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住み慣れた街を離れることでその街の良さがわかる

前回なんとなく久しぶりに自分の気持ちを綴ってからまた月日が流れてしまった。

今年の前半は本当に怒涛で、パートナーが心を病んでしまったりとか、それで私もつられるように心を苦しめながらなんとか生きてきたような感じだった。

そしてある意味ターニングポイントとなった今年が終わりに近づいている。
あれからパートナーが転職を決め、本当に幸いなことにとてもいい企業とご縁をいただいた。

私のパートナーはいわゆる変わり者で(そんな彼と5年以上一緒にいる私こそが変わり者なのだが)、いわゆる「噛めば噛むほど旨味が出る」といったタイプの人間なので、初めましての人に自分をアピールする就職活動の面接が最も不向きなタイプでもある。

就職活動の時も本当に苦労していたし、それこそ「自分の価値とは?」となっていたのを覚えている。もともと芸人を目指そうとしていたような人だ。芸人って意外と日常では口下手な人が多いって聞くし、本当にその印象のまんまな感じの人だ。

だから今回、転職活動でもさらに心を病んでしまうのではと心配していたが
案外あっさりといい企業に内定をいただいた。

ホッとするのも束の間、「早速1月から来てくれ」とのことで急遽東京への引っ越しが決まった。さすがに修士課程を放っていくわけにもいかないので、私も4月から東京へ遅れて行こうと思う。

私は東京出身で、大学進学で大阪に1人で乗り込んできた。何もかもが初めてで、関西弁に囲まれた生活は大変だったけど本当に楽しかった。
楽しすぎて4年大学を出たらすぐに東京に戻ると思いきや、そのまま大阪で就職してしまった。ずるずると大阪に居座り続けたけど、ここにきてようやく東京に戻る。

正直、「そろそろ大阪飽きてきたかもなー。ほぼ梅田しかいかんしなー」とか思っていたのであるが、いざ引っ越しが決まると

もう一度神戸の六甲山に行きたいとか、京都の祇園に行きたいとか、海遊館に行きたいとか、難波のたこ焼きが食べたいとか頭の中が大渋滞になる。

そんなにいく時間ないやろ!って自分につっこみたくなる。

このようにしていざ離れてみるとか離れると決まると、「あ、私ってやっぱりこの地が大好きだったんだ」とか「思い出いっぱいあるやん」とか気づくわけだ。

大学時代にバックパッカーをしていた時期があったが、その時もそうだった。

「日本は窮屈だし、退屈だし、外の世界を知りたい!」とか「海外留学とかいっても一つの国にしか行かないのは勿体無いからいろんな国巡りたい!」とかやる気満々でいくんだけど、数ヶ月海外をぶらついて、飛行機で日本に着くと「日本最高!!!ビバ日本!!」となる

日本は料理も美味しいし、衛生がとてもいいし、お店の人は礼儀正しいし、交通の便もいいし、何より母国語が通じる!(当たり前) いいところばかりだ。

なのにまた1ヶ月くらいすると「海外行きたい!次は南米!」となる

人間なんてこんなもんで、Here and Now へのありがたみはすぐに無視してしまう生き物なのだろう。

であれば私はなるべくひとつのところにずーっといる生き方よりかは、離れてみる生き方をしてみたいなあなんて思ったりして。

結婚して子供育てて、暇になったらパートナーとキャンピングカーで日本周ろうなんて考えている。これはパートナーも同様に考えている。つまり我々はやはり似たモノ同士の変わり者ということか。

今は心理職として人の人生を共に生きるという目標があるからすぐにとはいかないが。

ま、とにかく今は残り少ない関西ライフを十分に楽しみたい!(修士論文がなければもっと楽しめるのに)







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