Harukana

公務員保育士ととして働き出して15年になります。対話的、協働的な保育で世界を変えたいと…

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公務員保育士ととして働き出して15年になります。対話的、協働的な保育で世界を変えたいと思っています。僕の姿や関わりに影響を受けて、多様性を受け入れ、尊重するマインドの基礎に育ち、それが将来の世界の平和に繋がっていくといいなと思い、毎日保育に奮闘しています。

最近の記事

「パンどろぼう」ブームをつくってみよう!

「パンどろぼう」をご存知ですか? こんな絵本です。 今のクラス(年長クラス)のこどもたちは、 この「パンどろぼう」の絵本が大好き。 ここから「パンどろぼう」がブームになるような仕掛けを考えていこうと思います。 1.なぜブームをつくるの? クラスの中にブームになると何がいいか? どんな化学反応が起こるのか? 先日、保育者同士の勉強会で 「学びに向かう力」 のためには、クラスにブームをつくるのも一つ。 そのブームをつくるには、 保育者の仕掛け(環境設定や関わりなど

    • 医療的ケア児を受け入れるためにできること

      昨日(5月17日)に新聞を読んでいたら、 こんな記事を見つけました。 この中で目に留まったのは、 「医療的ケア児を保育所で受け入れる体制を整備する」 このことについて考えてみたいと思います。 1.未歩行児を受けもった経験から感じていること 僕はこれまで医療的ケア児を受けもった経験はありません。 医療的ケアは必要なかったですが、未歩行児は担任として受けもったことがあります。 そのときのクラスは、年長28人クラス。 担任の僕と加配保育士2人の計3人の保育士がクラスの中

      • 経営学部卒の保育士の考え方①〜クラス活動に参加したがらない子への関わり〜

        活動に参加しない子に関わるときのマインドセットについて考えてみたいと思います。 僕は経営学部卒の保育者というちょっと変わったルーツを持っているので、 ビジネスの世界の考え方から、このことについて考えてみたいと思います。 1.活動に参加しない子とは・・・ 保育では、クラス全体で取り組んでいきたい活動があると思います。 取り組み方はいろいろですが、例えば、運動会や発表会、制作などです。 取り組んでいく中で、なかなかその活動に参加しないように見える子がいると思います。 見てい

        • 子どもの声から環境を考える〜栽培物編〜

          保育園で栽培物を育てることになりました。 栽培物は、虫などと違って、変化が少ないので、 子どもの興味が続かないことがあります。 今回の記事は、僕が今のクラス(年長クラス)で実践している 環境の工夫をお伝えしようと思います。 1.クラスで何を育てているか 今のクラスでは、 ズッキーニ メロン を育てています。 2.どうしてこの二つを育てているのか? 子どもたちの興味のあるものを育てたいと思い、メロンを育てています。 子どもたちが何に興味があるかは、子どもたちとの話し

        「パンどろぼう」ブームをつくってみよう!

        • 医療的ケア児を受け入れるためにできること

        • 経営学部卒の保育士の考え方①〜クラス活動に参加したがらない子への関わり〜

        • 子どもの声から環境を考える〜栽培物編〜

          炊き出しボランティアからマネジメントについて学んだ

          能登半島地震の被災地、輪島で炊き出しの手伝いをしてきました。 これまでに4月の2回の土日、計4日。 そこでマネジメントにつながることを学びました。 1.炊き出しで学んだこと 全体の動きのイメージをもつ 場のセッティングを丁寧にする 冷静なトラブル対応 当たり前のことだけど、 初めてのことばかり、慣れない環境で炊き出しをしたことで 改めて強く感じたことです。 これらのことは炊き出しだけではなく、 慣れない環境やいつもと違うメンバーで何かを行う時にも 重要なことではな

          炊き出しボランティアからマネジメントについて学んだ

          保育士は「子ども理解」のプロフェッショナル

          昨日、Xを眺めていたら、 尊敬する澤円さん(@madoka510)がこんなツイートをしていました。 保育士はプロフェッショナルな仕事 というマインドセットを持って日々保育をしているので、 今回はこのことについて考えてみたいと思います。 1.保育士の専門性とはスキルではない 保育士はプロフェッショナルと言いましたが、 何のプロだろう? このことを掘り下げて考えてみると・・・ すぐに行き詰まってしまいました(汗) 子どもの成長を支援するプロ?   →成長を支援するなんて

          保育士は「子ども理解」のプロフェッショナル

          「人はミスするもの」で業務改善した話

          職場(保育園)でちょっとした工夫を実践した話 今年度、担任するクラスの中に、 熱が出た時に坐薬を投与するしてほしいと 保護者から依頼されている子がいます。 僕はポンコツで忘れやすいので、 仕組みでカバーしないと絶対に忘れると思います。 現に、年度末戸外遊び時に花粉用メガネを着用してほしい という保護者からの依頼も、2日目にして着用忘れて、 慌てて仕組みづくりをしました。 どんな仕組み(対策)をしたのかを話していきたいと思います。 1.投薬カードの作成 熱がでたとき

          「人はミスするもの」で業務改善した話

          年長クラスで大切にしたい3つのこと

          昨日は入園式がありました。 今年度は年長組担任になりました。 今回の記事は、入園式の日の担任挨拶で話した この1年の保育で大切にしたいことをお伝えします。 1.年長クラスで3つの大切にしたいこと 担任挨拶で、保護者の皆さんにお伝えした今年1年の保育で 大切にしたいことは3つ。 よく遊ぶこと 自分で考えること 体験すること 2.①よく遊ぶこと まず最初に伝えたことは、 「よく遊ぶこと」 文字や計算など勉強も気になる保護者もいらっしゃると思ったので、 「よく遊ぶ

          年長クラスで大切にしたい3つのこと

          「最初が肝心」の意味するところ

          新年度が始まりましたね。 みなさんはいかがお過ごしでしょうか? 新しいクラスの担任が決まると こんな声をかけられることがあります。 「最初が肝心だからね〜」 1.この言葉が発せられる状況などコンテキスト この言葉を聞くのは、 特に大変なクラスだったり、 保育士の話を聞いてもらうにはコツがいる子がいるクラスの担任になった時です。 僕だけでなく、他の人が言われているのも聞きます。 ベテランと言われる方が、若手に言っている印象があります. みなさんは聞いたことありますか

          「最初が肝心」の意味するところ

          男性保育士が日本版DBSに思うところ

          日本版DBSが国会に追う案提出されたとのニュースを聞いて、 男性保育士である僕がどう感じたかを記事にしたいと思います。 1.日本版DBSのニュースを聞いて感じたこと このニュースを聞いて、 こどもの安全に期待できるとともに、 これで少しは安心して働けるかもしれない、 この制度には賛成 と感じました。 これまで子どもに対する性犯罪のニュース、 特に男性保育士による性犯罪が世の中を賑わしたときには、 保護者など周りからの目を必要以上に意識して保育をしていきました。 特に

          男性保育士が日本版DBSに思うところ

          保育に生成AIを活用してみませんか?

          OpenAIなど生成AIが話題になっていますが、保育の世界にいると、遠い世界の話に聞こえませんか? でも、使い方によっては保育に活かせるんですよ。 今回は、僕が実際に保育に活かした方法をお話ししようと思います。 1.保育にAIを活かすとは 保育の中で子どもたちにAIを触らせる、教材として使用する・・・ というわけではないです。当たり前ですが。 まだそのような段階にAIはありません。 将来的にはAIはインフラのようになり、 自然と保育の中で接するようになっていくとは思い

          保育に生成AIを活用してみませんか?

          あなたの園の保育のICT化の目的は?〜ワクワクする未来のために〜

          みなさんの園では保育のICT化はすすんでいますか? 保育のICT化をすることで、どんなことを期待しますか? DX(デジタルトランフォーメーション)の手段の一つ、ICT化。 この記事を保育のICT化に置き換えて考えてみました。 1.ICT化の目的は「コスト削減」? この記事を見て驚いたのは、8割の企業ではDX化の目的が「コスト削減」としているところ。 僕はDX化やICTツールの導入で、事務作業や仕事のための仕事の時間を削減し、 「新たな価値創造」 を期待しているんだと思っ

          あなたの園の保育のICT化の目的は?〜ワクワクする未来のために〜

          ドキュメンテーションをみた年少児の様子

          保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人はいない・・・ 平等や保育内容の画一化をある程度求められている公務員保育士である僕が、保育ドキュメンテーションを始めてみて、子どもたちの反応をお伝えしようと思います。 前回までの記事はこちら 1.ドキュメンテーションの掲示方法など 作成したドキュメンテーションは次のようにして子どもたちが見れるようにしました。 1

          ドキュメンテーションをみた年少児の様子

          保育ドキュメンテーションのはじめかた②〜1年間取り組んでみて

          保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人はいない・・・ 平等や保育内容の画一化をある程度求められている公務員保育士である僕が、どうやってドキュメンテーションを始めたかを記事にしてみます。 前回の記事はこちら 今回は続きの2回目。 まず試しに取り組んでみたところからスタートします。 1.とりあえず始めてみた 前回の記事にあったように僕はドキュメンテーシ

          保育ドキュメンテーションのはじめかた②〜1年間取り組んでみて

          保育ドキュメンテーションのはじめかた①〜1年間取り組んでみて

          保育ドキュメンテーション、いろいろなところで「いいよ」と見たり、聞いたりするけど、今の保育園では誰もやっていない。それどころか多分市内の公立園で取り組んでいる人はいない・・・ 平等や保育内容の画一化をある程度求められている公務員保育士である僕が、どうやってドキュメンテーションを始めたかを記事にしてみます。 1.保育ドキュメンテーションとは 保育ドキュメンテーション 最近、保育の本や研修等で聞かれるようになった言葉ですね。 この保育ドキュメンテーションとは、簡単にいうと、

          保育ドキュメンテーションのはじめかた①〜1年間取り組んでみて

          あなたは何のために働いていますか?

          あなたは何のために働いていますか? そんなことを考えたことはありますか? 毎日、業務に追われていると考える時間もとれないこともあると思いますが、一度立ち止まって考えてみてください。 明日からの保育や仕事のやる気やモチベーションにつながるかもしれません。 1.何のために働いているか?を考えてみる 僕はこんなことを考えるきっかけになったことがあります。 というか、これまでどういう価値観で働いてきて、今現在の価値観について考えたきっかけはこれ↓↓ この本の刊行記念セミナーを受

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