伝えることができる
・点検の際に見やすい
などのシュミレーションができます。

(詰める)

薄いビニールをいれて、中にどんどん詰めていきます。

メモやアルコール綿等、薄い物は外にいれて、懐中電灯やようかんなどの厚みがある物は中央部に入れていくと収まります。

※※現金と非常用連絡先は外から見えないように入れましょう※※

余ったビニールはぎゅっと丸めて蓋をします。
カラビナを着けます。
反射バンドを着けます。

完成!

重さは287gでした。
コンビニおにぎり3個弱くらいなので、カバンに入れていても重くありません。

カラビナで外着けするとこんな感じです。


(まとめ)

今日は「一晩を乗り越える防災ボトル」を作りました。

使う機会がないに越したことはありませんが、備えあれば憂いなしです。
百均で買える物で手軽に作れるので、家族の人数分用意してもいいかと思います。

ぜひみなさんも、この機会に一つ作ってみてはいかがでしょうか。

では、また。




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