見出し画像

自分に代わりはいない|日記(5/9-5/11)

5月9日(木)
寝言で夫が「ニャォー!」と大きめの声で鳴いていて驚く。猫なのかもしれない。早寝したので6:30過ぎに起床。津波の夢を見て、少し怖かった。夫を見送り、洗濯。小雨だけどそのうち晴れるだろうと思って外に干す。大量だったので、そこそこ時間がかかった。朝ご飯にはバナナとヨーグルトと、浜松で買ってきた羊羹。emiffyさんのvlogを観ながら頂く。食後は『となりの芝生はソーブルー』を聴きながら窓の掃除。実家でもらった使い捨てのタオルで汚れを拭き取っていく。窓に腰掛けながら掃除していると通行人にチラ見される。落ちないように注意。ベランダや排水溝、室外機などを綺麗にする。水につけたタワシじゃないと落ちない汚れは道具がないので、今日は対処せず。ずっと気になっていたけどできなかった箇所をかなり綺麗にできて満足。noteで日記を投稿した後、以前夫が買ってきてくれたカップラーメンを食べる。お供は『ゆるキャン』。食後は返却期限の近い『いい子のあくび』を一気に読了。職場の人との会話後に自分の作業に戻る瞬間の表情の動きなど、些細だけどわかる描写が描かれており、さすがだと思う。なんだか時間があり過ぎて、母と話したかったり急に働きたい気持ちになってくる。暇すぎても良くないんだなと思いつつ、とりあえず外に出ることに。今日は化粧してなかったので、日焼け止めとグロスだけ塗って図書館へ。ベローチェでひたすらnoteの記事を書く。文章書いている時、ゾーンに入って時間が飛ぶのが嬉しい。隣にいるお爺さんが、カウンター席なのにずっとこっちに体を向けながらコーヒー飲んでて気が散りそうになった。でも『悪は存在しない』を観た時に自分が感じたことを、しっかり文章化できてよかった。家に帰って洗濯物を室内で干し直してから夜ご飯の支度。タコときゅうりとわかめの酢の物、榎と鶏肉のバター醤油炒めを作る。お味噌汁は昨日の残り。こんな全品手作りなのは珍しく、なんだか達成感があった。やっと乾いた洗濯物を畳んでご飯を盛っていると、夫が帰ってきた。今日も美味しいと言いながらたくさん食べてくれて嬉しかった。私の方が家にいてなんの変哲もない一日だけど、彼は話をちゃんと聞いてくれるのがありがたい。食後には今日こそ『アンナチュラル』を最終話まで観るぞ!と二人で意気込んで、テレビの前に腰掛ける。犯人が狂気的だったことと、六郎の最後の決断だけは覚えていたけど、何度見ても惹きつけられるストーリーだ。落ち着いたら『MIU404』も観たい。寝ようとすると、夫に「いつも感謝してるよ」と言われた。急だったので、もしや『アンナチュラル』を観た影響か?と思ったけど素直に嬉しかった。

全て手作りの夜ご飯

5月10日(金)
今日も早起き成功。夫を見送って支度する。朝ごはんはコーンフレークに刻んだバナナを乗せて、ちょっとおしゃれにしてみた。意外と早く支度が終わってしまったので、書き溜めていたnoteを投稿する。時間があるし、開店時間に合わせてスーパーに行こうと決意。昨日より外は暖かい。何度か通ううちに、遠いと思っていたスーパーも案外近く感じる用になってきた。明日のお昼までの食材を買い込む。今夜は夫が飲み会なので一人で夜ご飯。家に帰ってcamyさんのvlogを観ていたら、お昼時になっていた。ベーコンとキャベツをオリーブオイルで炒めてペペロンチーノにする。ご飯を食べつつ『きのう何食べた?』を観始めたら、ハマってしまった。シロさんは夫に、ケンジは私に似ている気がする。せっかくだから休みを謳歌しようと思っていたが、新しい仕事も自分のやりたいことについても急に不安になる。コロナ禍で院生やってた時もずっとリモートで、同じような感覚になった。時間が膨大にあり、社会から置いていかれている感覚。だからこそあの時は働きたいと思っていたのに、いざ正社員として社会に出ると体も心も疲弊して、パートさんが羨ましくなったのだ。仕事を辞め、パートとして入った前職では働く頻度は心身に合っていたものの、単純作業に虚無を感じてしまった。そして今に至る。ずっとないものねだりだな自分、と考えていたら生理が来た。ほぼ周期通りに来て安心するとともに、この不安感も生理のせいだったのかもと思うことにした。気を取り直して洗い物と、一週間分の掃除をする。陽が出ていたので窓を開けていると、お気に入りのガラス玉からもくもくとお香のような煙が出てきた。最初、何が起きているのかわからなくてただ呆然としていると、昔理科の授業で虫眼鏡を使って紙を燃やしたことを思い出した。試しに窓を閉めてガラス玉を移動すると、テーブルに小さな焦げができている。あの時の実験って本当に起こることだったんだと思って、ちょっと感動した。掃除がひと段落したので映画『ブルージャイアント』を観る。展開の早い青春映画だなと思っていたが、後半になるにつれてのめり込んでいく自分がいた。今までジャズはBGMだと思っていたけど、こんなにも青く熱いものだと知ることができてよかった。観終わった時、外も暗くなり始めていた。ゆっくり晩ご飯の支度。今日は一人なので野菜たっぷりの豚キムチ。洗い物したりシャワーを浴びたりしているうちに夫が帰宅。飲み会がかなり楽しかったようだった。彼のシャツからほのかに揚げ物の匂いが香る。「時間がありすぎて、逆に不安になってしまった」と言うと、「時間をうまく使うって難しいんだよ。だから専業主婦も経済的な理由ではなくて、よほど時間の使い方がうまくないと難しい。人に拘束される時間は意外と大事で、僕はそれが週5日あるとちょうどいい。」と言っていた。彼は私が実際に試して壁にぶつかって、やっと丁度良いラインがわかることを若いうちから知っている。小学生くらいの時に出会って、人生のいろはを教えてもらいたかったな。そうこう話しているうちに眠くなったので、早めに就寝。

一人の昼ご飯はペペロンチーノになりがち

5月11日(土)
痛みで目が覚める。生理二日目。ロキソニンを飲むために朝ごはん。彼と話しているうちに、痛みが紛れてきた。薬を飲んですっかり元気。今日は昼過ぎから高校の友達とミッフィーカフェに行くのだ。土曜恒例の掃除を昨日済ませておいてくれた自分に感謝しながら、洗濯物と洗い物。スピッツを聴きながら家事をしていると、ファンである夫が楽曲解説してくれた。自分が学生時代に好んで聞いていた『流れ星』『ホタル』『冷たい頬』が同年代の曲で、スピッツがバンドとして息詰まってた時期のものだったとは知らなかった。彼が持っている『スピッツ論』、今度読んでみようかな。ラランド ニシダのラジオを聴きながら身支度をする。話し方がネット民の母を持つリスナーの相談が面白すぎる。今日は生理だけど、コスデコの化粧品のおかげで化粧ノリがすこぶる良い。時間があったのでnoteを読んだり書いたりする。文芸誌買っている人がたくさんいて、私もついに手を出してしまいたくなる。今日本屋さんで見よう。お昼はアボカドネギトロ納豆丼。それっぽいものを作るのが得意。駅で高校の友人と待ち合わせ、代官山へ向かう。電車に長い間揺られながら話していると、どうやら友人が最近調子が悪いということが発覚した。なんせ週7で働いているのだから(今日もお昼まで仕事だったようだ)当たり前だ。睡眠障害、喉のつっかえ感、難聴の兆し…聞けば聞くほど今すぐ休んだほうがいいと思うのだけど、彼女はとりあえず病院の時間は確保して後は仕事を続けるようだった。辞めるよう提案してみても、本業は好きだから辞めたくない、他のアルバイトは今人が足りてないから辞められないとのこと。頑なな様子ではあったが、まずは今休んだり店長に相談したほうがいいのではないか、とかなりはっきりと告げた。取り返しがつかなくなるのでは、と思ったからだ。そんな話をしているうちに代官山に到着。強い日差しと人混みをかき分けて、まずは蔦屋書店へ向かう。noteで見つけた新潮の特大号が置いてあって購入。友人も自己啓発本を二冊購入していた。ほぼ私の本探しで終わってしまったのに、「すごく楽しかった」と言ってくれたのは優しいなと思う。時間になったので、いざミッフィーカフェへ。メルヘンな店内が可愛い。レモンスカッシュとフィナンシェを注文。無料で缶バッヂを貰えたのが嬉しかった。友人はミッフィガチ勢で、絵を見るたびそのストーリーを一つずつ教えてくれた。私はミッフィの素朴な顔が好きなだけだったから初めて知ることばかり。代官山を後にして、再び電車に揺られて地元に帰る。友人が今度一緒に行きたいイタリアンや美術展を提案してくれる。好きなものを好きと思う気持ちをなくさないためにも、まずは体調を治してほしい。帰宅後、ローソンの竜田揚げ弁当を食べながら夫に友人のことを話す。彼と居る時の安心感がすごい。友人には今日のお礼と共にLINEで「仕事に代わりはいるけど、自分に代わりはいない」という趣旨のメッセージを送った。それは精神病になってしまった実父を見て得た教訓だった。病気の父を持って良かったほとんど唯一の利点は、仕事より大切にするべきものを知れたこと。健康の上に生活がある。

初めて文芸誌を購入した記念日

この記事が参加している募集

振り返りnote

今こんな気分

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?