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静岡に住みたいって行く度に言ってる|日記(4/29-5/2)

4月29日(月)
今日も気温が高い。半袖に着替え、朝食に夫が買ってきてくれた紅茶メロンパンを食べる。家事や身支度を済ませ、PC作業。昼頃、夫とドラッグストアに行き、日用品と明日からの旅行に必要なものを買い揃える。帰りにすき家に寄り、ヤンニョムチーズ牛丼をテイクアウト。私は並盛り+豚汁、夫は特盛を注文。食欲と胃のキャパシティが見合ってないので、私は人生で一度も大盛りを注文したことがない。セットの味噌汁を豚汁にするくらいなら許容範囲だろうと思ったが、めちゃくちゃお腹いっぱいになってしまった。特盛で腹八分目と言う夫が羨ましい。食休みがてら、『おわりのそこみえ』を読む。最後の怒涛の展開に引き込まれ、一気に読んでしまった。今年読んで良かった本に入りそうなくらい、小説としてかなり面白かった。夫に勧めると、「君のおすすめは読んだら?じゃなくて読め!ってことだよね。」と言われた。人に好きな作品を勧めても大概見てくれないことを知ってるから、本当に面白いものは「読め!」といつも思っている。昼下がり、二人でベローチェに行き、並んで作業。noteを読んだり書いたりする。最近Netflixで何がみたいのかわからなくなってしまったので、本当に観たい作品を今のうちにリストアップしておく。スーパーで夜ご飯を買って帰宅。今夜は豚肉と野菜のポン酢蒸しとキムチを食べる。レンジで作れて簡単なのに、ラー油を垂らすととても美味しい。食事中、先日母から従姉妹の婚約者の学歴や職業の話を沢山されてモヤモヤしたことを打ち明けた。ちゃんと従姉妹本人からどういう人か聞くまでは外側で判断したくないし、ぶっちゃけ誰と結婚しても本人が選んだのならいいと思っている。夫が終始共感してくれて、心強かった。夜は時間があったので、二人で映画『ノルウェイの森』を観た。悪評すぎて観てなかったけど、原作が大好きなので観てみることにした。展開は早いが壮大な自然のシーンをゆっくり描きたかった監督の意図は伝わったし、松山ケンイチ演じるワタナベがイメージそのものだった。レイコさん役が霧島れいかで、『ドライブ・マイ・カー』と両方出演していることに驚いた。夫も「思っていたより悪くなかった」と話していて、やはり人の評価より自分たちの感覚を信じたいと思えた。 

ラランド ニシダのおすすめ本に間違いはない

4月30日(火)
7時すぎに起床。新幹線に乗るまで時間に余裕があると思っていたけど、いざ準備すると焦ってしまう。今日からの旅行では、脱キビキビを目指したい。新幹線に乗り込み、いざ浜松へ。車内ではスマホのメモで日記を書いたり、森博嗣の『静かに生きて考える』を読んだりした。浜松には合宿免許で来た以来だ。あの時は教習所に篭りっぱなしで観光ができなかったので、今回の旅行では存分に楽しみたい。まずは駅から一番近いさわやかの店舗に向かう。GWとはいえ平日だし、駅構内も人が少なかったから大丈夫だろうとたかを括っていたらまさかの二時間待ち。たまたまデパートでお文具さんとコウペンちゃんの催事がやっていたのでウロウロしながら待つことにした。順番が近くなったのでメニューを見ていたら、定番ハンバーグのグラム数の多さに驚かされる。一番少ないのが胃袋的に安全だけど、せっかくなら席でお肉をジューってやってもらいたい…と思い、おにぎりハンバーグを頼むことに。熱々のハンバーグを口に運ぶとお肉の旨みがダイレクトに伝わり、これは待った甲斐があったなぁと思う。夫はげんこつハンバーグをペロリと平らげるも、こちらは少し残して夫に食べてもらった。食後は浜松市内を散歩しながら、楽器博物館へ向かう。展示室入ってすぐのアジアの楽器群に圧倒される。昔は今のような個人の娯楽が少ないから、宗教儀式や祭りに合わせて音楽を楽しんでいたのだなと思うと感慨深い。世界各国の楽器を堪能しつつ、体験コーナーへ。気になっていた三味線やギター、ドラムを試す。夫は見た目がBUMPの藤くんに似ているだけあって、何の楽器をやっても上手い。一方私は、本当に吹奏楽部だったのかと疑うほどぎこちない音しか出なかった。旅行先で美術館や博物館に行くのが地味に好きなので、夫とこうした嗜好が合うのが嬉しい。少々疲れたのでスタバでお茶した後、アクトシティの展望台へ向かう。入場料は1000円と少しお高めだが、人が少ないしアロマが焚かれているしで大変居心地がいい。そして何より景色が良く、中田島砂丘やヤマハ本社までよく見えた。高いところに来るといつも、俯瞰してみると人間はこんなに小さいのに何を競争し合っているのかという気持ちになる。満足いくまで景色を眺めた後は、駅に戻り早めの夕飯として浜松餃子を食べに行く。お野菜たっぷりの餡が美味しかった。食事中、隣の席の人がめちゃくちゃ声が大きいのに電話越しでは声が小さくなってるのを見て、「なんか昔のことわざにありそうな光景だったね」と話しながらホテルに向かった。部屋でテレビをつけると静岡のローカル番組がやっており、つい見入ってしまう。自宅はスマートテレビなので久々に地上波の番組を観た感じがした。今日は1万歩以上歩いたこともあり、夜は熱めのシャワーを浴びて二人でゆっくりした。

二人で浜松をのんびり眺めた

5月1日(水)
7時に起床。新婚旅行では二日目から体調不良になってしまったので不安だったが、今回はうがい薬も持ってきたし体調万全だ。元々デフォルトが体調不良だったこともあり、最近は健康であることがすごく嬉しい。無料でついてきた朝食ビュッフェの会場に向かう。定番メニューのほか、鰹のお刺身で作るお茶漬けコーナーもあって驚く。味もとっても美味しいし、他の旅行客も静かに食事しているので本当に素敵な朝の時間を過ごせた。朝から沢山食べた後は車を借りてドライブ。あいにくの雨だが、好きな音楽をかけて浜名湖へ。雨予報90%だったのに、浜名湖に着くと少し晴れ間が見えた。晴れ女万歳。舘山寺でお参りし、おみくじを引いた後、湖の近くに向かう。人が全然いないので二人で記念撮影した。お昼時になったので、夫が調べてくれたスイーツバンクへ向かう。大きな椅子や紙袋が屋根の高さほどある、面白い建築。まるで自分がミニチュアになったかのような気分でカフェに向かう。ランチメニューでは副菜2種と4種が選べたが、ここは少なめに2種にしようと注文すると、結構たっぷりだった。複数あるおかずからカスタマイズできる形式だったので、メインに鱈のフリット、副菜にナスの焼売とポテトサラダを組み合わせた。おしゃれなカフェなこともあって、正直味は期待していなかったが、驚くほど美味しかったしバランスもバッチリ。こちらの好みも考えてこういった店を旅程に組み込んでくれる夫、優しい。食べながら隣の男女の話を聞いていると、どうやらマッチングアプリの初回のデートっぽい雰囲気。店を出た後に夫に話すと、「よくそこまでわかったね!」と笑われた。人間観察が趣味だからしょうがない(なのに人が嫌い)。お腹に空きがなったので、お土産として持ち帰り用のスイーツを買う。ドライブのお供に掛川茶ラテを買った後、フラワーパークへ向かう。広大な敷地だったので、まずは夫が好きな藤の花を見に行った。私は原画展に行くほど鬼滅にハマっていたのに、藤の花をしっかり見たのは初めてだった。たまたま紫色の傘を刺しているお婆さんがいて、藤の花とマッチした写真が撮れた。少し寒くなってきたので温室に行き、南国の草花を楽しむ。周りを見ていると年配の方が多く、ご夫婦で順番に記念撮影をしているのが可愛い。ローズガーデンを見た後、池に鴨がいるのを発見した。夫が鴨好きなので、近くに駆け寄り、二人で観察する。フラワーパークで他に鴨を見ている人は誰もいなかった。夕方になったので、浜松駅に帰ることに。また音楽をかけていたところ、スカパラの『美しく燃える森』が流れる。この曲のボーカル誰だっけ?と二人で話し合い「あ!奥田民生だ!」と私が声を出した瞬間に夫が右折するのを間違え、渋滞に巻き込まれた。どうでもいい話をした自分のせいだと思い、謝罪。何とか駅に戻り、目当ての鰻屋さんへ向かう。実は鰻が食べられないので、私は刺身定食を注文。よほど珍しいのか、「刺身定食」と発したら店員さんの動きが一時停止した。名物だし、流石に一口くらいはチャレンジしてみようと思い、夫が頼んだ鰻を一口もらう。まさかの普通に食べられた。高い鰻は臭みがないのだと知る。でも私が食べた厚切りのお刺身も高級感があり、満足度が高かった。ホテルに帰った後は、ドラマ『Destiny』の最新話を観る。旅先でも観るほどハマってしまった。

藤の花とおそろいの傘

5月2日(木)
今日も万全のコンディションで朝食会場へ。何とメニューが変わり、うどんやカレーも並んでいた。甲乙つけ難かったのでミニサイズにしてどちらも食べてみる。今朝は隣の大学生カップルの会話を聞きながら食事。彼女の方が温野菜をカレーに乗せて夏野菜カレーを作っている姿を見て、真似して食べた。部屋に戻ると、夫も私と同じように隣の人たちを観察していたことがわかって笑った。チェックアウトを済ませ、新浜松駅に向かう。駅窓口で、エヴァンゲリオンのコラボ切符を発見。今日向かうルートの切符がたまたまアスカデザインで嬉しかった。夫は電車好きなので遠州鉄道の車両を眺め、私はエヴァコラボ車両などに興奮していた。一時間ほどで、目的の都田駅に到着。マリメッコの生地があしらわれた素敵なカフェが併設されている。歩きながら、この度で一番楽しみにしていた浜松の北欧、ドロフィーズキャンパスへ向かう。敷地に入るとスタッフさんが日傘を貸してくれた。都田建設という建設会社がリメイクしたこの街は、北欧のスローライフをテーマにしているらしい。カフェの待ち時間の間にギャラリーなどを巡っていると、スタッフさんが街について解説をしてくれた。テレビなどで紹介せずに、口コミで知った人だけが訪れるそう。確かに自然と共生しているし、建物も元々街にあったものを少しアレンジしているから、地域の文化を壊さずに素材を活かしている。何だかこの街にとても興味が湧いてしまった。自然をぼーっと眺めていると、何だか正しいことをしている気がする。地方都市に暮らしながらこういうところに仕事で通う生活もいいなと夫に伝えると、「浜松に僕の分野の仕事あるか調べてみよう」と言っていた。ふと感じたことでさえも、現実的に考えてくれるのが嬉しい。カフェの店員さんも優しく、穏やかな気持ちになれる。注文したグリルチキンと春野菜のレモンパスタは味に奥行きがあってとても美味しかった。緑を眺めながら夫と横並びで食事をするのも、何だか新鮮。食後はお散歩しつつ、本屋さんへ向かう。屋根裏部屋のようなこじんまりとした本屋さんで私は都田のガイドブックを、夫は都田建設の本を購入。二人でドロフィーズキャンパスの虜になってしまった。その後、インテリアショップを巡り、それぞれの母の日のギフトを購入することに。うちの母は裁縫をするのが趣味なので、マリメッコの生地セットと花瓶を選んだ。一方夫は迷っているようだったので、一緒に選ぼうと「同じ花瓶やこのコップは?」と提案してみた。すると「いや、うちの母親は花を生けたり、マグカップも使ったりしないから」と言われてしまう。「じゃあ、好きな色や趣味は?」と聞くと「わからない」と言う。自分が苛々仕掛けているのがわかったので、少し離れて別の商品を見ることに。街を出て帰る時もモヤモヤしたままだっとので、夫に「お義母さんのことあまり知らないのにこだわりが強くて、ちょっとめんどくさいなと思った」と素直に伝えた。それを聞いて彼は、「僕は君がこだわりが強くても、いろんな感情や表情を見せても、全部可愛いなと思っているよ。」と言ってくれた。私より一枚上手である。自分もこだわりが強い人間だから、彼のいろんな側面をもっと寛容に受け入れられるようになりたいな。電車に乗って浜松駅に戻り、夜ご飯探し。二人でがっつり焼肉弁当を選んだ。早めに新幹線の待合室に着きのんびりしていると、後ろから知らないおじさんが「ちょっといいですか」と言って私の席のコンセントに充電器を繋げ出す。隣の席が空いてもなお、こちらのコンセントを使っており、また不可思議な人を引き寄せてしまったなと後で夫と盛り上がった。たくさん歩いたからか、電車内では読書などをする気が起きず、イロハさんの占いを聴いて過ごした。最寄り駅に着いた後、コンビニでサラダと明日の昼食を買ってから帰宅。静岡に住みたいって行く度に言ってるけど、ものが少なくて静かな我が家はやっぱり落ち着く。

自然を眺めながら食べたご飯は美味しかった

〈今回の気付き〉
・人の評価より自分たちの感覚
・観たいものを整理しておくと迷わない
・対策さえしていけば、旅先でも健康でいられる
・思っているよりも胃袋が小さい
・本能的に自然を求めている
・どんなところも可愛いと思える寛容さが大事
・人間観察は楽しい

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