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娘の修了式

今日は年中の娘の幼稚園の修了式でした。

年中というのは、年少の時ほど大きな成長を感じ辛く、年長ほどのクライマックスもなく、何となく中途半端な時期、とよく言われます。

ですが、じっくりと観察してみると、心の成長が著しい一年だったなと思います。

「おかあさんと離れるのが嫌だ」と泣き叫んだ年少の始まり。

徐々にそれが「離れるのは嫌だ、けど行く」へと変わり、最後は「行きたい!楽しみ!」に変わりました。

けれど、幼稚園には慣れてきても、鬼ごっこをして鬼にタッチされたり、フルーツバスケットで当てられたり、大勢のお友達と遊んでいて自分にスポットライトが当たるたびに号泣してしまう恥ずかしがり屋さんなところがありました。

でも、思い切り泣けるようになったこともまた、彼女にとっては成長でした。

それが去年の夏に新しい幼稚園へ移り、またふりだしに戻ってしまうのかな?と思いきや、

数ヶ月もすれば鬼ごっこもできるようになり、先日は劇の会にも緊張しながらも泣かずに参加していました。(練習の時にポロリと泣いたらしいけど)

家族の前では人一倍ひょうきん者だけど、ガードの固い蟹座の女。(笑)

固い固い甲羅の中でたくさんの感情が芽生え、体ももちろんのこと、心がとても豊かになった一年だったように思います。

彼女は私の幼い頃に本当に顔がよく似ていて、
私は彼女が生まれてから昔の自分と出会っているような気持ちになります。

自分の気持ちがわからなくなったとき、
自分に自信がなくなってしまいそうなとき、

自分を心から信じて心のままに生きている姿が私にいつも大切なことを思い出させてくれます。

「あ、私にもこういう頃が確かにあって、今も私の中にきっとまだある」と。

成長に伴って、もちろん自信のなさや不安、恐れ、色々な感情がもちろん芽生えていくけれど、

それでも心のど真ん中にきらりと光るものは、彼女の持っているそれと、私の持っているそれは、大きく違わないことを彼女は私に気づかせてくれています。

彼女が寝る前に「おかあさん、いつもありがとう、大好きだよ」と私をぎゅっとハグしてくれることがあります。

その度に、私は、心の中の自分も私に「大好きだよ」と言ってくれているように感じます。

私は娘に同じようにハグを返しますが、こんなにストレートに、こんなに素直に、私は「私自身」に愛と感謝を伝えられているだろうか?とその度にちょっぴり反省しつつ。

彼女は、私に自分を愛すること
自分を大切にすること
自分を信じること
自分が自分であることの喜びを心から噛み締めることを日々私に教えてくれています。

子育ては私にとって時にパラレルワールドのよう。
私は娘との日々を過ごし、未来へ向かっているはずなのに、
過去も同時に癒している気がします。

あの日、私が抱きしめそびれた自分の気持ち
信じそびれてしまった自分のこと。

もう一度、今からでも、
きっと抱きしめられる。
信じられる。

あぁ、やっぱり私はどの子どもたちにも、教えられていることが多すぎて頭があがりません(笑)

とにもかくにも、娘よ一年お疲れさま。
4月からの年長さんも、素晴らしい毎日になりますように!

山口春奈

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