幼き心のままで。【シロクマ文芸部|お題:子どもの日】企画参加記事
子どもの日。
それが自分たちをお祝いするものであった頃は、全てが驚きに満ちていて、その驚きはキラキラと光り輝いていたように、今振り返ると感じられる。
あのキラキラは、いつから消えてしまうものなのだろう。
物思いに囚われてしまう前に、古びた一冊の本、そのページを開いてみる。
『ふるさと』で名の挙がる『幼きものに』はオーディオCDとなって発売されれているそうだ。Audibleというヤツ。時代だね、これも。
「幼きものに」を読むと、旅したくなるよな。
私の斜め上から、そんな声が掛かる。声の主を確かめる必要もない、雅也の声だ。
「誰かさんの影響で藤村を読み返してみようかと思ったの。今はAudibleになっているのね、やっぱり紙本がいいんだけど、私は」
「大学図書館にあるぞ?閉架だけど来館はできるから、一度行ってみたらどうだ?」
紹介状、渡しとくな。そう言い添えた後で、雅也は藤村の一節を引用した。
「直美。次の休みはいつだ?一泊旅行でもどうかな。星が見える場所がいい」
「いいわね。山里がいいな。久し振りに童心にかえってみたいわ」
皐月の始まりに、私たちは旅の予定を立てはじめる。今度は駆け足でも気紛れでもない、本当の気持ちを確かめる旅路へと。
子どもの心で互いを見つめ合おう。そんなことを思った。今日と明日のために。
拙稿題名:幼き心のままで
総字数:676字
よろしくお願い申し上げます。
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66日ライラン、34日目です。
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拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。