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一人目育休の終わりに思うこと

3月31日、今日で育児休業は終わり、明日から仕事に復帰する。

いつもナチュラルというかほぼすっぴんじゃね?というメイクしかしてないけど、明日の練習にと今日は下地とファンデーションをつけた。めっちゃ肌綺麗になる。一瞬テンションが上がって、でもすぐに考えてしまう。明日からはこれが日常の顔になる。リップを塗ったら子どもにチューできないじゃん、こんなにファンデつけたら頬ずりできないじゃん。寂しい、さみしい、…。

ぐずったのでおんぶをする。重い。前は抱っこ紐でどこまでも歩いていたのに、もう今は近くのドラッグストアに行くのすら腰が悲鳴をあげる。でも、もうおんぶして家事をすることも少なくなるだろう。朝起きて、着替えさせて、ご飯食べさせて、あっという間に登園の時間。帰ってきたら、ご飯食べさせて、お風呂入って、合間に洗濯して、皿洗って、ああ泣いてるけどちょっと待ってて、お父さんちょっと抱っこしてて!となるかもしれない。そうなったらおんぶしなくても生活は回っていく。そうしたら子どもはきっと歩き出して、自分で歩くから抱っこはいや、なんて言ったりして、ああ寂しい、さみしい、…。

お昼ご飯は、いつも離乳食と大人用と別のものを食べているけど、今日は一緒のメニューを取り分けて食べることにした。毎食米粒ひとつも残さず食べる食い意地の張った子に「ちょーだい」というと私の口に入れてくれた。こんなこと初めてじゃないけど、今日優しくするのはズルい。

その後、昼の寝かしつけで布団に入って抱きしめてたら涙が出てきた。わかってる、保育園に入ったって休日はいつもと変わらない。平日の朝と夜だって、別に二人目ができるわけじゃないんだから、今日と同じ日が続く。わかっているけど、24時間ずっとずっと子どものことを考え、子どもと一緒に過ごした日々が終わるのがとてつもなく寂しい。

初めての育児、それはそれは辛くて孤独で、早く預けたくて仕方なかった。生後9ヶ月ごろ、夫と話すだけでもイライラして、冷たい口調で「この子が生まれてから今まで、楽しかったことなんて一つもない」と言ったことを思い出す。あの時は、自分が限界だって気づいてなかった。他のお母さんだって頑張ってる、こんなこと思うの私だけじゃない、そう思っていた。でも今の私から見たら、過去の私はそれは悲惨な姿だった。ヘイヘイもっと肩の力抜いていこーぜ、てか9ヶ月までそう思ってるって超もったいないぜ!後追い?それがなんだ今だって抱っこばっかりだ、でも超可愛いぞ。夜寝ない?そのうち電気消しただけで寝るようになるぞ。泣いてばかり?そのうちめちゃ可愛い笑顔で癒されるようになるぞ。ああ、過去の自分を助けに行きたい。そしてもっと楽しんでと伝えに行きたい。子どもとの「今」は今しかないのだよ。

毎日ハッピーな育休ではなかった。毎日必死に過ごした。でもそれも今では良い思い出。育児経験者ってみんな同じこと言うけど、やっぱり同じことしか言えない。

寂しい気持ちだけがあって、保育園に入れることに罪悪感はない。毎日たくさんの人に会って刺激を受けて、栄養いっぱいのご飯を食べて、たくさん遊べる。私と二人きりの世界より、もっと楽しいことが待っている。だから大丈夫だ。

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