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炊き出しボランティアからマネジメントについて学んだ

能登半島地震の被災地、輪島で炊き出しの手伝いをしてきました。
これまでに4月の2回の土日、計4日。
そこでマネジメントにつながることを学びました。


1.炊き出しで学んだこと

  1. 全体の動きのイメージをもつ

  2. 場のセッティングを丁寧にする

  3. 冷静なトラブル対応

当たり前のことだけど、
初めてのことばかり、慣れない環境で炊き出しをしたことで
改めて強く感じたことです。

これらのことは炊き出しだけではなく、
慣れない環境やいつもと違うメンバーで何かを行う時にも
重要なことではないかと感じました。

ではもう少し、詳しくみてきます。

2. どんな場所で、どんな人たちと炊き出しをしたの?

場所
 ・輪島市内の小学校の一角
 ・毎回テントを立てて、長机を出して場のセッティングをする

メンバー
 ・責任者は、炊き出し(30人分)の経験あり
 ・他のメンバーは炊き出しの経験なし(僕も同様)
 ・メンバー同士、責任者とも初対面の関係(毎回参加するメンバーが変わる)

その他の条件
 ・この集まりで輪島での炊き出しは初めて。
 ・120〜220人分を作る(その日によって違う)

こんな状況で炊き出しをしました。

3.全体の動きのイメージをもつ

初回の炊き出しの時、
僕は炊き出しをしたことがなく、
全体の動きのイメージをゆるく持っているだけでした。
ただ責任者の方があまり指示を出さない方だったので、
なりゆきで僕が指示を出す立場になっていました。

ゆるいイメージしかもっていないかったので、
スムーズに事は進まず・・・

3回目、4回目は頭の中により解像度の高い状態で
全体の動きをイメージしたため、
かなりスムーズになったと思います。
ガントチャートのイメージを頭の中に持っていました。
そしてそれを他のメンバーとも確認するようにしました。

ガントチャートのイメージ図

料理ビギナーでもできる「30分で一汁三菜夕飯」のススメより
炊き出しの場合だと、複数人で行うので、もっと複雑になりますが・・・

4.場のセッティングを丁寧にする

初回の炊き出しの時、
時間的な焦りもあり、テントや机を出したらすぐに調理に取り掛かりました。
すると、動線がぐちゃぐちゃでした。

下の図のように
野菜は背中側の机に置いてあり、その野菜をとって、

目の前のまな板の上で切る

野菜くずは長机の左隅にあるゴミ箱にいれ、

切った野菜は背中側の長机のボールに入れる

無駄の多い動線


無駄が多いなと思いつつ、いざ調理が始まってしまうと、
その環境を変えるのは難しく・・・
無駄が多いまま作業しました。

なので、次の回からは、

作業に入る前に環境(場)のセッティングを意識して、
無駄な動きを減らすようにしました。


5.冷静なトラブル対応

炊き出しをしていると、うまくいかないことがたくさんありました。

例えば
バーナーの火力が弱く、寸胴鍋が全然あったまらない
ご飯炊けたけど、芯が残っていた
途中で作業する人数が減った など

これ以外にも細かいことを言い出せば
かなりの数あったと思います。

何かうまくいかないことがあるたびに、
全体をみて、冷静に判断して、
「◯◯(今後の見通し)だから、△△していきましょうか」
と、メンバーにつたえていく。

だいたいこういううまくいかないことは
期限に近づくほど、おこりやすいので、
冷静に判断することが難しかったと感じました。

6. マネジメントにつながるのでは・・・

こうやって慣れない炊き出しを経験させてもらったことで、
気づくことがたくさんありました。

これらのことは
いつもと違う環境だったり、
いつもと違うメンバーで
何かする時にはとても役立つなと感じました。

そしてこういうことが
マネジメントの基礎の基礎につながっているのだと思いました。
そしてその基礎の基礎を、仕事以外で経験できる機会があるのは、
ラッキーだなとも感じました。

7.(おまけ)2024年4月末現在の輪島の様子

炊き出しに行くまで、
「炊き出しが必要な状況なの?」
「だいぶ復興してきているんじゃない?」
と考えていましたが、
輪島に行ったら衝撃を受けました。

建物はほとんど震災当時のままでした。

輪島の朝市
市内もこんな感じで崩れかかっている建物がそこらじゅうにありました。

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