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沈殿させる思い~村山由佳さんインタビューより

貴重なインタビュー記事を拝読しました。

私は村山さんと同世代です。私はずっとアマですが、偶然なのか筆歴もほぼ同じ。そう言えば、自分が活字(文芸同人誌)で書き始めたころ、村山由佳さんという作家さんがいるな、気になる書き手だ。そう思ったことを覚えています。
記事より、村山由佳さんの来歴を引用します。

むらやま・ゆか

1964年東京都生まれ。立教大学卒業。93年『天使の卵─エンジェルス・エッグ─』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞、21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『猫がいなけりゃ息もできない』『命とられるわけじゃない』『星屑』『ある愛の寓話』『Row&Row』等。

恋愛、住まい、お金、母……書くことで得る気づき。村山由佳デビュー30周年 特別ロングインタビュー【後編】
HB ホーム社文芸図書WEBサイト 2023年10月26日 記事より引用

数多い作品の中、私が印象に強く残っているのは『風よ あらしよ』。TVドラマ化もされました。

伊藤野枝。私が所属していた同人誌の代表が今も深く信奉していて、変名に一部使うほど。彼女の影響もあり、私も野枝について色々文献を読んでいました。村山由佳さんの評伝は、村山さんでなければ描く事の出来ぬ、それまでの「社会派・伊藤野枝」の範疇に留まらず、一個の人間としての野枝を描いた秀作だと感じています。

今回のロングインタビューを拝読し、あの情念はご自身の懊悩を焔とし、野枝に命の息吹を吹き込んだものだったのか、と独り勝手ながら納得した次第です。

許せぬこと。それは誰にでもあるのではないでしょうか。それが血縁なら尚更に。私も少しはnoteに記しましたが、未だ綴れぬ「澱」が心の中に沈んでいます。ストーリー化が可能なら、昇華させてみようかと思っています。そうすることで、恐らく一生受け入れられず、許すことは出来ない思いを、普遍に変えていこうと願うのです。例えそれが黙殺されようとも。

村山由佳さん、HB ホーム社文芸図書 さま、示唆ある記事(企画)をありがとうございました。

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