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#12「25歳へのエントランス」

先日、スケートの宇野昌磨選手が引退を発表した。26歳である。特別彼のファンというわけではなかったが、引退のニュースをテレビで知った時、自分のなかで小さな衝撃があった。

学年でいうと私の2つ上にあたるので、私が高校1年生だとすれば彼は3年生である。彼は18歳の頃にソチオリンピックに出場し、メダルを獲得。その光景を、16歳の自分もテレビで見ていた。当時は羽生結弦選手の演技に注目していて、その前か後で宇野選手の演技が行われており、たまたまではあるがテレビで観戦していた。その後もテレビでスケートの大会を見かけるたびに出場し、好成績を残していたような印象である。

自分が大学や仕事をして過ごしているなかで、宇野選手は世界で戦い、勝利を手にしてきた。彼だけではない。ミスチルの桜井さんは24歳で大ヒット曲「Tomorrow never knows」を作詞作曲し、世の中に送り出している。他にも数多くの方が今の自分くらいの年齢で既に、日本を代表してしまうような結果を出しているという事実は、今の自分には到底考えられない世界の話しである。

そういえば、最近読んだ本にこんなことが書かれていた。

「収入とは、人に与えた感動の質量に比例するもの。時間でも運でもない。何人の人にどのような感動をどれだけ多く与えているかどうか。」

「もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある。」松浦弥太郎

今、自分の収入が少ないと感じるのだとしたら、きっと自分が発信している感動に対して、感動してくれる人が少ないと考えるべきだと、この本には書かれている。

別に収入を増やすことに執着しているわけではないけれど、正直なことを言えば、今よりももっと年収を上げたいという思いはある。

では、今の仕事をしてどれだけ多くの人に感動を届けることができているだろうかと考えてみる。冒頭の宇野選手や桜井さんは本当に多くの人たちに感動を与えている。結果的に、収入も高くなる。どうやらこの本の筆者の主張は正しいもののように感じてきた。

ところで先日、彼女が25歳の誕生日を迎えた。そして、あと半年もすれば自分も25歳を迎える。子供の頃にイメージしていた25歳というと、すごく大人であって、結婚して子供がいるのではないか、なんて考えていたように思う。そんな25歳にもうすぐなろうとしていることに、不安を覚える。

今24歳の自分に何ができて、どんな感動を与えられるだろうか。より多くの人に感動を与えたいなら、よりプレッシャーを背負い多くの人に関わる仕事をする覚悟が必要だろう。

25歳という節目に入ろうという今だからこそ、じっくりと自分と向き合っていこうと思う。私は今、25歳という扉の前に立っているのだ。


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