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北山で出会った、木と共にある暮らし。

京都と東京の二拠点生活を始めて以来、今まで知らなかった京都の様々な地域に足を運ぶようになりました。

その一つが、京都市から車で30分ほどの距離にある「北山」という集落。

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この地に導かれたのは、建築史家の本間智希さんとの出会いがきっかけです。本間さんは、大学の非常勤講師をされながら、建築や都市の歴史を研究する中で、北山の「中川」という地域の文化的景観を保全する活動をされています。

本間さんは現在、北山の風土と地域資源を保全するべく、クラウドファンディングに挑戦中!!是非のぞいてみてください。

中山間地域にある北山は、古来から林業を生業にして、脈々と暮らしを営んできました。北山で独自に進化を遂げた「北山丸太」は高級木材であり、京都の伝統工芸品としても高く評価されています。

北山丸太は、室町時代にはじまった茶の湯の広がりとともに古来より茶室や数寄屋の建築に使われてきました。戦後には高度経済成長による住宅増産と共に床柱として一般家庭にも普及するなど、北山林業は京都の歴史や文化はもとより日本の木造建築を支えてきた林業の一つです。
また、細く真っ直ぐ凛と立つ北山杉の山の景色や山仕事に励む北山の人々の風俗は、多くの著名な文豪や画家、写真家に愛されてきました。

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これまで、農業や漁業の現場は多少なりとも見てきましたが、「林業」はなかなか接点が無く、現場へ赴いたり林業従事者の方のお話を伺う機会はほとんどありませんでした。

そんな中、本間さんのTwitterで北山舎のことを知り、北山にお邪魔することになりました。

最初の訪問では、本間さんが修繕中の建物や、林業倉庫、北山の地域の方々のお宅にお邪魔したりなど、中川地区をぐるりと観察させていただきました。

北山は急峻な山々に囲まれて平地が少ないため十分な農地が無いのですが、そのような環境下で工夫して付加価値の高い林業を生業としてきたのですね。先人の知恵、恐るべし。

林業のことは、知らないことだらけ!
たくさんお話を聞いたものの、知識不足で消化不良を起こしてしまったので、もっと勉強しなければと思います…。

そして、2回目に訪問したのは、中川で林業をされながら柚子を育てている清水さんの、柚子の収穫のお手伝い。

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清水さんは、北山生まれの北山育ち、人生のほとんどの時間を北山で過ごされてきた、生粋の「山男」

長らく北山で林業に従事されており、現在は林業家として山を所有・管理しながら、ご自身の山で柚子を育てられています。

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柚子の栽培エリアはかなり標高が高いところにあり、軽トラの荷台に乗って振り落とされそうになりながら山をガンガン登っていくのはスリル満点でした…!!

絶叫しながら頑張って登った甲斐あって、素晴らしい景色を見ることができました!!

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清水さんの柚子は、無農薬・無肥料の自然栽培。しかも、意識的に自然栽培をしているというよりも、「結果的な自然栽培」

肥料なんてやらなくても、落ち葉が土の肥やしとなり、柚子にはしっかり養分がいくのですね。

ちなみに、これらの柚子の苗木は、清水さんが「毎日 柚子風呂に入りたい」という思いで、15年ほど前に植えたものだそう。こういう動機、めちゃくちゃ良いですよね。グッと来ます。

実際に、冬の時期は毎日10個も20個もお風呂に柚子を入れているそう。はあぁ、羨ましい…!!

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それにしても、収穫できるようになるまで何年もかかるなんて、果樹ってとても時間のかかるものですよね。

これも、林業と重なるところ。

林業って、とてもスパンの長い仕事なんですよね。

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同じ一次産業であっても、農業や漁業と比べて、林業はとてつもなく収穫サイクルが長い仕事。林業を生業としている方って、自然と"長期的な目線"で物事を見るようになるんじゃないかなとも思います。

まだ私自身も北山に赴いた回数は少なく、"木と共にある暮らし"について深く考察し切れていませんが、こうした長期的なスパンで山の恵みを頂く仕事には、他とは違う「何か」を感じます。これは、今後北山に関わりながら、もっと深掘りしていきたいテーマです。

そして、林業と合わせて、柚子という「食べられるもの」を一緒に収穫させていただく体験を通じて、改めて山の恵みを実感しました。

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北山で独自に育まれてきた、木と共にある暮らし。

この文化的景観(Cultural Landscape)が、これから先もずっと続いていきますように。そんな思いを込めて、北山舎のクラウドファンディングを全力で応援させていただきます。


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