離乳食に思うこと
離乳食を始めて一週間。
始める前から色々と勉強はしていて、必ずしも順調にはいかないと予想していたから、最初から張り切らないようにしようと考えていた。主食のご飯はベビーフードで、初めての一口は母の手作りですらないのであった。
そしてこれがまあ、全然食べない。作ってないから、手間もゼロなんだけど、やっぱり自分が与えたものを拒否されるのは単純に悲しいものがある。「スプーンを赤ちゃんの口に擦り付けないようにしましょう」って予習したじゃん、でもついやってしまう。子どもに栄養をとって欲しいと思うのはやっぱり母親の心理なんだろうか。
食べる量は徐々に増やすそうだが、増やすどころか口から出している。でも、もう今週から野菜を食べさせてみることにした。私の気分を変えたかったというのが正直な気持ち。
初めての野菜は、さつまいも。たまたま冷蔵庫にあって、旬のものだしちょうど良い。裏ごしもしてみる。味見する。甘くて美味しい。
息子の口に持っていくと、昨日までとは明らかに反応が違って、舌をペロペロしている。どうやらお気に召したようだ。少しずつだけど食べ進める。ちなみに別で用意したご飯は相変わらず食べない。でも芋を食べてくれた喜びで母は胸がいっぱいだよ。
途中で嫌になってしまったようだけど、まだ欲しそうなので授乳に切り替える。よく飲んだ。やっぱりまだまだ主食は母乳みたいだ。
でも、いつもと違って片乳だけで満足して飲むのをやめてしまった。
ああ、こうやってどんどんおっぱいから離れていくんだな。
汚した口の周りを拭きながら、時間をかけて根気よく食べさせる離乳食より、授乳の方が何倍も楽しい。何より、こちらが与えたものを無条件で求めてくれる。
母乳を飲むときのちょっと半目になる顔とか、ぷっくりしたほっぺとか、いつかは見れなくなってしまうんだな。
そう思ったら、明日から離乳食をやめたくなったけどそうもいかない。一生母乳だけを飲む人はいないのだから。
子どもの成長は嬉しくもあり、寂しくもある。私の両親も同じことを思ったのだろうか。
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