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ブログ「My blessed days」

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仕事のこと、子どもたちの日々のこと、私自身のことなどを書いています。
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2021年9月の記事一覧

「分かるよ」という言葉の危うさ。

「分かるよ」という言葉の危うさ。

「分かるよ」という言葉について最近ずっと考えている。

「あなたの考えてること、分かるよ」

この言葉に救われたこともあるし、傷ついたこともある。

誰かが誰かのことを本当に「分かった」と言い切れることなんてあるだろうか。

確かめる術もないし、確かめる必要もないし、

その不確かさがあるから、人は語り合う。

「分かれないけど分かりたい」、と願い続けること、「分かってもらえないけれど、分かっても

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言葉

言葉

誰かに言葉を伝える時に、本当に伝わるもの。

それはその言葉を選んだ背景だったり、その言葉を使おうと思った動機や気持ちだと思う。

「ありがとう」という一言とっても、

それを伝えたタイミング、
なぜ言おうと思ったのか、

そういう色んなことが「ありがとう」という言葉の中に溶け込んで相手に伝わる。

けれど、相手に伝わることがいつも自分の本心と一致しているとも限らない。

こう解釈してほしい、と受

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写真と過去

写真と過去

実家から送られてきたアルバムの写真を整理している。
両親の子ども時代のものから、今の自分の子どもたちの分まで。
ざっと60年分くらいの記憶を土曜の午後に一気に振り返った。

母は「あんたの七五三は七歳の時だけやったはずやで。」とついこの前話した電話で言っていたけど、写真館で撮った3歳の七五三の写真が出てきた。

人の記憶は、曖昧だ。
写真の中の女の子は、今の私の3歳の娘と瓜二つだった。

30年以

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自分を超える経験

自分を超える経験

昨日、長男が生まれて初めて空手の昇段審査に臨みました。

あんなに緊張している長男を生まれて初めてみたことで、自分のライブでもあんなに緊張したことないくらい私も緊張してしまいました(笑)

一番はじめは、彼は審査を

「受けない、受けたくない、そもそも空手はやりたくない」とぶつぶつ言っていました。

(いや、自分で習うって言ってたやん)と思いつつ、今の子どもの気持ちを尊重させるのか、それとも半ば無

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20年前の私の9.11

20年前の私の9.11

あの日は、私が初めて「戦争」の空気をわずかながらにも自分の肌で感じた日でした。

カナダに留学して2週間も経たないときで、テレビのない家庭にホームステイしていた私は、NYの出来事を学校についた途端知らされました。

ちょうど時差もあって、事故が起きたのはバンクーバーでは登校時刻のころ。

ハイジャックされた他の飛行機がバンクーバー空港に着陸するかもしれない、という話が入り、空港からものの10分ほど

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