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0-100思考を和らげるもの|日記(5/15-5/19)

5月16日(木)
昨日20時半に寝たこともあって、途中で目が覚めてしながらもトータルでは十分な時間眠ることができた。先日作り置きしておいたおかずをお弁当に詰めて出社。ほぼ登山の通勤路も頑張って歩く。今日は大きな会議があるみたいで、本社から来ている人もちらほらいた。私は黙々と経理の仕事を続ける。同い年の先輩が「僕色々動いてますけど、なんかあったら遠慮なく聞いてくださいね。」と言ってくれたので、質問しながら進める。想像したより単純作業ではあるけど、数字を扱っている分前職よりは頭を使うからまあいっかと思う。仕事中、昨日来てくれた女性社員さんからメールが。今後同じ業務を担当するので、リアルタイムで更新できる進捗シートを作ってくれた。本社から距離があるから会うことは中々難しそうだけど、PC上では繋がり続けられるのは心強かった。お昼、本社の男性社員たちがワイワイしているのを横目に黙々と読書。先輩に「あ、本読んでる」と言われ「本、読んでます」と答えて会話が終了したのがちょっと面白かった。読書する人としない人の間にある何か。午後、作業をしていると先輩がおかきを、会長が系列店のパンをそれぞれ二つずつ恵んでくれた。この数日間夫にたくさん迷惑かけたし、片方は彼にあげようとリュックに入れる。夕方、新たにお金を計算する仕事を教えてもらうも計算できず、結局同じ作業を先輩にやってもらう羽目に。でも怒らないでいてくれるので優しいなと思う。しかし数字の弱さをなんとかせねば。定時になったので帰宅。いつも10分は遅れるバスが今日は5分で来たので17時15分には家の前に着いた。その足でスーパーに向かう。安くなってたナスとピーマン、鶏肉と調味料のストックを購入。今日は頭痛もないので、鶏肉とナスとピーマンの丼を作る。帰宅した夫もすごい勢いでバクバク食べてくれた。とりあえず、今週の仕事が無事に終わってホッとしている。夫は『MIU404』にどハマりしてずっと観ているようだ。私はイロハさんの占いを聞きながら就寝。

彩り鮮やかご飯

5月17日(金)
久々(体感)の休日。夫と共に起き「洗濯物やらなきゃ」と寝ぼけ眼で呟いていると、「そんな洗濯物に囚われないで」と言われる。確かに私はあらゆるものを義務だと思っている節があるなと気付く。彼を見送った後、camyさんのvlogを観ながらのんびり朝食を食べて、家事をこなす。今週は気持ちがダメになりそうだったからスマホにYouTubeを再インストールして過ごしていたところ、「動画を観ていたら午前中が終わっていた」という恐ろしい事態になってしまった。やっぱりスマホからはアンインストール。お腹が空いたのでスーパーで食材を買い、ナポリタンを作る。一人ご飯にしてはそこそこ手間がかかるけど、どうしても食べたかった。ほかほかナポリタンを作り、『MIU404』を観る。まだ二話なので全然夫の観るペースには追いついていない。一息ついた後、図書館へ向かう。予約本の受け取りと気になる本をいくつか借りた。女性性について考えることが多い今日この頃、なんとなく島本理生さんが読みたくなった。その後はユニクロへ行き、会社用のズボンを購入。他にもTシャツなど迷ったけど本当にピンと来たものだけを買った自分は偉い。最後に本屋に寄ってBRUTUSの最新号を購入。文化人の好きな一行が沢山書かれている特集で、これは買うしかないと思った。ノロノロ買い物していたらあっという間に夕方。帰宅後すぐ台所に立ち、夜ごはんの三品を作る。レンジを使ってナスの煮浸しとピーマンとしらすのおかか和え、豚こましそチーズ団子。夫の帰宅に合わせて洗濯物も畳む。彼は今日、忙しかったみたいで仕事を持って帰ってきた。今日の晩御飯を食べながら「どれも美味しい。君は間違いなく料理が得意だよ。」と言ってくれた。食後、彼から新しい保険証を受け取る。喉に膿ができたままだったので、これで明日病院にいけることに安堵する。そして週末の予定を立ててなかったので、色々話し合うことに。話が脱線する夫に対し少しイライラしてしまって、予定が決まった後部屋を移動した。仕事が忙しそうだったので、米津玄師を聞きながら彼の家事を代わりにこなす。
「好きなことが少なくなり 嫌いなことが沢山増えた」
「君がいないと 色んなことが 色んな風に嫌いになって」
自分の矛盾した気持ちを『恋と秒熱』の歌詞に代弁してもらったような気になる。彼の仕事が終わった後は、二人でゆっくり夜更かしした。

健康的な和定食

5月18日(土)
昨日夜更かししたのに、また早朝に目が覚めてしまう。島本理生さんの『夜はおしまい』を読んで二度寝。7:15に起き、耳鼻科のネット予約をするも既に49番目。布団でダラダラしてから起床し、二人で朝ご飯。支度をしながら『MIU404』の伊吹と志摩は微笑ましいよね〜と話すと、「星野源のツンデレが、ボーイズラブ的な雰囲気があるよね」と夫。私もこれはBL?と思って観てしまっていたので「そうなのよ!」と完全同意した。掃除を済ませてもまだ診察に呼ばれる雰囲気がなかったので、先にクリーニングの受け取りと昼ごはんのテイクアウトを済ませることに。急ぎすぎて夫が何のメニューにするかは後でLINEしてもらうことにした。冬物コート4点という大荷物を抱え、丸亀製麺へ。うどんを受け取って急いで帰宅。夫も用事と買い物を積ませるため、入れ違いで外出していた。荷物置いて、早めに病院へ向かう。まだ10人待ちのため、結局呼ばれたのは13時半だった。膿を切除することになり、三度喉に器具を突っ込まれてえずいてしまった。何度も膿ができているので、去年別の病院でもらった薬の残りを飲んでいたと言うと、あまり薬が合っていないことを告げられた。正しい薬を処方してもらい、熱が出てないからとりあえず手術はまだしなくていいと言われた。同じく耳鼻科に通っている高校の友人とLINEで励まし合いつつ、薬局で薬を受け取る。ついにお薬手帳も二冊目に突入。帰宅後、膿の切除が大変だったのと空腹からかイライラしてしまう。夫にハグしてもらってイライラが治ったので、うどんを食べる。食後、カフェに行く夫を見送り、働いている時に書けなかった日記を一気に書き上げる。集中モードに入ることができて、3時間半ぶっ通しで書いていた。日記を書いていると、私は本当に0-100思考の極端な人間だなと思う。チキン南蛮を食べたいという念が通じたのか、夜ご飯には夫がチキン南蛮を作ってくれた。明日は夫の大学の文化祭に行くので、お風呂上がりは念入りに身体をケアした。camyさんのvlogを観ていたら眠くなったので、『夜はおしまい』を読みながら就寝。やっぱり島本理生さんの甘美で繊細な世界観が好き。

夫の手作りチキン南蛮、美味だった

5月19日(日)
今日は夫の大学の文化祭を見に行く。いつも話には聞いていたが、実際校舎に足を踏み入れたことはなかったし、彼が学生時代を過ごした場所の空気を感じてみたかった。朝から長時間電車に乗るのは久々。図書館で借りた新書、『生き延びるために芸術は必要か』を読む。冒頭で二者択一ではなく、他の選択肢を選ぶことについて触れられていた。私にとって0-100思考を和らげてくれるものは、本であり芸術であり夫である。物事にグラデーションがあることを教えてくれるものや人が好きなのかもしれない。大学の最寄り駅に着くと、校舎に向かって長蛇の列。もはや観光地と化していた。やっとこさ構内に入ると、甘い匂いが漂う。新入生たちが個性に富んだ屋台を出していた。みんな手作りのプラカードを掲げて一生懸命声掛けしていて、可愛らしかった。彼の研究室のある校舎や、授業を受けた校舎を歩く。博物館を思わせるような歴史的建造物に現代的な建物が増築されていて、面白い。さらに至る所に子ども連れの方が沢山いるのも、芸術系大学の学祭ではあまり見られない光景なので新鮮だった。学生の研究発表ポスターに足を止めていると、書いた本人が説明してくれた。夫が彼に次々鋭い質問をするのを見て、この人が上司とか先輩じゃなくて夫で本当に良かったと思った(研究に厳しそうだから)。学生は文系の私にもわかりやすく説明してくれ、知性と人の良さって比例するんだと知った。沢山歩いてお腹が空いたので屋台でベビーカステラを注文し、空いている階段に腰掛けて食べる。ふと横を見ると、階段に見たことがない専門書が置き去りになっていた。大学ならではの光景で、なんかいいなと思った。文化祭を後にして、夫が学生時代に来たことがあるというラーメン屋さんに向かうことに。14時前で15人近く待つという人気っぷり。淡麗系の純度の高いスープと、お酢で食べるワンタンが美味しくて並んだ価値があった。お腹がいっぱいになった後は一駅分歩くことにした。駅に併設されたショッピングセンターで、前々から買おうと思っていたキッチングッズを購入。色んな店舗を行き来するうちに、夫が黙ってしまったので、「待っていて大丈夫だよ」と伝えるも、「平気」と言う。怒ったのか心配になったが、後で聞くと一時的に疲れただけとのことだった。結構歩いたけど、夫が「気になっていたドーナツ屋さん、行こうよ」と言ってくれたので、近くの駅まで乗り換え。こじんまりとした小屋のようなお店で、明日の朝ご飯用にそれぞれドーナツを購入。帰る前に一休みするカフェを探していると、たまたま「かもめブックス」を発見。本好きの我々が見逃せるはずもなく、カフェでお茶した後に向かうことにした。前に書店で見かけて気になっていた本と、植本一子さんの本を発見したので、気付いたら二冊購入していた。本に関してだけ財布が紐が緩い。東京駅に移動して、夜ご飯用に好きなお弁当を買い込み、また長時間電車に乗って帰る。夫は電車に乗ってすぐに爆睡。うとうとしてお弁当を落としそうになっていると、目の前のご婦人に笑われた。最寄り駅に近付くにつれ、同じ車両の乗客はみんな降りてしまう。ガラガラの車内でぼーっとしていると、夫にキスをされた。実は今日、エレベーターで二人きりになった時もキスされていた。真面目なのに大胆なところがある彼に、ずっと翻弄されている。「そのことも含めて日記に書くぞ」と脅すと、「君が際どいことを書くのを見るのが楽しみ」と言われてしまう。でもいい。私は植本一子さんのように、嘘のない日記が好きなのだ。

渡り廊下から見えた景色

〈金曜日に聞いていた曲〉

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