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2021年の振り返り

おせち作りが一段落したので、毎年恒例の一年の振り返りをしてみたいと思います。いやあ…今年は本当に濃ゆい一年でした。

やっぱり、時間を作ってでも一年の振り返りを文字起こしするのは大事なことですよね。過去のnoteを読むと、「ああ、この年はこんなことやってたんだ。こんなふうに考えてたんだ。」と思い出せます。書かないと、意外と大半のことは忘れてしまい、その時の気持ちも情景も消えて無くなっちゃうものです。

2020年の一文字は「根」だったようです。そういえば、そんなことを言っていた気がするし、今年も「根」ばっかり考えて生きていました。
今年の一文字は何かなあと考えながら書いていきます。

夢だったレシピ本の出版

さて、今年は何から振り返るかといえば、一にも二にもレシピ本の出版のことでしょう。しかも、今年だけで2冊も出してしまったのですよ!えらいこっちゃ!

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初めてのレシピ本『手軽においしく発酵食のレシピ』(成美堂出版)は、以前雑誌の撮影でお世話になった編集者の方からお声がけいただき実現したもの。「いつかレシピ本を出したい!」と夢見ていたものの、こんなに早く出すことになるとは、それこそ夢にも思っていませんでした。

初心者でも手軽に取り入れやすい発酵食をバランスよく取り入れ、コンパクトにまとめた一冊です。先日、料理教室の生徒様から「発酵食のレシピ、最初のページから全部作ってます!」と言っていただき感激しました。
タイトル通り、発酵食を手軽に取り入れていただくヒントになりましたら嬉しいです。

そして、今月は2冊目のレシピ本『いつものお酒を100倍おいしくする最強おつまみ事典』が発売されました!

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なんということでしょう…。念願のおつまみ本まで出させていただいちゃいました…。もう、本当に夢みたいです。。夢って叶うんだなあ。。

思い入れが有りすぎてここには書ききれないので改めて別記事で書こうと思いますが、本当に良い本になったと思います。とことん家飲みに寄り添うことを第一に考えて作り、もちろん全てのレシピのペアリングを試しています。

200レシピほどあるので、試作時は本当にたくさんお酒を飲みました。
頑丈な肝臓を持って生まれて良かった。酒豪の父に感謝。

膨大な数の試作から、6日間に渡る撮影、終わりの見えないレシピの書き出し、目眩を覚える原稿チェックなど、長い長い道のりでした。大変だったけど、優秀な編集さんやカメラマンさん、スタイリストさんなど、素晴らしい方々とお仕事させていただき、楽しかったし嬉しかったなあ。

…長くなりそうなので、また改めて書きたいと思います!!

お仕事まとめ

そして、今年もたくさんお仕事させていただきました。

今年7月に終了したアマノ食堂の発酵コラム連載では、私自身もかなり勉強させていただきました。これまでの経験や知識を総動員した上で、改めて調べ直したり。こちらも大変だったけど、有意義な経験でした。

そして、テレビも3回ほど出させていただきました!

テレビ朝日「なないろ日和!」では、ぬか漬けのレシピを。

テレビ朝日「グッド!モーニング」では、発酵あんこの作り方を。

また、テレビ東京「ソレダメ!」ではライフ大好き芸人として出演させていただいたりなど…。大好きなオードリーの若林さんと同じ画面に映れて嬉しかったなあ…!

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テレビのお仕事はいつも刺激的!とてもよい経験をさせていただきました!

そして、3月には天下のキリン様の新商品「発酵レモンサワー」のお披露目イベントで登壇させていただいたり…!!マスターブリュワー田山さんとのトーク、とても楽しかったです。

麒麟発酵レモンサワー、個人的にも本当に味が好みで、今年たぶん30本以上は自分で買って飲んだのではないかと…。コクがあるのにスッキリしていて、単体でも満足感があるし、料理とすごく合うし。おつまみ事典にもレモンサワー代表として掲載させていただきました!!

また、今年は自身で撮影してレシピを納品するお仕事も多かったです。本当はプロに撮影してもらう方が好きなのですが(クオリティはもちろん、その方が楽しいから…!)、予算が限られている場合は私が一人で稼働しています。

月山酒造様のHP用のレシピ提供などなど、酒蔵さんのHP向けのレシピ開発を実は何件かやらせていただいていたり。とても嬉しいお仕事です!!

先月からは、日本酒の定期購入サービスsaketakuさんの新サービスsaketakuライトのレシピカードを担当させていただいたり。毎月可愛いお酒が届いて楽しい!!

また、レギュラーではありませんが、エスビー食品様のnoteも何回か書かせていただきました。今井真美さんの#旬とスパイスが大好きなので、まさか私が書く側になるとは、光栄でした!!

昨日公開されたスパイス×日本酒の記事は、今年の締めくくりに相応しい自信作!!おかげさまで、我ながら密度の濃い良い記事になりました。

そして、忘れてはいけないのが日本酒マリアージュ料理教室!!今年もコロニャン禍で4ヶ月分ほどお休みさせていただきましたが、なんとか続けてきました!!参加してくださる皆様に本当に感謝です。私のベース。いつも生徒さんから元気をもらっています。

迷いますが、今年のベストペアリングはこれかなあ…!!

京都暮らしseason2

そして、今年の8月にはついに京都で家を借り、京都生活も今まで以上に充実しています。先週は初めて雑誌の撮影でも使いましたよ!やったー!

京都で活動する建築史研究家の本間智希さんとの出会いをきっかけに、北山地区や下鴨のオルタナティブスペース作りに関わらせていただき、京都のクリエイティブな人たちとの交友関係が一気に広がったり。今年は本当に素敵な京都にお友達が増えました。嬉しい。

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10月には奥能登フィールドワークに同行させていただき、大人の修学旅行のようで楽しかったなあ。

そのご縁が色々と繋がり、11月には鴨川で念願の野点をしたり。

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北山で柚子の収穫のお手伝いをしたり。山道を軽トラでガンガン登るのがエキサイティング過ぎました。清水さんの柚子、本当に美味しかったなあ。

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あとあと、ラオス料理の小松さん(小松亭タマサート)にもたくさん遊んでもらえて嬉しかった!!

琵琶湖の漁師体験、すごく良い経験でした…!!

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琵琶湖魚の美味しさをもっと多くの方に知ってもらいたい!!

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この間は、お友達のハンターが獲ったアイガモで鴨鍋会をしたり。
これ、地産地消の極みで本当に豊かでした。

そうそう、琵琶湖といえば、7月には琵琶湖の沖島で鮒寿司を漬けました!!頭では知っていても、実際に漬けてみると「なるほど、こういうことね!」とスンと腑に落ち、すごく楽しかったー!!おいしく出来上がったし、これは毎年作りたい。

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あ、1月には滋賀県の高島でへしこも作りました!
おいしく漬け上がりました〜!

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木下実験室のあゆみさんと、タンポポシロップを作ったのも楽しかったなあ。材料を自分たちで調達する、というのがキモ。

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大原の畑も、ほとんど放置している割にはちょいちょい収穫ありましたよ!
しかし、肥料をやらないと成長が遅いですね。当たり前ですが。
やってみて実感。もっといろんな方法を試してみよう!

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収穫した赤紫蘇で梅干しや柴漬けを仕込んだり。なんて有意義な手仕事。

あ、手仕事といえば、我が家で手仕事会を始めました!!
まだまだ友人限定ですが、いつか一般の方も集められたら良いな。

11月はススキホウキ作りと塩レモン、干し柿などなど。
12月はキムチ作り。どれも食材の多くは友人が採ったものや育てたもの。会費は毎回1000円くらい。こういうのが一番いいのです。

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まだまだ書ききれないくらい、楽しくて有意義だったことがたくさんあります。改めて、京都に来て本当によかった!!(毎回言ってる)

私は元々「自然に寄り添った暮らし」をしたくて京都に来ましたが、その裏にはもっともっと深い思いがあったのだなと、最近よく思います。

先日、人文系私設図書館ルチャ・リブロの青木真兵さんの記事を読んで、「ああ、そうそう。これこれ。そうなのよ!こういうことなのよ!」となりました。
私は京都に、青木さんが言うところの「手作りのアジール」を作っているのです。

京都に半分移住したことも、限界集落に通っていることも、積極的に手仕事をしたりフィールドワークをしているのも、全て「資本の原理が支配する世界から少し離れる行為」なんですよね。

便利で安全で平和な世の中ですが、その裏で苦しんでいる人や、一番大切な「感情」や「感覚」を失っている人々もいると感じています。何より、価値基準がお金に偏りすぎだと思うんですよね。
お金があればなんでもできる。稼いでさえいれば、何を食べても、何をやっても、私の自由。そうした「個」の時代というのは、自由の裏に不自由があり、犠牲も多く、極端に言うとモラルの崩壊すら感じます。

また、表面的なインパクトや見栄えの良さに突き動かされている社会に対して、シンプルに嫌気がさしています。(口が悪くてすみません。笑)

…これが如実に現れた出来事が先日ありました。
明らかに誤った情報を、あたかも真実かのように断言した(多分バズ狙いの)ツイートを見てしまい、私は空気を読まずに誤りを指摘するリプを送ってしまったのですが、それに対して「ネットの情報からの引用なので誤っているかもしれませんが、その辺はあまり気にしないでください」的な返答が。訂正も削除もされず。ツイートは軽くバズっていました。

以前は「素敵だなあ」と思って見ていたそのツイート主の心が透けて見えてしまったことや、事実を調べもせずに「すごい!」と信じ切る人ばかりのリプ欄に大きなショックを受けました。

こんなデマのような情報がバズって、一体なんの意味があるのか。
調べもせずに賛同・感動している人は、真実や本質なんてどうでもいいのか。

一時の驚きやインパクト、面白おかしさのためなら、本質なんてどうでも良い人が多いのかななんて考えてしまい、なんだか世界に絶望してしまったのです。大袈裟じゃなく、本当に…。

でも、ただただ絶望したり、彼らを批判したり、自分の正義を振りかざすのはちょっと違う。だからこそ、私は私の人生を通して、本質を見失わずに、愛を持って生きていくのだと。時には文句も言いますが、できる限りハッピーに、楽しく生きていきたい。口先だけじゃなく、自分自身で行動し、実現し、表現していく。

今までも、これからも、そんなふうに楽しく生きていくだけです。

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面白くピースフルに有意義な仕事をやっている人ほど、根っこには悲しみや怒りを抱えていることが多いです。でも、表現は至極キャッチー。そんな人に憧れています。私もそんなふうに在りたい。

大丈夫。世の中の人の大半は表面的な話題性に突き動かされて一喜一憂して忙しそうにしているだけ。そんな世の中なんだから、人目なんか気にせず、よく分からんヤツに嫌なこと言われたって気にするな。バズらなくたって、フォロワーが少なくたって、そんなの大したことない。大切なのは、自分の心。しっかりと自分の心を持って生きること。

私はひっそりと、一番楽しいことをするんです。そして、周りが「なにそれ、楽しそう…」と、じわじわ集まってくる。そんな感じで良いと思ってます。空虚なバズりなんて、しないほうがマシ。あ、バズったことがないゆえの僻みとかじゃないですよ。笑

ちょっと熱くなってしまいましたが、心がゴオゴオと燃えているうちに言葉にして見ました。(ちなみに今夜はほぼシラフです。)

今年の一文字

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そして、今年の一文字は「土」でしょうか。昨年は「根」でした。)

今年4月から大原に畑を借りて、念願の土いじりを始めました。
日本酒から発酵に興味を持ち、そうしたら農業にも興味が湧き、漁業、林業…詰まるところ、土にも興味が湧いてきたんですよね…。

そして、やはり「土着」が大切だなあと。先程の青木真兵さんの記事から引用します。

現代において「地に足をつける」ことを、ぼくは「土着」と呼んでいます。「土着」とは、自分にとっての「ちょうどよい」を見つけ、身につけることと結びつきます。

本当の意味で、地に足をつけたい。自分のちょうどよいを身につけたい。

そして、手仕事を取り戻したい。なんでもお金で買える世の中ですが、自分で色んなものを作れるようになって、生きる力を磨きたいなと思います。

さあ、大晦日が開けたら、元旦は友達のハンターの家で熊鍋です!!
来年もガンガン行きますよ〜!!

今年はとても良い年でした。
感謝の気持ちを忘れず、よい新年を迎えたいと思います。
皆様も、どうか健康で平穏な気持ちで信念を迎えられますように!!

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