突撃、農業体験
5月。佐渡島に訪れるのも4回目になりました。飛行機に乗り遅れ、初日を棒に振るハプニングがあったものの、無事にたどり着きました。
今回はどうしてもやりたいことがありました。
その名も「突撃農業体験」。
12月に仲良くなった米農家の本間さんに「農作業のお手伝いをさせてください!」と相談して、知り合いの農園を紹介してもらいました。
朝7時半。本間さんに迎えにきてもらって到着したのは「渡辺農園」。
佐渡島で"約2万枚"の稲を出荷している米農園です。
突然現れた右も左もわからない都会育ちを少し怪訝に見つつも、農園の皆さんはすぐに優しく声をかけてくれました。手ぶらの僕のために長靴を買ってくれて、手袋とタオルと飲み物をくれて、作業の全てを丁寧に教えてくれました。
稲の束を1枚ずつ棚に並べ、受け取りに来た苗を車に積み込み、午前中が過ぎていきます。早くも手首と腰が重くなってきました。作業はお昼まで続き、事務所で用意してくれたお弁当をいただいて、午後の作業に入ります。
「兄ちゃん、芝刈りしてみるか?」
農園の社長でもある渡辺さんが声をかけてくれました。
いざ実践。初めて使う四輪の芝刈り機は思ったより進む進む。油断したらすぐにひっくり返ります。前進後退、エンジンスタートにガソリン給油。だんだん慣れてくると、難しい道の芝刈りもできるようになってきて、疲労も忘れて夢中で機械を動かします。
「佐渡島唯一の景色です」と学んだ緑のあぜ道は、"本来不必要な作業"という、農家の方々の途方も無い努力で守られていました。
「刈ってもまた伸びるから何回もやらなきゃね」
佐渡島にしかない景色を守るために、
佐渡島でしかしない作業がありました。
実際に肌で感じたからこそ、様々なギャップがあることに気がつきました。
今回の農業体験で、佐渡島の人たちの生活と、あたたかさをより感じることができました。穏やかで、優しくて、自然が好き。機械を故障させても怒るどころか気遣ってくれる。時間も空気もこころも、本当に心地よく過ごすことができます。
「今度はもっと上手く刈れるようになりますね」と、作業を終えました。
次は6月。またみなさんに会えるのがとても楽しみです。
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