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スマホ依存をなくして豊かに暮らしたい

大学生の頃、通学時間が長く電車でスマホを触ってしまうことが多かった。罪悪感からスクリーンタイムを確認すると、毎日5時間、週に35時間近く見ていてゾッとした。
学生時代と比べると今はそれほどスマホを見なくなったが、日記を書くようになってからというもの、一日の間で何をしていたか思い出せない空白の時間があることに気付いた。
そういう時は大概、スマホで意味もなくネットサーフィンをしたり、よくわからないショート動画を観ているのだ。

普段読んでいる本の主人公は、当然ながらスマホをあまり触らない。彼らに憧れているはずなのに、私は一体何をやっているのだろう。

今回は自分が試してみたことを振り返りながら、もう少しスマホから距離を置く方法を考えてみる。

思い切ってSNSをやめた

私はもともとSNSのヘビーユーザーだった。何か面白いことが起きたらツイートし、観た作品や食べたものは逐一ストーリーに載せていた。

そんな自分がSNSをやめることができたのには、二つ理由がある。
まずはじめに、得られる情報に違和感を抱いた。
当時は知り合いであればSNSをフォローしていたが、いざ学校に行くとその子とはさして仲良くもないため、実際あまり喋る機会もない。にも関わらず、私はあの子の昨日食べたご飯や、高校時代の友人の顔まで把握している。その事実が急に怖くなったのだ。
そして同じく、自分も沢山の情報を晒していることに怖くなった。
ある日自分がどこにいるかを無意識にSNSにアップしていたところ、10年以上会っていなかった人がエゴサで私を見つけ、突然会いに来られてしまったことがあった。この一件を機に、段々とSNSから距離を置くことを考え始めた。

いざSNSをやめると、必要な情報が入ってこなくなったり連絡が取りづらくなるのではないかと危惧していたが、案外慣れてしまえばどうってことはない。
現在はやめてから2年近く経つが、最新の映画や商品情報などはFashion Pressのサイトで確認できるし、コスメや服、本やカフェなどの情報は好きなYouTuberのVlogから得ている。
いい写真が撮れたら夫にだけ見せているし、友達と連絡を取るときはLINEで事足りる。

スマホを見る時間が学生時代の半分ほどに減ったのは、間違いなくTwitterとInstagramをやめたお陰だと言えるだろう。

YouTubeとnoteとの付き合い方

今スクリーンタイムを確認すると、より多くの時間を費やしているのがYouTubeとnoteだ。この二つのアプリとの付き合い方を考えてみる。

体感としてYouTubeはスマホの画面よりも、テレビの大きい画面で観る方がショート動画に飛びつかなくなるし、動画視聴を程よく楽しめている感覚がある。
さらにメモを取りながら観たい動画は、PCでYouTubeとAppleのメモを同時に開きながら視聴することもできる。
以前は動画の音声をラジオ感覚で再生することもあったためスマホにアプリを入れる必要があったが、今はそれをポッドキャストで代用できているので今後はYouTubeをスマホから消してもよさそうだ。

一方、noteは見るのも書くのも好きだ。
前に試しにアプリを消したことがあったが、隙間時間に日記を書けず、PCでは写真もアップロードしにくかった。
そもそも匿名でやっていることからInstagramのような疲労感はなく、思いの丈を自由に書くこともできるし、フォローしている人も本当に見たい人に限ることができる。そのため今後もnoteはスマホに入れたままにしようと思う。

2010年の時のインターネットを目指す

個人的にインターネットとの付き合い方が一番ちょうど良かったなと感じるのが、2010年頃だ。当時はガラケーの人が多く、携帯はあくまでも連絡手段だった。調べ物がしたければ、自宅にあるPCを開いてインターネットにアクセスすれば良かった。
そして当時流行していたブログや掲示板の大体が匿名だった。「やりたい人がやればいい」というような空気で、同じ趣味で繋がりたい人たちだけが繋がっていった。

今はスマホが普及して、いつでもどこでもインターネットにアクセスできるようになった。携帯は連絡手段から時間潰しのアイテムになり、私たちの人生に意味のない空白の時間を作っていく。
勿論、生活を豊かにもしてくれているとは思うけれど、自分そのものとの結びつきが強く、インターネットとの付き合い方がより複雑化しているようにも感じる。

こんな時代だからこそ、必要な情報を能動的に取りに行っていた2010年頃の生活を私は目指したい。noteが居心地がいいと感じるのも、当時のブログのような良さがあるからだ。
スマホに時間を奪われるのではなく、連絡手段として持つくらいが今の自分にはちょうどいい。
そこで浮いた時間を読書や料理、大切な人と過ごす時間に当てていけたらと思う。

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