落日を読んで振り返る私の幼少期
湊かなえさんの「落日」の中で、
主人公 香 は幼い頃テストの点が悪いとベランダに出される という描写があった。
そこで私はすっかり忘れていた
何度となく家の外に出されていた幼少期を思い出した。
門限をわずか数分破っただけで父が帰ってくる夜まで開けてもらえなかったこともある。
母はとにかく厳しかった。
パンチのあるエピソードを出すならば、
背筋が悪いと背中に傘を入れ
娘が干物が綺麗に食べられないと毎日食卓を干物にし
誤ったお箸の持ち方の時はご飯を下げた
よく親にもぶたれたことないのに という表現を聞くが、私は親にしかぶたれたことがない笑
では、私は虐待されていたのだろうか?
多分母的にはNo. 全て躾だと思っている。
だってご飯は毎日手作りだったし
習い事もさせてくれたし
沢山教育費もかけてもらった。
(社会人になった今、家の懐事情が何となく想像つく笑)
一人娘だったし、愛情故の躾だったのではないかと考えている。
私自身も大人になって
姿勢の良さは色んな人に褒められるのも、和食もそこそこ綺麗に食べることができるのも、母のおかげだと気づいた。
でももしかしたら
やっていたことは社会的には虐待と捉えられる危険があったのかもしれない。
例えば
マンションで家に入れてもらえずギャンギャン泣いている私の動画がインターネットで回っていたら、母はバッシングを受けていたのではないか。考えるだけで怖い。
私は母の躾が正しかったのかは分からない。少なくとも最適ではない方法だろう。
でも 結果今の私は幸せだからいいと思っている。
本のテーマでもある、「事実」と 「真実」は違うんだと身をもって感じた。
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